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比較文学を学ぶにはどの大学を選ぶべき?

こんにちは。首都圏に住む高校三年生です。 来年大学受験を控えているのですが、まだどの大学を選べばいいのか確信が持てません。 昔から本を読むことが好きで、理系よりも文系の科目が得意なので 文学部を目指しています。 時代や国に関係なく幅広い作品を学んでみたいと思っていて、 特にファンタジー(幻想文学)に強い興味があります。 しかし、ほとんどの大学では英文とかドイツ文学とか特定の言語で 縦割りの学部しか置いていてくれません。 私は英語やフランス語、ドイツ語などの言語は習得済みなので、 横の繋がりを重視して広くファンタジー文学を学んでみたいと思っています。 この場合は、どんな学科を探せばいいのでしょうか? 今のところ、早稲田の比較文学コースにひかれていますが、他にも 「ファンタジーを研究している教授がいる大学」や、 「ファンタジーを科目として設置している大学」、 「比較文学を学べる大学」があれば、 ぜひ教えてください。お願いします。

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  • ベストアンサー
  • kadowaki
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回答No.2

まず、比較文学という概念がきわめて多義的であるということを念頭に置かれておいた方が無難かと思います。 でないと、実際の大学の授業で「どうしてこれが比較文学なの?」と首をかしげたくなるようなことが必ず起こりますから。 たとえば、フランスでは伝統的に相異なる二作品間の影響関係をを実証的に解明することを比較文学と考える傾向が認められますが、「比較」という概念をもっと広義に解し、比較や対照という思考や方法にもとづく文学研究は全て比較文学だとする考えも、今ではかなり普及しておりますから。 >特にファンタジー(幻想文学)に強い興味があります。 とすれば、やはりヨーロッパ各国の幻想文学間の影響関係の有無等を実証的に研究するという方法もあれば、影響関係の有無に囚われず、種々の幻想文学に共通する一般的な特徴を浮き彫りにするという方法もあるかと思います。 いずれにせよ、文学研究を志望するなら、あまり指導教員がどうかとか、比較文学の講座があるかとかということにさほど拘泥しなくても構わないと思います。 せいぜい、都内の大学に入れば、少しは参考資料や文献の収集・閲覧等に際して便利かな、以上のことを考えるには及ばないと思います。 それに、本格的な研究となると、早くても大学院に進学してから以降のことになりますし、学部時代はそのための基本的な勉強をする期間だと心得ておいた方がよろしいと思いますよ。 むしろ、大学4年間というものは、質問者さんが「ファンタジー(幻想文学)」に内在するどういう疑問や謎を解明したいのか、こういう課題と取り組むことにどの程度の情熱を傾注したいのかを知るため期間だとお考え下さい。 そういう過程で、はじめて自分が指導を仰ぐべき研究者が誰であるかも分かり、その研究者の在籍する大学院への進学を考えればいいわけです。 とにかく、高校時代に大学での専門研究に関して抱いていたイメージというのは、いざ大学に入学してみると、良くも悪くもほぼ完璧に崩壊してしまいますから、今のうちにあまり固定的な考え方をしないことです。 ということで、大学4年間は、とにかくより多くの外国語の運用能力を磨き、自分の興味・関心のある分野の読書をう~んとするという二点だけ心がけるだけで十分です。 と言うか、この二点をきちんと実践し、あとは他の科目で落第しない程度に勉強していれば、間違いなく将来は立派な研究者になれると断言できます。

QuiqUi7
質問者

お礼

役立つ意見がたくさんあって驚いてしまいました。 特に将来のために何をすべきかというアドバイスはとても参考になりました。 仰るとおり、確かに私は比較文学という学問や、大学について期待を抱きすぎていたところがあるかもしれません。 高校生という視点で見ると、大学は本格的な研究の場というイメージが強くて・・・ そんなイメージを抱いたまま入学してショックを受けずにすんでよかったです。 まずは大学で基礎を磨いて、その経験とか知識を将来につなげて生きたいと思います。 ありがとうございます。

その他の回答 (6)

  • qrk23
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回答No.7

こんにちは。現在アメリカの大学院で比較文学を専攻しているものです。高校3年生で、すでにフランス語、ドイツ語まで勉強されているとは、すばらしいことです。僕も、同じように、英語、フランス語、ドイツ語、日本語で書かれた文学を勉強しています。さて、幻想文学はとりわけ18世紀末から19世紀初頭のころのドイツロマン主義と非常に強い関係があり、さらに、それに影響を受けた19世紀中盤のネルヴァルらのフランスの作家と関係があります。さらには、ケルトや北欧の神話からモチーフをたくさんとってきているので、西洋史学科などで、これらの神話学を勉強してもいいはずです。ですから、比較文学を選ぶよりも、仏文科か独文科、あるいは西洋史学科にまずは進学してみてはどうでしょうか。 もし、比較文学に進学するのであれば、日本の大学の比較文学科は基本的に、日本の作家の作品を基軸にしながらそれに対して、西洋文学との影響関係を考えるところが多く、質問者様のような研究が幅広く行われているところはないです。もし、本気なら欧米の大学、大学院を目指すべきです。私のいる大学院は母国語のほかに3ヶ国語が出来ないといけませんし、真の意味でinterdisciplinaryです。もし、趣味の範囲を超えて研究に没頭する気があるなら、日本を出たほうがいいと思います。complitで検索してみてください。あとは、アメリカの比較文学会のサイトです。 http://www.acla.org/

QuiqUi7
質問者

お礼

具体的に何を学べばいいのかがはっきりしました。 とても参考になりました。 とりあえずは経済的な・時間的な問題もあるのでまず日本の大学で神話や文学史などの基礎をしっかり学んでから、 外国の大学院を目指してみようと思います。 ありがとうございました。 

noname#70703
noname#70703
回答No.6

No4ですが、 「指輪物語」、「ナルニア国ものがたり」、「ゲド戦記」などはいずれももともとは児童文学に分類されています。 ファンタジーというと大人向け、というのはファンタジーの歴史にあまりお詳しくない? もともと、ファンタジーは、いわゆる、ドイツ文学のホフマンなどのような幻想文学とは違い、子ども向けとか、逃避の文学とか言われていました。が、近年、こうした児童向けと低く見られていたファンタジーが大人向けの高尚なものとして見られるようになったという背景があります。 ですから、いわゆる幻想文学を志すのか、トールキン、ルイスなどのファンタジーを志すのかで、進路が違ってくると思います。 幻想文学の場合は各国文学や比較文学がよいと思いますが、トールキンなどの児童文学系ファンタジーは、どちらかというと、児童文学科の方が充実しているのではないかと思います。

QuiqUi7
質問者

お礼

ファンタジー関係の本の中では、 指輪物語などはアダルトファンタジーだとするものも幾つかあったのですが。 ファンタジーの定義からしてまず学ばなければならないのかもしれません。 児童文学化のほうもあたってみることにします。 ありがとうございました。

noname#67622
noname#67622
回答No.5

東京大学は有名です。 また、早稲田大学は、多くの外国文学のコースがある上、古代ギリシア語、ラテン語、その他、多くの外国語が学べるので、お勧めです。 (モグリで、どこの講座でも、聴けますからね。) ファンタジーは、文学研究では、色モノとなりかねないので、私学の早稲田のほうが、いいかもしれません。

QuiqUi7
質問者

お礼

ファンタジーは色物ですか・・・ちょっと残念です。 でも早稲田はいろんな意味ですごく自由な大学だと感じたので、 ファンタジーを学ぶには早稲田がいいのかもしれません。 他の学部の講座も聴けるというのはまったく知りませんでした。 興味のある講座があればやってみようかと思います(笑) ありがとうございました。

noname#70703
noname#70703
回答No.4

女性なら白百合女子大。 エルリック・シリーズを訳した井辻朱美が教授をしている。 ただし、児童文学科なので、幻想文学ではないかも。

QuiqUi7
質問者

お礼

回答していただきありがとうございます。 教授を見て大学を決めるというのも良い方法ですね。 井辻朱美は、ファンタジーの魔法空間という評論集を読んだことがあって とても面白い本を書く方だなあと印象に残っていました。 ただ、ファンタジーは子供向けの本という雰囲気はいまだに強いですが、 指輪物語に代表されるようにファンタジーは大人向けのものが多いので 児童文学科とは少しずれるかもしれません。 白百合女子大について詳しく調べてみます。

回答No.3

こんにちは。 専攻が日本近現代文学のため、 日本文学に偏った回答になってしまうことを あらかじめお詫びします。 前の方の回答とも重複することではありますが、 高校時代に想像していた、大学の学部や学科に対する イメージが大学に入って崩れてしまうということは多くあります。 大学、特に学部前半のうちは、 自分はどんなことに興味があるのかを専攻領域レベルで いろいろ探ってみることがまず先決だと思います。 さて、本題ですが、縦割りの文学系の学科でも、 比較文学的な視点は用意されているところが大半だと思います。 例えば日本文学の場合、古典文学であれば中国漢詩文からの影響 を調べる、いわゆる典拠研究は基本中の基本ですし、 国以外にも、同じ日本の過去の作品からどのような影響を 受けているのか、あるいは先の作品と同時に読んだときに、 お互いの作品の読み方がどのように変化するかなどの歴史的研究 もあります。 同時代の作品を比べてその時代の言説の磁場にどのように そのテクストが位置づけられるのかや同時代の作品との 間テクスト性(互いに参照し合い、支えあう様子)を考察する という方法もあります。 ファンタジー文学を扱っても大丈夫な先生は 最近ではかなりいらっしゃると思われます。 (人によっては文学史の教科書に載っているような  ものでないと絶対だめという人もいますが…) ただ、ファンタジー文学とは何か、どのようなものを指すのか というのは大学入学後に具体的に講義などを聴きながら 少し射程を絞ってみた方がよいかもわかりません。 最後に蛇足ではありますが、 学部や学科の名前に「比較文学」を冠しているところであれば、 東大の比較文学比較文化なんてどうでしょう。 学部は教養学部、学科は超域文化科学科です。 後期課程でも教養学部(駒場)に所属することになります。 入試は文三で受けるのがいいと思います。 東大比文でしたら、文学に力を入れてますし、 各国の言語を扱える先生方がいらっしゃるため、 質問者の方が、想定したものに近い研究ができるかもしれません。

QuiqUi7
質問者

お礼

やはり大学には入ってみないとその内容がわからないものなんですね。 先入観を持たずに受験を頑張ってみようと思います。 ファンタジーを扱える先生が増えたというのには安心しました。 以前はファンタジーなんて学問ではないという考え方が多かったと聞いていたので。 東大にも比較文学があったんですね。見落としていました。 レベルが半端なく高そうですが挑戦してみます。 ありがとうございました。

  • suunan
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回答No.1

「英語やフランス語、ドイツ語などの言語は習得済み」 それなら本を取り寄せて読めばいいじゃないですか。 大学は日本語しか使えない学生が集まるところであり、 それ用の授業はあなたに向いていません。 外語ができるメリットがなくなってしまいます。 あなたの語学力を生かせる学部に入るか、 語学と無縁な学部が良いと思います。

QuiqUi7
質問者

お礼

回答していただきありがとうございます。 もちろん自分でできる範囲の読書はしていますが、 その物語の歴史や背景、他の文学作品とのつながりなどは、 やはりどうしても専門知識を持った人の助けがないとわからないので・・・ 考え方を変えて、「語学と無縁な学部」も思い切って探してみようと思います。

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