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「本」、「書」、「冊」の関係
書物の意味での「本」は中国語では「書(shu1)と読み、書物の意味はないですよね。しかし、本を数える時の量詞としては「本」が使われますよね。韓国語でもやはり 書物の意味はありませんけど、今度は日本語で本を数える時の助数詞「冊」が使われ、「チェク」と呼ばれています。 この3つの漢字はどういう関係で意味が変遷したか、詳しい方、回答を頂ければ幸いです。
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「量詞quantitative words」は単位詞と呼ばれ、其の特徴は単独では文の成分としては成り立たないこと。通常は数詞か指示代詞の後ろにくっつきます。 「度量衡量詞」「名量詞」「動量詞」の三つに大きく分けられます。其のうち名量詞の数ある中に以下があります。 a:本ben3 は名詞で名量詞に使用可。 戯曲、(日本語での)本、冊子、書籍状の物の意。それらを数えるときの量詞。 「五本書」「両本儿帳」。 通常は名詞'本'の意味で使用の際は「本子」と書く。その意味はノート、メモ、帳面、帳簿、綴じ本、版本などのこと。 「他買了三本書」=彼は三冊の本を買った。 *本の字は元来、木の根っこの意で名詞。 b:書shu1 は動詞・名詞。名量詞に使用不可。 書く(動詞)。 本、書籍、書信、手紙、文件など名詞の意。それらを数えるときの量詞。 「一本書」「三本文件」。 名詞として(古代の意で)文字、記録した物、本、書籍、手紙、書体、書法の意。 「書是人類的栄養品」=書物は人類の栄養品である。 動詞として書く、書き記すの意。 「英雄業績応当大書特書」=英雄の業績は特別に大書きにすべきである。 *書の字は元来、小刀を持って器物に刻画するの意で動詞。後、比喩的に書籍をも表すようになった。 c:册ce4 は名詞。名量詞に使用可。 版本、稿本、木版本、書簡の意。それらや、冊子、帳面を数えるときの量詞。 「七册版本」「這套書一共六册」「全書共五冊」=本が全巻で四冊である。 *冊の字は元来、竹に書いた書簡の意で中国最古代の'書'のこと。中国古中代では冊、文字改革後は册を使用中。 キーポイントは文字の元の意味です。名詞か動詞かその他を含めて複数の品詞かです。動詞の意のある字は量詞に使用すると読解上混乱して不適切です。 漢字源流字典などが参考になります。中国語判が日本で手に入るといいですね。 以上の点を踏まえると疑問解決の道筋になるんではないでしょうか(^^♪。
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