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「それは関係のない事だ」
(1)「それは関係のない事だ」といわれた時に「何にとって関係がないのか」の「何」に当たる部分はなんと呼びますか?(主語?主客?主体?) 文脈によって変わる? (1-1)「それは【あなたとは】関係のない事だ」の【あなたとは】の部分。 (1-2)「それ(論文の不正)は、【STAP現象の有無とは】関係のない事だ」の【STAP現象の有無とは】の部分 (2)また、それをさらにグループ化した呼び方はなんと言いますか? ※例えば(1)が主語だったら、主語・述語をまとめてなんと呼ぶか。 あと、こういう日本語の文法の基礎が学べるがサイト等があれば教えてください。 よろしくお願いします。
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これは、「それは(題目部)」=「関係のない事だ(解説部)」という、いわゆる題説構文(コピュラ文/同定文/名詞文)です。 「関係のない」は「事」を限定説明する修飾節ですが、その内容は希薄であり、多義性(どのようにも取れそうな曖昧さだけ)なのでまともな解説部としての内容を表していません。 それは、もとより「誰と誰が(「何と何が)?」「誰(何)にとって?」「何と比べて?」「どのような?」といった、その内容にまつわる<格関係>には全く触れられていないからです。 つまり、明解な同定文でないことはもとより、包摂文でさえ成しておらず、ただに曖昧な近接文(いわゆるウナギ文)でしかありません。 このような伝達文の形式で、なおかつ相手と話し交わすべき意味内容があいまいな表現は、いわゆる発話者ワンサイドからの伝達だけ望んだ断定文であり、聞き手側の応答を望まない発話意志が背景にあるとみなせます。 この例文に当て嵌めたならば、明らかな省略は「おまえ」「きさま」といった、聞き手を下に見た表現です。いわば罵り語でもあり、そこには、罵るという目的以外に、特に「何にとって関係がないのか」といった対話的意志は感じられません。 「おととい来い!」「勝手にしやがれ!」「そんなの関係ねえ!」などは、聞き手に言葉をぶつける目的だけのいわば「捨て台詞」であって、聞き手との話し交わしを望んだ対話文ではありません。 このように発話者の主体的表現だけで成り立つものを「モドゥス(言表態度)文」と呼びます。 一方、質問にあるような「誰と誰が(「何と何が)?」「誰(何)にとって?」「何と比べて?」「どのような?」という具体性を持たせて、意味内容を聞き手に対して明解に表そうとする客観的表現によって内容を分化・展開させている方は「ディクトゥム(言表事態)文」と呼ばれています。 その場合「関係」に関わるものとしては「誰(何)が」(主格補足語)、「誰(何)に」(位格補足語)、「誰(何)と」(共格補足語)などがあります。(1-1)なら位格補足語、(1-2)なら共格補足語にあたるでしょう。 >主語・述語をまとめてなんと呼ぶか。 : 「文」です。今回の場合は「コピュラ文」の形式ですが、わざと明解さを抜いて「ウナギ文」にした、発話者の意図的な「モドゥス文」と見てはいかがでしょう。この設問にあるような、それなりの格関係を考慮した上での、客観的表現によってより内容を分化・展開させる「ディクトゥム文」には該当しません。 参考:芳賀綏「日本文法教室」(東京堂)、小池清治「現代日本語文法入門」(ちくま学芸文庫)
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- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
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回答#5の補足です。 参考程度の解釈で恐縮ですが送ります。 (1)の「何」かは、私・それ・K国など品詞・代名詞でしょう。 前の文か説話があるなら、その代名詞となる場合もあります。 そして、それは副文の主語ではないでしょうか。 前回答末に書いた [品詞] 多種をヒントに、自分で調べて下さい。 「連体詞」は手元の教材にあった品詞ですが、この本は各種要素 の説明で構成され例文や解説がないので、説明はアウトです。 #5の [お礼] 欄は例文なのか私への質問なのか、構文を沢山 送って貰いましたが、その説明がなく、お礼ではなく何かの説明 用の例文なのか、わかりません。 例示の目的は何ですか? その下の「こんな感じで使えばいいということですよね」は質問 ですが、そう使えばいいかどうかは、前後の文脈で変ってきます。 全容の情報がなく断片的な構文だけでは良否の判断はできません。 自分の研究もあるので、余事にあまり多くの時間を費やせません。 研究をすることは立派でとても良いことですが、助力してくれる人 の提供情報だけに頼らず、自分で参考書を読み、調べるよう努力を して成果を上げるよう、期待しています。
お礼
>前後の文脈で変ってきます。 あぁそうなんですか。 No.5のご回答で「連体詞・目的語」という言葉があったので、それが質問に対する答えだと思ってしまいました。しかし、あくまでも「連体詞かもしれないし目的語かもしれないし、違うかもしれない。文脈で変わる」というあいまいな内容だったのですね。 できれば、例を2,3挙げて「この場合は…、この場合は…」などと具体的に示し、実際に文脈で異なるのだということが示していただけるとわかりやすかったのですが。 よく分からないということは伝わりました。 ありがとうございました
- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
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本命の「品詞」の文法は、忘れました。 「連体詞」かもしれません。「目的語」というのもありますが。 学校の教材「新修国語総覧」京都書房というのを稀に見ています。 その教材を見ると、(2)の方は連体修飾語、連用修飾語などが 並んでいますが、はっきり「これだ」は見当たりません。陳謝 品詞の雑学 http://www.7key.jp/data/meishi.html 連体詞問答 http://nanapi.jp/62926/
お礼
「連体詞」ですか。これは難しいですね。 でも「目的語」なら聞いたことがあります。 # 「それは関係のない事だ」とは誰と関係ないことなのですか? # 「【私にとって】関係ない」といいたいのですか? # 「【あなたにとって】関係ない」といいたいのですか? # 「【利害関係者にも】関係ない」といいたいのですか? # あなたの言葉には『目的語』が欠けていることが多いので、よくわかりません。 こんな感じで使えばいいということですよね。「『連体詞』が欠けているのでわかりません」だと伝わらなさそうですし。 参考になりました。ありがとうございました
- 五十嵐 正(@ohhTokyo)
- ベストアンサー率47% (37/78)
「こういう- - 文法の基礎が学べるがサイト等」とありましたので、 文庫本ですが、参考になればと思います。セミプロ用です。 用語の誤用・乱用を正し文法・文体の正しい用法が一目瞭然です。 「日本語練習帳」 大野 晋 / 岩波新書 「日本語の教室」 大野 晋 / 岩波新書
お礼
ありがとうございました
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質問のメインである(1)に該当する部分の事はお分かりになりますか?もしお分かりになるようであれば教えていただきたいです。よろしくお願いします。
- fxq11011
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詮索の必要がない、と言う意味は、 >「何にとって関係がないのか」の「何」に当たる部分・・ と決めつけることが不自然では・・・と言っています。
お礼
ありがとうございました
補足
質問分をきちんと読まれていますか?よく読んでくださいね。「自然ですか?不自然ですか?」という質問は、私はしていませんよ。もしかしたら別の質問と間違えているのではないでしょうか。 『「それは【あなたとは】関係のない事だ」の【あなたとは】の部分はなんと呼びますか?』が質問です。 質問内容をご確認の上でご回答するようお願いします。
- kzsIV
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「何にとって関係がないのか」の「何」、は、連語「にとって」を伴って「にとって格」となり連用修飾語を構成します。 「それは【あなたとは】関係のない事だ」の【あなたとは】の部分は、まず「あなた」に助詞「と」が付いて「と格」となり、それに係り助詞の「は」がついて連用修飾語を構成し、「それは」の係り助詞「は」と共生することによって、文意の論理を複雑にしています。 主語・述語をまとめてなんと呼ぶか。 文の要素 かな?
お礼
回答としましては「連用修飾語と呼ぶ」、ということですよね。 聞いたことありません。なんだか複雑ですね。 ありがとうございました
- fxq11011
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それは(この際)関係のないことだ。 何にとって・・・と詮索の必要がないように思います。
お礼
ありがとうございました
補足
「詮索の必要があると思いますか、ないと思いますか」という質問のつもりでは無かったのですが。 質問が分かりにくかったのかもしれませんね。すみません。
お礼
なんかむずかしいですね…。 結論として # 「それは関係のない事だ」とは誰と関係ないことなのですか? # 「【私にとって】関係ない」といいたいのですか? # 「【あなたにとって】関係ない」といいたいのですか? # 「【利害関係者にも】関係ない」といいたいのですか? # あなたの言葉には『位格補足語』が欠けていることが多いので、よくわかりません。 という感じで使えばいいということですかね。 ありがとうございました