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重心の運動

破裂するボールを真上に投げることを考える。 Aさんが真上に投げ、空中でボールが質量m1=0.4kg,m2=0.2kgの2つの小片に破裂した。 この2つの小片は同時に地面に落ちた。 質量m1の小片は、Aさんの左3mの位置に落ちた。 質量m2の小片は、Aさんの右何mの位置に落ちたか? 重心の運動を考えることによって求めよ。 重心の運動を考えるので、ベクトルを使うと思うのですがよくわかりません。 詳しい解説お願いします。

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noname#212313
noname#212313
回答No.1

 破裂前後の水平方向の運動量を考えればいいのです。垂直に投げ上げたのですから、水平方向は最初は速度0で、二つに分裂したm1がv1、m2がv2の速度を得たとします。  運動量は外から力を加えない限りトータルは変化しません。破裂は物体内部の力で起こるものですから、外からの力はありません。だから、次の式が成り立ちます。  (m1+m2)・0=m1v1+m2v2 ∴m1v1+m2v2=0 ∴v2=-(m1/m2)v1 ∴v2=-2v1 (m1=0.4kg,m2=0.2kgを代入しましたが、質量の比さえ分かればよかったわけです)  m2の速度はm1の2倍ですね。そして落ちるまでの時間はm1とm2で同じです(※垂直方向の運動は質量に関係ないことを思い出しましょう)。  もう暗算できるほどですが、それでも一応、破裂してから落ちるまでの時間をtとして式で確かめます。  v1t=3 ∴t=3/v1  v2t=-2v1・3/v1=-6  m2は3mの2倍、6mの距離に落ちます。方向はマイナス符号から、m1と反対方向、つまり右であることも分かります。  答:右6mに落ちた。

24143324
質問者

お礼

問題文に「重心の運動を考えることによって求めよ。」とあるので、運動量保存ではなく、重心の運動で解いてくれるとありがたいです。

その他の回答 (1)

noname#212313
noname#212313
回答No.2

 #1です。 >運動量保存ではなく、重心の運動で解いてくれるとありがたいです。  実はそれが先の運動量保存に入っているのです。でも明示的ではなかったですね。今度は重心を明示してみます。  破裂では外から力が働いていないので、重心は動きません(これが実は先の回答の運動量保存での確認に含まれている)。  したがって、破裂後もずっと重心はAさんに真上に放り投げた位置にあります。地面に落ちたm1、m2を一つの系としてみたときの重心がAさんの位置にあるのだから、Aさんの位置を支点とし、地面のm1、m2を左右の皿とする天秤が釣り合っていることになります。従ってm2がAさんの右xメートルに落ちたのなら、以下の式が成り立ちます。  xm2=3m1 ∴x=3m1/m2=3×0.4/0.2=6(m) P.S.  天秤としていますが、天秤で働いている力のトルクの考え方を使っています。よく目にする二物体の重心位置の公式と異なっていますが、座標系が違うためで、上記は終始移動しない重心位置を原点にしているから、このように簡単になるのです。  これは「重心系」と呼ばれる見方です。幸いなことに、この設問では「実験室系」と呼ばれる、見ている人(設問ではAさん)基準の座標系と一致しています。  先ほどの解き方にせよ、こちらにせよ、破裂によって破片に与えられる速度は水平でないといけません。斜めだと解けません(落下に要する時間がm1とm2で異なってしまうため)。

24143324
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。

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