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無寧~
「無寧~」で、「むしろ~ンか(や)」 という句法になるのはなぜですか? 「無」はなんだったの!?という感があります。
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・無寧(副詞): ~よりむしろ~のほうがほうがよい。 ~よりむしろ~のほうがよいのではないか(反語)。 「無」は「不」と同じで、否定を表す。 砕けて言うと、「むしろあっちでは無くて、こっちの方がよいではないか」。← ← ちゃんと「無」の意味が入っているのがおわかりですね。「無寧」は反語であることをお忘れなく(汗)。 「むしろ~ンか(や)」と「むしろ~か(や)」は、「~よりむしろ~のほうがよい」の後半を省略してかつ強調した言い方。 また、否定の反語の意味が含まれているので「~ンか(や)」・「むしろ~か(や)」となった。そして文語調にするために無理に?堅苦しく日本語にしたもの。 基本形の「~よりむしろ~のほうがよい」をしっかりと叩き込み、そのあと好きなように文語調かつ反語的に強調して言い替えればよいと思います。不如と同じ言語で更に反語の意味が含まれたと理解すればよろしいです。 例句1:這於其説是奇跡,無寧説是歴史発展的必然産物。 =(この話は奇跡というよりも、むしろ歴史発展上の必然の産物である(と言ったほうがよい))。 =(この話は奇跡というよりも、むしろ歴史発展上の必然の産物であるンかや)。 例句2:於其説是中国的問題,無寧説是世界的問題。 =(中国の問題というよりは、むしろ世界の問題である(と言ってもよい))。 =(中国の問題というよりは、むしろ世界の問題であるンかや)。 例句3:於其多而乱,無寧少而精。 =(多くて乱れているよりも、むしろ少なくて整っているほうがよい)。 =(多くて乱れているよりも、むしろ少なくて整っているほうがよいのかや)。 無寧と毋寧は同義語(副詞)。 無(副詞):ない。~するなかれ。 毋(副詞):ない。~するなかれ。 寧(副詞):むしろ。どちらかといえば。いっそ。 寧の古代用法で:なんぞ。いずくんぞ。いかんぞ。← ← いずれも否定の反語。この用法があるから「無寧」の意訳は「むしろ~ンか(や)」と解釈されています。 *代詞とは代名詞のこと。それ、あれ、これ、この、彼、彼ら など。なぜ、なんで、どうです、いかがです、どのように、どうしたら などは疑問代名詞。 温故知新。古文は難解ですね(^^♪。当たり前ですが・・・
お礼
お返事申し遅れました。 「無」=「不」 を肝に銘じておきますね! ありがとうございました!