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首都圏の言葉とフランス語のイメージ

私は首都圏の言葉とフランス語のイメージって粋、文化的。あるいは気取っているってイメージで似ているようにも思えるのですけど。 どう思われますか? これって何が原因なのでしょう?

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  • moritaroh
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回答No.1

まあ、首都圏と言っても、その定義があいまいです。 ニュースなどでは、主に東京・神奈川・千葉・埼玉あたりのすべてを指しますが、より限定的には皇居から100km以内あたり(もちろんこの場合でも、東京のほか神奈川・千葉・埼玉の一部を含む)を意味することもありますが、法令的には、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・群馬・栃木・山梨が「首都圏」です。 どの定義かによりますけど、東京・埼玉あたりの言葉がいわゆる標準語ってやつですね。 それ以外は、神奈川と千葉の沿岸部なんかは、いわゆる漁師言葉的なものも含まれ、太平洋沿岸部に広がっていたりもしますし、群馬や山梨はそれほど方言はないですが、茨城や栃木は標準語とはイントネーションがだいぶ違い、東北地方の影響も受けていると思われます。 では、標準語について、これは東京の山の手の、教養層や知識人の言葉をベースにしています。 (しかし、その知識人たちがみな東京出身か、と言われれば、歴史的に考えると九州地方や中国地方などから上京してきた人が多かったと思いますけどね…) ちなみに、いわゆる江戸っ子的な言葉は標準語とは違います。知識人ではなく、商人など、庶民の間で親しまれた言葉で、それを「粋」とした風潮はあると思いますが、その理由も「気取った言葉ではない」からです。 感じ方は人それぞれでしょうけれど、本来は、特に江戸の言葉は気取ったものではないと思います。 ですが標準語が気取っているか、と言われれば、方言を多く用いる地域の方からすればそのように思われるかもしれません。 また、知識層がつくった、という意味で、標準語には「上から目線な感じ」というのを受けるかもしれません。 さて、ではフランス語をどうなのでしょうか。 フランス語を、花の都だとか、芸術の都だとか、ファッションの都…、つまり「パリ」のイメージで考えていませんか? フランスは、実は、パリ以外は、相当な田舎です。 日本は、「地方」といっても、「首都」と情報の差も流行の差もそれほどありませんが、アメリカやヨーロッパの各国では、首都や主要都市以外は、日本の「地方都市」の感覚からすれば、相当な田舎です。情報や流行も、首都とはだいぶ違います。 特にフランスは、なんだかオシャレで知的なイメージをお持ちかもしれませんが、これはある意味でパリのみであって、その他の地方については、本当に田舎…だと、私は感じたことがあります。 で、フランスだとパリから100kmも離れれば田園風景になってしまいますし、そんな町だと、たとえば若い人でも英語が通じません。 また、フランス人はヨーロッパ系の人たちの中でもかなり「英語を苦手」としていますから、パリの人でもなかなか英語では話そうとしません(この点は、ドイツの方がはるかに英語が浸透しています)。 フランス人は、そもそも発音などの関係から、英語が話しづらいというのもあるようですが、それ以外にも、工業的な発展がかなり遅れている(逆に言えば、フランスは「農業大国」です)ので、外国の文化や言葉などに、商売を通じて触れる機会が少なかった、というのもあるでしょう。 ただ、フランス人は「自分が英語など外国語が苦手であることがわからないようにするために、外国人相手でも平気でフランス語を突き通す」ことが多いです。で、それが『なんだ、お前はフランス語も分からないのか? ふぅ、田舎者だなぁ』などと気取ってみせるような態度になるのかもしれませんね。 実際にそんなフランス人はごく一部で、たいていは、英語が話せない、外国が分からない…とモジモジと恥ずかしそうにしているのがほとんですが。 要するに、「東京(の中でも都心部)」とか、「パリ」といった分かりやすい表面的なイメージだけで捉えているからこそ、標準語やフランス語が気取っているように感じられるのかもしれませんね。 あ、また、いわゆるギョーカイ言葉的なものって、「俺は芸能関係だからさぁ」的な気取っている感じがしますよね。 たとえば日本人でフランス留学経験があってフランス語を話せることを自慢したり、数年間上京したため、郷里に帰っても方言ではなく標準語を話す人…って、やっぱり気取って見えるものです…というか、気取っているんですよね。 おそらくそういう人が周囲にいると、フランス語や標準語などに、気取っている、といったイメージを持たれるでしょう。

その他の回答 (2)

  • tarvvrat
  • ベストアンサー率18% (8/44)
回答No.3

皆さんの回答は極現代的な観点からの点が多いようですね。 私はこれに一つフランス語の気取り原因を付け加えるとすれば以下と思います。 西欧ではいろいろ見方もありますが近代(ローマアテネはさておき)イタリアのルネッサンスから近代的な文化形式が始まったと思います。 ルイ時代のフランスでも多くの文化的なものはイタリアから技術者や技術技能の移入を多く行っています。 例えばベルサイユの鏡の部屋の鏡はイタリアから技術者を呼び寄せ作成した言われています。 これ以前のずっと前はフランスでは食事も手掴みだったようです。 しかし、イタリア、スペイン、ポルトガルの衰退等に反比例して十六世紀頃以降フランスが欧州大陸では隆盛となり、また地政学的にも他国より有利な位置にありました。王朝の文化振興策も加わってその隆盛が各地に伝搬していきました。オーストリー(ブルボン王朝)ロシア(ロマノフ王朝)英国他(他のラテン系言語国以外)の宮廷用語にはフランス語が使用されるようになりました。 この事実が大きく影響していると思います。

  • SPS700
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回答No.2

 まわりより自分が一つ上だと思っているからでしょう。  大江健三郎が何かの集まりで、三島由紀夫から「君どこ?」と聞かれて「東大です」「東大どこ?」「仏文です」と答えたら「僕、法学部」と宣言したと言う逸話があります。  これと同じで「ハーバード」「財務省」「ソウル」「イギリス英語」「京都」など、上からの目線の材料は、限り無くあり、首都圏やフランス語が多く利用されているからでしょう。

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