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お勧めの幻想文学
お勧めの幻想文学、不思議、怪奇、ファンタジー小説があれば教えてください。
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こんにちは。 欧米の幻想文学の古典と言えば、ETAホフマンやエドガー・アラン・ポーなどがまず出てきます。この二人の作品は大体みな幻想文学と言えると思います。ポーはあまり読んでいないのですが、ホフマンの愛読者です。有名なところでは、「黄金の壺」「悪魔の霊液」「夜曲集」「ちびのツァヒェス、またはツィノーバー」「ゼラピオン同人集」「ブランビラ王女」などがあげられます。カフカの「変身」もよいでしょう。フランスの幻想文学の作家に、シャルル・ノディエという人がいますが、今、翻訳は入手しにくいかもしれません。今文庫で入手しやすいものとして、テオフィル・ゴーチェの「死霊の恋」、プロスペル・メリメの「怪奇小説選」を挙げておきます。「山椒魚戦争」で有名な、チェコのカレル・チャペックにも不思議な内容の小説がたくさんあります。最近のものでしたら、ドイツのミヒャエル・エンデの「はてしない物語」「モモ」「鏡の中の鏡」、イタリアの作家、イタロ・カルヴィーノの「木のぼり男爵」「不在の騎士」「まっぷたつの子爵」などが知られています。 日本の古いものとしては、泉鏡花の「高野聖」「草迷宮」とか、もう少し最近のものでしたら、渋沢龍彦の「ねむり姫」「高丘親王航海記」、倉橋由美子の「大人のための残酷童話」などを読みました。最新のものはあまり知りません。幻想、不思議、怪奇系の作家の名前はほかにもたくさん知っていますが、自分で読んだものや持っているものだけ御紹介しました。 御参考になれば幸いです。
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- kine-ore
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「艶笑滑稽譚」バルザック http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0222740/top.html 「白鯨」メルヴィル http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2012/03/post-3394.html 「七破風の屋敷」ホーソン http://www.gutenberg21.co.jp/7gables.htm 「悪魔の霊酒」ホフマン http://blogs.yahoo.co.jp/deadcity666/24628185.html 「雨月物語」上田秋成 http://1000ya.isis.ne.jp/0447.html 「遠い声 遠い部屋」カポーティ http://1000ya.isis.ne.jp/0038.html 「連環記」幸田露伴 http://1000ya.isis.ne.jp/0983.html 「訳本ファウスト」森鴎外 http://1000ya.isis.ne.jp/0983.html
- Tastenkasten
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No.1です。 そうでした、ミルチャ・エリアーデを忘れていました。面白いと思います。 あと最近読んだものに、ちょっと難解でしたが、 リチャード・ブローティガン 「西瓜糖の日々」 ジャン・ジオノ 「丘」 の2冊がありましたので、付け加えさせていただきます。
- 31192525
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dernarrさん、こんにちは。 下の方の回答で網羅されていますが、私のおススメを。 『セランポーレの夜』 ミルチャ・エリアーデ 「ホーニヒベルガー博士の秘密」に収録。哲学者の描く奇怪なお話。 『薔薇の荘園』 トマス・バーネット・スワン 少年十字軍を目指す少年たちと、森の中の荘園の女領主との交流を描いた表題作。森の半人半獣のファウニが語るローマ建国の英雄ロムルスとその弟レムスの少年時代。ほか一編。いずれも心温まると同時に物悲しさの漂う作品集です。 『冬の薔薇』 パトリシア・A・マキリップ 『9年目の魔法』 ダイアナ・ウイン・ジョーンズ タム・リンの伝説をもとに、2大女流が書いています。『冬の~』はこよなく美しく『9年目~』はストレンジな感覚の名作です。 『上弦の月を喰べる獅子』 夢枕獏 仏教の宇宙観をもとに進化と宇宙の謎を解き明かした空前絶後の物語 だそうです。 『M/Tと森のフシギの物語』 大江健三郎 大江の谷間の森世界の集大成的作品。 『ムジカマキーナ』 高野史緒 音楽を絶対的な快楽に変える麻薬〈魔笛〉と、人々を恐怖に陥れる音楽機械をめぐる世紀末冒険小説。 『クロニカ 太陽と死者の記録』 粕谷知世(ちせ) ファンタジーノベル大賞指折りの傑作。インカ文明に対する調査も周到で、作り物感がない。 『薔薇密室』 皆川博子 ナチスドイツで人間と薔薇を融合させる実験が。 『ナラ・レポート』 津島裕子 現世で奈良の大仏を破壊した母子が、過去でその報いを受ける。 『遠近法』『夢の棲む街』『ムーンゲイト』『ラピスラズリ』他 山尾悠子 山尾さんは日本人離れした強烈なイマジネーションの持ち主です。一読ご推薦します。