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生物系のジャーナルのIFが高いのはなぜですか?
生物系のジャーナルのインパクトファクターは 化学や物理などほかの分野と比べてもずば抜けて高いと聞きます。 そのため、生物系のジャーナルと化学や物理などほかの分野のジャーナルで どちらの方が良いジャーナルか判断することは難しいと聞きます。 これは生物系のジャーナルがほかの分野のものと比べて数が多いためなのか、 一つの論文の中でほかの論文をたくさん引用するためなのか、 理由は何なのでしょうか?
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私は生物系が専門ではないので,「なぜ生物系のIFが高いのか」ではなく,「なぜ工学系(機械,電気,電子,情報関連)が低いのか」という視点でいくつか思い当たることがあるので述べさせて頂きます。 情報系の分野で言えば,速報性がなによりも重視されます。なので,採録まで1年以上かかる IEEE Trans. などは,たとえ内容が優れていても,引用されるかどうかで考えると結構微妙だったりします。同じ研究者の行った結果なら,整った内容でも後年に掲載されたジャーナルの論文より,かなり早い時期に発表した国際会議Proceedingsの論文の方が引用されたりします。それが理由の一つかなと。 もう一つは,機械,電気,電子,情報系に限らないかもしれませんが,最近は研究分野の垣根がだんだん低くなっていって,境界領域が非常に沢山存在します。なので,よほど古典的な研究テーマでない限り,どの分野のジャーナルでも出せてしまえるような状況です。なので,それぞれの分野で似たような研究領域のジャーナルが多数存在し群雄割拠しているので,優秀な論文が1箇所に集まらず,分散する傾向があるのではと思います。 あくまで個人的な感想ですが。
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私はとある行政の生物系研究機関に出入りしている者ですが(研究者ではありません)、私個人の見方では、ここの人達は研究も論文もはっきり言って「家内工業」だから論文も通るし、研究も過大評価されているのだと思います。他の分野がどうなのか知りませんが、生物系はとにかく横の繋がりが強い。 学会誌に載っている人は全員お友達みたいな感じで、どうでもいいような遺伝資源の研究でも、誰かが前座のような論文を書いてみんなで口裏合わせてそれを評価して、後で誰かが本論。反論して仲間外れにされるのが嫌だからみんな評価する、といったパターン。とにかく仲間意識が強い。持論があるJAICAやイクリサットの研究員なんてみんなではじいて帰国させちゃう。 それでいて食糧や遺伝資源、細菌、RIなどひとまとめで農水の生物分野という大きなくくりでドカンと予算が組まれているので安く済む部署なんかは出版でもしないと予算を消化しきれないというのが現状です。一般販売以外の機関誌や学会誌などはオールカラーの超豪華判で作りも発行回数も恐ろしいばかりですよ。
理由は大きく二つあります。 1.ISIは「バカ≡正直」である。つまり、後々になってクズであるような論文でも引用されれば一ポイントあげる、論文内容の評価はしない。 すると、現在最も「流行っている≡金のある」分野が当然論文数が多いので引用数も多くなります。 逆に機械工学のように現在最高の雑誌が「日本機械学会誌」であるような分野はIFを稼げません。 また、医学・生理学は暗黒大陸であったものがITの普及により飛躍的に有意味な情報の宝庫になっています。 2.ベースが広い。物理、化学の雑誌にはそれらの専門家しか投稿しません。ところが生物学は「医学」を含んでいるので、研究者の数が一桁大きいのです。 当然数学などは惨めな結果になります。