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下記の文を<文の成分>別に分けたいのですが・・・。
こんにちは、いつもお世話になっているものです。 40代の主婦です。訳有って学生時代に戻った気分で、国語文法の勉強を しなおしております。下記の文を<文の成分>別に分けたのですが、独学のため答えに自信が持てず困っています。 *美しい 女蔵人が 薬玉を 殿上人に 授ける 「女蔵人が」が主語で「授ける」が述語、「美しい」「殿上人に」が修飾語でよいかと思いますが、「薬玉を」について悩んでいます。この場合目的語かと思ったのですが、いろいろな文法のサイトを見ると<文の成分>の種類は主語・述語・修飾語・接続語・独立語の五つだと書いてありました。(補語という種類もある?)目的語でないとすると「薬玉を」はなんにあたるのでしょうか。 良い年をして文法の基礎もわからずお恥ずかしいのですが、教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。
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こんにちは、いつもお世話になっているものです。 40代の主婦です。訳有って学生時代に戻った気分で、国語文法の勉強を しなおしております。下記の文を<文の成分>別に分けたのですが、独学のため答えに自信が持てず困っています。 *美しい 女蔵人が 薬玉を 殿上人に 授ける 「女蔵人が」が主語で「授ける」が述語、「美しい」「殿上人に」が修飾語でよいかと思いますが、「薬玉を」について悩んでいます。この場合目的語かと思ったのですが、いろいろな文法のサイトを見ると<文の成分>の種類は主語・述語・修飾語・接続語・独立語の五つだと書いてありました。(補語という種類もある?)目的語でないとすると「薬玉を」はなんにあたるのでしょうか。 良い年をして文法の基礎もわからずお恥ずかしいのですが、教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。 こんにちは。あなたより10歳は上だと思いますが、中学・高校時代は目的語・補語を文の成分として習った世代です。当時は英文法の影響が強く、目的語・補語を覚えさせられ、漢文ではヲニト点を目的語・補語で習ったことと思います。現在学校文法では、文節や連文節の役割を、主語(主部)・述語(述部)・修飾語(修飾部)・接続語(接続部)・独立語(独立部)の5成分か、これに並立語(並立部)を入れた6成分との考えが一般的です。 国文法も、橋本文法・時枝文法等いくつかの考え方がありますが、学校文法では一般的には橋本文法(橋本進吉説)が主流です。しかし、主語などの定義にしても、単語を単位として成り立つものに限定し、文節単位のものを主部(主語文節)と呼ぶとか、主部も文の成分と考えるか、文節の属性と考えるかなどいろいろな考えがあり、本当は統一されているわけでもないのです。 さて、橋本文法では文節を「切れる文節」と「続く文節」の2つにわけ、文には1つだけ切れる文節があり、切れる文節は文の必須構成要素としています(多くは主部)。文の成分を考えていくと何層かに分かれます(多くは3層)。質問の文は次のような構成になります。 美しい女蔵人が(主部-連文節) 薬玉を殿上人に授ける(述部-連文節) 美しい(修飾語) 女蔵人が(被修飾語) 薬玉を(修飾語) 殿上人に(修飾語) 授ける(被修飾語) 美しい(連体修飾語) 女蔵人が(主部) 薬玉を(連用修飾部) 殿上人に(連用修飾部) 授ける(述語) ここで「薬玉を」を連用修飾部としたのは、「薬玉を」が「授ける」に係るからです。「美しい 女蔵人が 薬玉を 授ける」と「美しい 女蔵人が 殿上人に 授ける」は共に文として成立します。つまり、「薬玉を」も「殿上人に」も同じく「授ける」に係っているからです。ですから両節は同じ様に連用修飾部になります。 なお、主語と述語、修飾語と被修飾語の関係のとき、主語は述語に、修飾語は被修飾語に「係る」と言います。述部は主語を、被修飾語は修飾語を「受ける」といいます。これを「係り受け」と言います。 上手に説明できていませんが、参考まで。
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- tubebz
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英語文法で言えば「薬玉を」が直接目的語、「殿上人に」が間接目的語になるところですが、国語文法の文の成分には目的語はありません。質問者さんが考える目的語はすべて修飾語になります。 品詞にしてもそうですが、英語と国語で違う部分があるので、学生さんは大変だと思います。大人になってから文法の勉強に励む姿に頭が下がる思いです。
お礼
早速のご回答、ありがとうございます! なるほど、英語と日本語では成分名が違うのですね。どちらかといえば<目的語>といった方が分かり易いように感じます。国語文法は学生時代、非常に苦労して憶えたはずなのに、細かい部分などは忘れてしまったようで驚愕しています。
- Kooltan
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大辞林より :目的語:文の成分のうち、述語動詞の表す動作・作用が及ぶ対象物や相手を表す語。「卵を割る」「湯を沸かす」「辞書をひく」の「卵を」「湯を」「辞書を」などのように、現代語では多くの場合、格助詞「を」を伴う。もっとも、国文法では、一般に連用修飾語に含めて取り扱われる。 はい、連用修飾語です。修飾語の一種ですが、目的語と教えても、相手が高校生以下なら問題ないですし、大学生でも専攻していなければ知らないでしょうね。
お礼
早速のご回答、ありがとうございます! 連用修飾語ですか・・・そういえば遠い昔、習った記憶が蘇ってきました。
お礼
fumkum様、御礼が遅くなり申し訳ありません。 きめ細かい御指導、誠に有難うございました。数十年前と現在とでは国語文法の学習内容も変わって来ているのですね・・・並立語などは初聞きです。中学生向けの参考書を購入し、改めて勉強をし直そうと意欲が湧いてまいりました。