• 締切済み

お勧めの幻想文学(外国)を教えてください。

今まで色々な小説を読んできました。さまざまなジャンルの中で「幻想文学」というものが一番自分の好み(=体質?)に合っているようです。そこでお聞きしたいのですが、あなたのお勧めの幻想文学を教えてください。できれば「ネタばれ」にならない程度にその「魅力」を書いていただければ嬉しいです。また邦訳のあるものは出版社名も教えてください。(何が「幻想文学」かという定義はこの際度外視します)

みんなの回答

  • gekkamuka
  • ベストアンサー率44% (138/309)
回答No.4

ホフマン「悪魔の霊酒」「黄金宝壺」  待望の文庫版が出たばかりでタイムリーです。 バルザック「風流滑稽譚」  巨匠の手になる中世世界、その猥褻な暗黒と爽快な諧謔のコンパウンドの魅力は絶品。 ユゴー「ノートルダム・ド・パリ」  ここ中世の「魔都」巴里において、その壮大な伽藍にひしめく民衆のパワーに圧倒されます。 メルヴィル「白鯨」「幽霊船」  大海原の魅力、それと向き合う閉ざされた空間としての肉体に巣食う<思索>という幻視の力。 ホーソン「トワイス・トールド・テイルズ」「七破風の屋敷」  魔女騒動で知られるセイラムの地が妖しく息衝いています。 ポー「短編集」  その全作で綾なす万華鏡の異世界には酔わされるばかりです。  その他、文学というよりSFファンタジーとして、 ダン・シモンズ「ハイペリオン」から「エンディミオンの覚醒」の四部作  出だしで引き込まれ一気に文庫版4389ページを駆け抜ける爽快感は格別です。 ジーン・ウルフ「新しい太陽の書」四部作  最近再刊されたので安心して紹介できます。 海外という仕切りなので何ですが、日本の上田秋成や幸田露伴なども上げたいところです。  

  • hadaly
  • ベストアンサー率29% (31/105)
回答No.3

私は、文字を読むより、コミックなどの方が好きなので、こんな話もあるんだ‥的に、ナナメ読みしてる本ですが、もしかして、持ってたりして(笑) 「幻想文学1500ブックガイド」(国書刊行会) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4336039976/503-8759641-9907128 国別・テーマ別に、簡単な紹介文が載っています。 この本を検索したところ、↓のサイトも見つかりました。 あなたのセンスに合う本が見つかるといいですね。

参考URL:
http://members.aol.com/honraku/gensou.html
never-ness
質問者

お礼

 ご返事ありがとうございます。  『幻想文学1500ブックガイド』は季刊誌「幻想文学」に掲載された「国別ブックガイド」を一冊にまとめたものですね。わたしはキャリアだけは長いので、「幻想文学」誌は創刊号から終刊号まで読んでいます。一冊ごとの紹介文が短いので、自由国民社から出ていた『世界の幻想文学 オカルト文学総解説』(決定版)や同社の『総解説 世界の希書』の方が読みたい気になりますね。

回答No.2

 著名な作家ですので既読かもしれませんけれど、トルーマン・カポーティの短編集『夜の樹』(新潮文庫)の中に収められている5作品「ミリアム」「夜の樹」「夢を売る女」「最後の扉を閉めて」「無頭の鷹」。  どの作品も普通の男女の日常を描いているにもかかわらず不思議な感覚に襲われてきます。どの作品もいいのだけれど、中でも比較的長編の「無頭の鷹」は読み進めていくうちに、「・・・なんかおかしい」と思って前のページに戻って読み返すと「・・・ああそうか」って納得しながらまた読み進めるとまた「・・・あれ?」って思ってしまう。そのうち小説の世界に引き込まれて心臓がドキドキとざわつく感じがしてきます(もう何度も読み返してますけれどこの奇妙な感じ変わらないんですね)。短編なのにどんな長編小説を読んだ時よりも読後は頭の芯がドッと疲れてしまうんですけれど、忘れかけた頃また読みたくなってしまいます。まさにカポーティの「幻想」の世界に取り憑かれてしまった感じです。  とここまで書いて恐縮なんですけれど、個人的には同著のアラバマものと呼ばれている作品の方が好きです(「感謝祭のお客」など)。    

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102095055/qid=1146066717/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/503-3942375-1092714
回答No.1

こんばんは 幻想文学と呼べるかどうか判りませんが(奇譚集というべきかもしれません)、「ハーディ短篇集」(岩波文庫)を最近読んで、とっても面白かったのでお勧めします。 ◆ドイツ人部隊の憂鬱な軽騎兵  「私」が15歳の少年だったころ、ある老女から聞いた彼女の少女時代の数奇な恋物語を、老女の死後20年たった今、回想する。 ◆リール舞曲をひくフィドル弾き  不思議な吸引力を持ったヴァイオリンの旋律で、女性の心を虜にする男。ヴァイオリンの響きに幻惑されて、男のに身を任せ子供を身ごもってしまう女。再婚して幸せな家庭を築くかに思われたとき、再び男があらわれ、今度はヴァイオリンの旋律で子供をおびき寄せ、忽然と姿を消してしまう。ハメルーンの笛吹きを彷彿とさせる物語。 などなど、昔話のような語り口ではじめられ、次第に現実を超越し、最後は幻想的な結末で締めくくられる数編の物語は、どれをとっても、心になんともいえない余韻を残します。

参考URL:
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4003224086.html
never-ness
質問者

お礼

ご返事ありがとうございます。さっそく入手してみます。ハーディ短篇集は未読でした。

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