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古文の過去形

古文調のちょっとした詩を書いています。 過去の豊かな暮らしを懐かしむ気持ちを現しているのですが、以下の表現が間違っていないか心配です。 望みの品はそろいて、わが身は守られたり。 「守られ」に完了の助動詞「なり」がついているのに、「そろい」は現在形のままです。このような表現はありでしょうか? 詩や歌で、あまり同じ助動詞を繰り返すとしつこくい気もするのですが:…私は専門家でないのでよくわかりません。詳しい方、お願いいたします。

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回答No.1

> 「守られ」に完了の助動詞「なり」がついている > 「そろい」は現在形 「たり」は完了の助動詞で、過去ではありません。 むしろ、動作が完了した後の状態が現在も続いていることを表す助動詞です。 英語で言えば過去形ではなく、現在完了に近い。 次の例などは、現在完了の継続用法と呼んだ方がいいかもしれない。 「寄りて見るに、筒の中光たり」(竹取物語) (近寄ってみると、筒の中が光っている) 「紫だちたる雲の細くたなびきたる」(枕草子) (紫がかった雲が細くたなびいている(のはとても趣深い)) 「守られたり」も「守られている」という意味になります。 また「て」は接続助詞なので、ここは時制はないとみるべきでしょう。 さて、「○○て、××たり」の用例ならたくさんありますよ。 「おもしろく咲きたる桜を長く折りて、大きなる瓶にさしたるこそ、をかしけれ」(枕草子) 「そのまに佐々木はつっとはせぬいて、河へざっとぞうちいれたる」(平家物語) それよりも、「揃う」は旧仮名遣いで「そろふ」なので、「そろひて」のほうがよくありませんか?

widechild
質問者

お礼

ありがとうございました。色々参考になりました。「たり」を使っている時点で、過去でなく、「動作が続いている状態」なのですね。

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