• ベストアンサー

エスキモーやイヌイットの色彩を表現する言葉

アイヌ語では色彩を表現する語が4つしかありません。黒、白、青、赤の4つです。 雪と氷に閉ざされた色彩に乏しい環境で生きて来たから、と推測しているのですが、それでは同じような環境で生きて来たと思われるエスキモーやイヌイット、ラップ人なども色彩を表す言語は少ないのでしょうか?白人との接触で、途中で白人の言語から拝借した色彩語もあるかも知れません。 彼らが持っていたオリジナルな語というのは分かるでしょうか? ご存知の方教えて下さい。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.5

1、色の種類     日本の色には下記によると465種類あってそれぞれ名前があるそうですが、     http://www.colordic.org/w/     「い」がつくかどうかと言う簡単なテストで黒、白、赤、青の4っつ(これは万葉のころの色彩語の数です)に減ります。ご質問のアイヌと同じ数です。 2。カナダエスキモーの場合     下記では8種出ていますが、接辞の関係からさらに淘汰が可能だと思われます。例えば、「青」のことばと「緑」の言葉を比べれば、後者は yo という接中辞(infix)のついた「青」から派生した複合語であることが分かります。僕はエスキモー語を知りませんのでどの程度にまで「もともと」の語彙が突き止められるかはわかりません。 black - krernertok blue - tungortok green - tungoyortok pink - aupayartok red - aupaluktok violet - krenerkasaktok white - kakortok yellow - koksortok, kayok http://www.wordgumbo.com/ea/can/caninu.htm 3。色彩語研究の発展     サピアウォーフの仮説に始まり、1960年代に始まったベルリンとケイの研究から、ある数の色彩語があれば色彩組織発達史のどの過程に位置するか、という方向での研究が進められている様子は下記に纏められています。   http://www.blutner.de/color/Color_Words.pdf 4。雪と氷に閉ざされた色彩に乏しい環境で生きて来たから、というご推測は、まだ詳細な研究を待たなければ、あたりとも外れとも言えないように思います。

0123gokudo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 具体的なエスキモーの提示、非常に参考になりました。 >雪と氷に閉ざされた色彩に乏しい環境で生きて来たから、というご推測は、まだ詳細な研究を待たなければ、あたりとも外れとも言えないように思います。 アイヌ人が豊富な色彩語を持った和人と接したのは江戸の末期からで、和人の色彩語を取り入れなかったのは、絵を描くという文化を持たなかったからでしょうかね?

0123gokudo
質問者

補足

この欄にて訂正をします。 お礼欄で「エスキモーの提示」は「エスキモー語の提示」の間違いです。

その他の回答 (4)

回答No.4

> 黒、白、青、赤 日本語と同じではないですか。「黒い」「白い」「青い」「赤い」のように直接「い」を付けて形容詞化できるのはこれだけです。「あか」は「あかし(明るい)」ですし、「あを」は「あわし(淡い)」です。 黄色は飛鳥時代にはあったでしょうから、「黄い」とは言えなくとも「黄色い」とは言えます。しかし、「緑」という語が出てくるのは平安時代になってからなので(「瑞々しい」?)、「緑い」とも「緑色い」とも言えません。まあ、じゃあ「紫」や「紺」や「緋」や「茶」はどうなんだ、という話もありますが、まあとにかく。 日本語でも、「細雪」「粉雪」のように修飾を伴うことで「雪」を細かく分類できます。エスキモー語で「雪を表す語が多い!」と言われているのも、実はこういうふうに表現をつないで造語したものが多いそうです。抱合語であるエスキモー語は、造語力が非常に豊かですからね。 言語は「言語の理屈」で動きますので、人間の概念とは必ずしも対応しないことがあります。また、概念はあっても語がなければ、言語の理屈に従って造語すれば良い。これは(強い意味での)言語相対論に対する反論の一つになります。もちろん、いったんそうやって語ができれば、人間の概念がそれに引きずられてしまうことはあるでしょうけれども。 前置きが長くなりましたが、世界の言語の「色」については大部の研究がなされていたと思います。エスキモー語は確か、基本は 4 色で(色の 3 原色より多い!)、それぞれの色調の中でかなり細かい分類がなされていた記憶があります。例えば、血の「赤」と、死体の「赤紫」を言い分けていたと思います。

0123gokudo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >基本は 4 色で(色の 3 原色より多い!)、それぞれの色調の中でかなり細かい分類がなされていた記憶があります よく分かりました。

noname#201242
noname#201242
回答No.3

イヌイットかエスキモーか分かりませんが(←民族名は地域によるんだそうですね)雪を表す語がたくさんあると聞いたことがありますが、今ググってみたらデマ(あるいは誤解から広まった話)だったという説が、、、 色彩の回答になりませんけれども、 >彼らが持っていたオリジナルな語というのは分かるでしょうか? ラップランドのサーミ人のもともとの言語はサーミ語だそうです。 http://wikitravel.org/ja/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%9F%E8%AA%9E%E4%BC%9A%E8%A9%B1%E9%9B%86 サーミ語を勉強された方の話。すごいですねえ。 学習用の教材について参考になりそうです。 http://www.nobiyo-fansite.com/talkandarticle/mystery_10-1.html イヌイット&エスキモーについては、エスキモー・アレウト語族というのがあるそうで。 もう調べてらっしゃるでしょうか。 ウィキペディアにもありますが、他のサイトですと、 http://wee.kir.jp/language/lang_esk_alt.html

0123gokudo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 参考にさせていただきます。

回答No.2

具体的な言葉(原語)は分かりませんが、図書館で特定の国、地域を冒険した紀行文などを見れば記載があるかもしれません。昔、本田勝一の旅行記「カナダ・エスキモー」(朝日文庫)でエスキモーの雪に関する表現を読んだ記憶がありますが、エスキモー語でも書かれていたかどうかは覚えていません。amazonで入手可能です。 民族によって色に関する言葉は異なります。生活環境の影響だと思われます。従ってある地域から動かず、他の民族とも交流がなければ色に関する語彙は非常に限定されたものになるでしょう。砂漠の民はジャングルの多様な色を知らず、南国の人は雪の白さを表す言葉がない筈です。日本でも奈良時代以前のやまと言葉では3~4色しかなかったようです。その名残りか、現在でも交通信号の緑を青と呼びます。 色彩とは関係ありませんが日本のように牧畜の歴史が浅い国では家畜を区別する語彙が少なく、年齢や体色に関係なく牛、馬、羊で不便を感じませんが牧畜に生きる(生きた)民族語には、例えば2歳の栗毛の馬、とか2歳までの羊の雄などと細かく区別します。エスキモーが雪の色を細かく表現するように海洋民族は風や波の様子を細かく表現するそうです。日本人は大波、小波、荒れた海、おだやかな海、程度の表現で満足しています。 色彩に関心のある一般人向けに書かれた下記の本は参考になりますよ。 「色彩の世界地図」文芸春秋社 ¥720+税 「色の雑学事典」日本実業出版社  ¥1,600+税

0123gokudo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 砂漠の民も色彩語が少ないと推測されますね。 ご紹介の本、2冊購入しました。これから読んでみます。

回答No.1

うろ覚えで申し訳ないのですが、小町谷朝生さんという色彩を研究されている方のお話しの中に、 「我々には『白』一色にしか見えない雪景色の中に、極地に住む人々は『○○の白』『××な白』『△△のときの白』というような多様な表現様式を以て知覚している」という内容があったと思います。 残念ながら語彙としての具体的な表現は不勉強のために知らないのですが、単に「表現する語の数」で言えば、我々の「白」の一語の中に、彼らは多くの数の「色彩」を見ていることになりますね。

0123gokudo
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 >我々の「白」の一語の中に、彼らは多くの数の「色彩」を見ていることになりますね。 アイヌはどうでしょうかね?調べてみたいと思います。