『金持ち』というのを、ストック型とフロー型に分けて考えた方がいいと思います。
ストック型金持ちと言うのは、資産家。大豪邸を所有している人や、名家で、両親が資産を持っている人。
フロー型金持ちと言うのは、事業で大成功した人、会社で出世して、年収が高い人など。
不景気の場合、ストック型金持ちは相対的には、さらに他の人より裕福になる傾向があります。一方、フロー型金持ちの中からは、不景気の煽りを受けて事業で失敗したり、リストラされる人が多数発生します。
ご質問の通り、どんな時でも、この2種類の金持ちは存在し続けますが、好景気の時はフロー型で稼ぐ成金みたいな方が大勢発生しやすいです。
もちろん、景気の上下によって土地や有価証券(株など)も上下するので、ストック型金持ちのストック資産額は上下しますが、長い間資産家でいる人やその一族は、そういう変動があってもあまり大きな損をしないようなやり方をノウハウとして身につけているケースが多いです。
日本は成熟し過ぎていますので、成金みたいな人も多少は出て来て、ストック型金持ち(一族)もある程度入れ替わって行かないと、活気がなくなってしまうと思います。
しかし、成金みたいな人は日本では嫉妬の対象になったり、既得権側からの攻撃を受けたりしがちなので、フロー型の金持ちが発生しにくい仕組みになっているように思います。
これまでは、日本は「一億総中流」みたいな状態で安定していましたが、世界中の先進国共通の現象として、グローバル化の影響で中流層が下流に引っ張られて落ちていく、という状態が続きそうです。
そろそろ、ストック型金持ちに対して、「これだけ国が借金抱えているのに、自分達だけズルくない?」みたいな声が高まってもいいような気もします。もっとも、日本の政治家の中に大勢そういう方達がいるみたいですから、しばらくは変わらないんでしょうけど。
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