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英語のルーツ
所詮、短かく説明できる質問でないことは承知でのこととお許しください。 英語という言葉は、証明出来る範囲ではどこまで遡れるのでしょうか?インド、ヨーロッパ語圏とか言いますが、その発祥はどこで、どのような過程を経てどことどこの国語に発展していったのか?そのうち英語はどのような過程を経てイギリスに定着していったのか?分かる範囲でよろしくお願い致します。
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★英語という言葉は、証明出来る範囲ではどこまで遡れるのでしょうか? →おっしゃる通り、英語の歴史はインド、ヨーロッパ語圏にさかのぼるとされていますが、さらに言いますと、アングロフリジア語がその元と言えます。 アングロフリジア語から古英語・古フリジア語が生まれたとされ(つまりアングロフリジア語は古英語・古フリジア語の祖語)、アングロフリジア語自体は、西ゲルマン語の下位グループの言語です。 ★その発祥はどこで、どのような過程を経てどことどこの国語に発展していったのか? →紀元前3000年頃、詳しくはわからないのですが、ヨーロッパないしはアジアにおいて話されていた言語(インドヨ・ーロッパ諸言語の祖語)があり、それが西ゲルマン語、北ゲルマン語、東ゲルマン語、フェロー語に別れます(なお東ゲルマン語は消滅しました)。 その西ゲルマン語が、英語の元祖と言えます。ですから英語の発祥の地は、今のデンマークから北西ドイツ(それとオランダを含む)付近。いわゆるゲルマン民族大移動(これに関しては、地球が寒冷化したため、北方に住んでいた民族の生活が打撃を受け、新たな生活の場を求めて移動したという説が最近有力です)によりフン族が南下、そのため、その地域の人たちが4世紀頃に、北西ドイツとオランダ付近のブリテン島に渡ったというのが1つ。デンマークと北西ドイツ(オランダ)付近からブリテン島に渡った移住者(アングル人、サクソン人、ジュート人)がその元だというのがもう1つの説明です。 そのアングル人(北ドイツのアンゲルン半島)、サクソン人(ドイツ低地ザクセン)、ジュート人(ユトラント半島北部とヴェーゼル川河口の地域)がブリテン島に移住する以前は、現代のイングランドならびにウェールズにはケルト人が住んでいました。43年にこの地方は、ローマ帝国の属州となりますが、ローマ帝国の衰退とともに、ローマ支配が弱まり、そこにアングル人、サクソン人、ジュート人が移動してきたと考えられます。その結果、ケルト人は西北に移住することを余儀なくされたというわけです。(ケルト人のことばが英語に影響したかどうかは不明、おそらくほとんど影響がなかったのではないでしょうかーー) ★そのうち英語はどのような過程を経てイギリスに定着していったのか?分かる範囲でよろしくお願い致します。 →インド・ヨーロッパ言語の祖語 → 西ゲルマン語 → ゲルマン民族大移動でブリテン島へ渡る → アングロ・サクソン語(を形成) → その後キリスト教がもたらされラテン語の語彙およそ450語がその影響で今も英語に残る → 1066年のNorman Conquestで、北フランスのノルマンディー公ウイリアムがイングランドをヘースティングの闘いで勝ち、ブリテン島を征服、フランス語が支配階級の言語となる というのが簡単な流れて、そのフランス語の支配の時代がおわり、ようやく英語(古英語)がイギリスに定着します。しかし、フランス語の影響で、英語の中におよそ1万のフランス語が入ったとされます。 以上、ご参考になればと思います。
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- SPS700
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#1です。改訂です。僕はチャンと起きていたつもりで書いたのですが、間違いが多いので書き直します。 1。 英語という言葉は、証明出来る範囲ではどこまで遡れるのでしょうか? 川の流れにはいろいろあって一本の源流から沢山の川に分かれる場合(単源型)と、多くの支流が集まって一本の大きな流れになる場合(複源型)があります。 ご質問は、単源型を前提にしていますが、英語の流れは一筋川ではありません。 印欧祖語に遡る流れも、何回もの侵略で、印欧語族内外の借用もあり、下記などをご覧下さい。 http://homepage1.nifty.com/samito/History.English.htm 2。 インド、ヨーロッパ語圏とか言いますが、その発祥はどこで、どのような過程を経てどことどこの国語に発展していったのか?そのうち英語はどのような過程を経てイギリスに定着していったのか? 印欧語の故郷については下記や http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1159146201 http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract;jsessionid=CD613E3905E4EB0851C18023FDD2A4DA.journals?fromPage=online&aid=3911200 風間喜代三『印欧語の故郷を探る』(岩波書店)などをご覧下さい。 この場合注意しなければならないのは、例えば、「鮭」は、中国ではフグや魚一般を指すことば(下記)だそうですが、日本では「しゃけ」のことで、「ことば」と、その指す「もの」とは別だということです。 http://gogen-allguide.com/sa/sake_sakana.html 印欧語の「しゃけ」や「しらかば」の分布と重ねたもの、DNAとの関連なども考えられますが、人の動きとことばの動きは別なので、沢山ある業績をお読みになる際は、その点の周囲が肝要です。 したがって動物、植物、民族などの動きや分布と重ねて、印欧語の発祥地を南ロシアとか、ヨーロッパのどこか、などという論の進め方には問題があるのではないかと思います。
お礼
なるほど、私の勉強の立ち位置がよくないことが分かりました。御教示のサイトや資料を追いかけながら勉強します。感謝申し上げます。
- oignies
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正確にはインドヨーロピアン語族という言語に属します。 ヨーロッパの言語とインド系の言語の両方は共通の祖 先をもっているとかんがえられており、英語はそのなか でもヨーロピアンわけても、ゲルマン系の中でもアング ロサクソン系の民族がはなすことばから発展しました。 中世初期にかきことばがあらわれ、ノルマン=コンクエ ストを期に宮廷にフランス語とフランス語の語彙がも ちこまれ、大きな変容を被った後、シェークスピアの時代 などを経て徐々に近代的な英語のかたちをととのえてい きます。 地理的には、ブリテン島の一部ではなされていたことば ですが、大航海時代をへて、アメリカにわたったひとびと を通じてアメリカに、また大英帝国の占領下にあったア ーストラリアなどにもにひろがりました。
お礼
ゲルマン系のアングロサクソンに行きついた言葉、そこから時間をかけて現在の英語となった。ありがとうございます。御教示を読み返しながら勉強します。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
1。 英語という言葉は、証明出来る範囲ではどこまで遡れるのでしょうか? 川に流れにはいろいろ合って一本の源流から沢山の皮に別れる場合(単源型)と、多くの支流が集まって一本の大きな流れになる場合(複源型)があります。 ご質問は、単源型を前提にしていますが、英語の流れは一筋川ではありません。 印欧祖語に遡るながれも、何回もの侵略で、印欧語族内外の借用もあり、下記などをご覧下さい。 http://homepage1.nifty.com/samito/History.English.htm 2。 インド、ヨーロッパ語圏とか言いますが、その発祥はどこで、どのような過程を経てどことどこの国語に発展していったのか?そのうち英語はどのような過程を経てイギリスに定着していったのか? 印欧語の故郷については下記や http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1159146201 風間喜代三『印欧語の故郷を探る』(岩波書店)などをご覧下さい。 この他「しゃけ」や「しらかば」の分布と重ねたもの、DNAとの関連なども考えられますが、人の動きとことばの動きは別なので、沢山ある業績をお読みになる際は、その点の周囲が肝要です。
お礼
民族の歴史を織り交ぜての御説明、ボンクラ頭の私にも理解出来る気がしてきました。感謝申し上げます。ありがとうございました。