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国際収支の問題です。
米国の大手流通業者が日本に支店を設置し、その設置資金として日本国内にある自社の預金口座から50億円を引き出した。 直接投資+50億 その他投資(負債)-50億 なぜその他投資は負債と計上されるのですか? よろしくお願いします。
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ウィキペディア「国際収支統計」から引用してみましょう。 「国際収支統計は、損益方式ではなく収支方式で記載される。企業会計に置き換えると、損益計算書と異なり、キャッシュ・フロー計算書に類似した記述方法が取られている。 ・・・ 作成の際は簿記と同様の複式計上方式をとっている点が特徴である[1]。すなわち、取引が記録される際は必ず貸方と借方に同額の計上がなされる。簿記の場合は、借方に資産の増加・負債の減少・経費の支出、貸方に負債の増加・資産の減少・収入の受取を計上するが、国際収支統計の場合も、これに類する計上方法を取っている。 特筆すべきは、簿記で一般的な損益会計とは異なり収支会計であるために、貸方を左に・借方を右に記載されることであるが、これはキャッシュ・フロー計算書の作成方法と同様といえる。 」 したがって、国際収支統計では 貸方 借方 負債の増加 資産の増加 資産の減少 負債の減少 となる。日本への「直接投資」の増加(負債の増加)+50億円は貸方(左側)へ、現・預金の減少である「その他投資」の減少(負債の減少)-50億円は借方(右側)へ記載される。
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- statecollege
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対外負債には「直接投資」、「証券投資」、「その他投資」(現預金等)とありますが、米国企業の日本への直接投資(米国流通業者の日本支店の設置等)も、米国企業が日本で保有する現・預金も対外負債です。この場合、米国流通企業が日本で保有する預金50億円を取り崩し(「その他投資」に分類される対外負債が50億円減少する)、支店設置のために用いた(したがって「直接投資」に分類される対外負債が50億円増加する)、ということです。したがって、この取引による対外負債の純増減はプラスマイナスのゼロということになります。 あなたの「なぜその他投資は負債と計上されるのですか?」に対する答えは、外国企業の日本への「直接投資」も、外国企業が日本で保有する現・預金(「その他投資」)も、日本が外国に負っている(対外)負債だからです。もちろん、日本企業が外国へ行った直接投資、日本企業が外国で保有する現・預金は日本の対外資産であることはいうまでもありません。
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遅くなって済みませんでした。 ありがとうございました。