塾の先生をしていたことがある者です。
因数分解に限らず、数学は、基礎体力を身に付けるのにしばらく忍耐が必要です。
基本が身に付いているかどうかが、もろに点数に跳ね返ってくる教科でもあります。
受験に限らず、今後の人生であなたが「数学の楽しさ」を知っていかれるためにも、基本的な能力の向上は欠かせません(学校で習う数学はつまらない問題が多いと感じている方が多いかもしれませんが、本来数学はパズルでありもう一つの宇宙なので、面白いものであるはずなのです)。
「解答をみたら納得できるのに…」とおっしゃる方は多いのですが、実は、それだけでは足りないのです。
多分、学校で使っている数学の問題集というのがあるんじゃないでしょうか?
その本に載っている問題を、脚注にあるようなものまで含めて、隅から隅まで全て解きまくることをお勧めします。
はっきり言って、大変です。
しかし何度も言うようですが、忍耐が必要です。
そして時間も必要です。
高1の方だからあれですが、2年生、3年生の方であっても、半年くらいそれを続けていたら、ご自分でも効果を実感できるようになると思います。
これによって、因数分解だけでなくいろんな分野の問題が解けるようになるし、応用問題についても、だんだん解けるようになってきます。
応用問題とはいっても、高校生でも知っている知識を使っていることは間違いないので、その知識(あるいはパターン)がどれくらい身に付いているかで、ひらめきやすさが変わってくることは言うまでもありません。
「そういえばそんなパターンがあった気がする」というのは身に付いている内に入らないのです。
他の教科でも同じなのですが、特に数学は、訓練を積んでる人とそうでない人の差が大きく現れます。
学年が進むと更にその差が大きく開いていきます。
修業は、つらい道かもしれませんが、唯一の道です。
かく言う私も、高校の時は数学が最悪な時期があり、順位は学年で下から数えた方が早いような状態でした。
しかし幸いだったのは、なぜか、上で述べたようなことを実践すれば成績などいくらでも上がるに違いない、という変な確信を持っていたことでした。
事実、自慢ではないですが、1年後くらいには、常に学年で5位以内には入るくらいの実力を得るに至ったのです。
誰でもこんなにうまく行くと言うつもりはありません。
しかし、修練を積めば、確実に成績に返ってくるのが学校の勉強です。
怠ければ、やはり同じなのです。
後はあなた次第です。
頑張ってください。