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日本語文法「に」「で」の使い方
- 「に」と「で」の使い方について教えてください。
- 「に」は位置や目的地を示し、「で」は動作の方法や条件を示します。
- 「も」は「一度も」の短縮形であり、強調や否定を表現します。
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助詞の働きは多岐にわたるうえに微妙なので、簡単には説明できません。 基本的なことは辞書を丹念に引けばわかります。 ☆質問1「に」の意味 「いすの下に猫がいます」は下記の「2」でしょう。 「東京に行きます」は下記の「3」でしょう。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11 ================================引用開始 に 【1】[格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。 2 人・事物の存在や出現する場所を表す。「庭―池がある」「右―見えるのが国会議事堂です」 3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家―着く」「東―向かう」 ================================引用終了 ☆質問2「で」 いろいろな解釈がありそうですが、下記の「9」でしょう。補助動詞の「ください」に続いています。この場合は「で」になっています。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A6&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12537400&pagenum=1 ================================引用開始 て 【1】[接助]活用語の連用形に付く。ガ・ナ・バ・マ行の五段活用動詞の音便形に付く場合は「で」となる。形容詞、形容詞型助動詞に付く場合は「って」の形をとることもある。 9 補助動詞に続けて、動作・作用の内容を具体的に示す意を表す。「思い出し―みる」「嫌になっ―しまう」 ================================引用終了 ☆質問3「も」 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=18174500&pagenum=1 ================================引用開始 も 【1】[係助]種々の語に付く。 3 全面的であることを表す。 (2)動詞の連用形や動作性名詞に付き、打消しの語と呼応して、強い否定の意を表す。「思い―よらぬ話」「返事―しない」 ================================引用終了 「も」は辞書にない用法も多々あります。 【助詞の話8「モ」の特殊用法──夜もふけてまいりました 宴もますますたけなわ 朝も早くから】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2424.html 「助詞」全般に関しては下記あたりをご参照ください。 【中学国語のツボ】 http://www.geocities.jp/nm3032nakatsu/kokubun/kb08.html 【庭三郎の現代日本語文法概説】 www.geocities.jp/niwasaburoo/index.html もしmixiを閲覧できる環境なら、下記をご参照ください。 ●助詞に関する話 「ヘ」か「ニ」か/「ガ」か「ヲ」か/「ハ」か「ガ」か/「ニ」か「デ」か/ 「ニ」か「ト」か http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=50998211
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- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
質問に的確にお答えできる自信はありませんが、日本語と日本語以外の外国語で共通ではない品詞があり、その一つが「助詞」です。 ご質問のIでの説明の仕方ですが、英語では“The cat sits under the chair.”として「椅子の下に」の「に」が英語の前置詞である“under”に相当する。 一方「東京に行きます」も前置詞と助詞が同じ役割を果たしていると説明しては如何ですか?。多分そのお子さんは「同じ“に”なのにどうして違うの?」と尋ねてくるでしょう。その時に「英語でも前置詞を使う表現で同じものを使っても違う意味になることがある」と説明すれば納得するでしょう。例えば“on air”と“on the hill.”で“on”は同じであっても全く違う意味になります。この“on”がどの様に違う?と聴いてみれば相手は解るはずです。それと同じ事です。 質問II.「で」には文法上幾つかの種類があります (1)形容動詞の一部 (2)助動詞「そうだ」の一部(そう+だ) (3)助動詞「ようだ」の一部(よう+だ) (4)格助詞 (5)接続助詞 (6)断定の「助動詞」です。 このうち(2)と(3)は活用変化した語形で、それぞれの直前に「そうだ」「ようだ」を伴うことで識別ができます。 (4)は「図書館で本を読む」(場所):「1時間で到着します」(時間):「電車で行く」(手段):「墨で書く」(材料):「ハンサムで有名」(理由)の5つの種類と用法があります。これに共通する要素は「体言(名詞・代名詞)」に付属する点です。 (5)は直前に動詞を伴う「で+動詞」の形です。 残った(1)と(6)の見分け方ですが、単純に考えて下さい。形容動詞の特徴として、直前に「とても」の語を補い「とても」「な+当該の名詞」にしてみて、日本語としておかしくない表現であれば、それが「形容動詞」であることがわかります。逆におかしな日本語(意味の通じない日本語)になれば、「断定の助動詞」ということになります。 質問文の「で」は直線に動詞があることから形容動詞の可能性は先ず消えます。次いで同じ理由で「格助詞」も消えます。そして「そうだ、ようだ」の助動詞も消えます。残るは「接続助詞か断定の助動詞か」との問題になります。 これを仮に断定の助動詞と考え活用させてみます。するとこの様なかたちになります。 「しないでください」の場合:「しないだろうでください・しないで(またはしないだっ)でください・しないだでください・しないなでください・しないならでください」。どうですか?意味は通じますか?。元々の答は既に出ていたのですが、敢えて質問者様には意地悪をさせていただきました。 質問III.「も」これは係助詞です。幾つかの用法がありますが、この場合では「不定称の語について全面的な否定及び肯定などを示す」機能を示しています。 質問者様は外国にお住まいのためか、日本語教育を十分に受ける時間が少なかったためか、文法と語彙に関して余り堪能とはいえないご様子です。英語には堪能でいらっしゃるかもしれませんが、その日本語すらもあやしいのでは英語にも疑問符が付いてしまいます。相手の意図を十分に理解出来ているかとの不安も感じられます。上手く説明するのではなく「論理的に合理的に説明すること」が何よりも相手に対しての誠実さを示すとも感じられますので、一言申し上げさせていただきました。
お礼
お忙しいでしょうところ、丁寧な説明をいただきまして、ありがとうございました。 しかしながら 仰るとおり、私は長い年月の間 日本以外の国に生活し、日本語を話さず書かず耳にする機会がない生活を送っておりますので、多少あやしい日本語になっているかもしれません。 「上手く、、」という言葉を使ったのが、よくなかったのでしょうか? 私は、せっかく学ぶ意欲を示している生徒が、ちゃんと納得し理解できる手助けをしたいと思っているからこそ、ここへ知識のある方のお知恵を拝借に来ております。 誠実云々とまで言われるのは心外です。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
☆質問1「に」の意味 ・いすの下に猫がいます ・カバンの中に本があります。 の場合の「に」は 「どこ(位置が固定)」なのに ・東京に行きます では、「に」は「目的地(移動を伴う)」になります。 これはどう説明すればよいでしょうか? : 移動性の動詞の場合には「目的地(移動を伴う)」ということでよろしいかと思います。 ☆質問2「で」 ・しないでください ・行かないでください の「で」はなんですか? : 「上の事柄を打ち消して下に続ける」という用法の接続助詞と思います。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A7&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12538200&pagenum=1 ☆質問3「も」 ・一度も の「も」はなんでしょうか? 「一度たりとも」「一度でも」の短縮形かな。までは推測しましたが、 「たりとも」「でも(また「で」がネック」」も、やはり上手く説明できません。 : http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%82%82&dtype=0&dname=0ss&stype=1&index=119309700000&pagenum=1 にある係助詞で、 [5] 動詞の連用形や動作性名詞に付いて、下に否定の語を伴い、打ち消しの意を強めて表す。 という用法に該当すると思います。 「一度たりとも」で同じ意味を表わす場合もあるでしょうが、文語的な表現になるのでしょう。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%81%A8%E3%82%82&stype=1&dtype=0 「一度たりとも行ったことがない」は、「一度も行ったことがない」の改まった、あるいは強調的な表現と考えることが可能だと思います。 「一度でも」は係助詞で、 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%A7%E3%82%82&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=12783700&pagenum=1 の、 [2]-2 特別のもののようにみえる事柄が、他の一般の場合と同じであるという意を表す。 という用法に該当するでしょう。 「一度でも行ったことがない」という表現はできないので、「一度も」とは別の意味になると思います。
お礼
hakobuluさま すぐにご回答をいただき、大変ありがとうございました。 すっきり簡潔なご説明と、参照すべきサイトも教えていただいて、大変に助かりました。 本当にありがとうございました。
- DJ-Potato
- ベストアンサー率36% (692/1917)
日本語の助詞は用法が結構曖昧で、しかも現代語と古語(それもそれぞれの時代)で用法が変化していながら、現代でも古風な言い回し(諺や格言などを含め)では古語の用法が残っていたりします。 語学に天才的才能がある方であれば、その辺の説明は難しくないと思います。 「に」は、基本的には動作の方向を示す時に用いられる感覚です。 東京に行きます、という場合、目的地が東京なのです。 一方、それに伴う動詞自体が移動しない場合、つまり「ある」「いる」などの場合、目的地は今の場所なので、位置が固定されるように見えるのでしょう。 特に移動の場合は「へ」(東京へ行きます)に互換性がありますが、存在の場合は「へ」は使われません。 「て」は、本来は継続を表す助詞でしょう。 命令形「話せ」に対し、そのまま継続することを要求する弱い命令として「話して」 さらに丁寧に後ろに「ください」を付けることが多い、と。 特に、否定の命令の「な」が、非常に強い語調になるために、お願いとしての「~ないで」は多様されるのではないかと。 「も」は、後ろに否定語を伴って、完全な否定を表します。 not~at allの「at all」に相当するものかと思います。
お礼
DJ-Potatoさま すぐにご回答をいただきまして、ありがとうございました。 噛み砕いた説明で、文法用語の知識がない私でも理解がしやすく、助かりました。 特に「も(+否定語で、完全な否定を表す)」が、not at all の at allに相当する。というご説明は、すとんと腑に落ちた感じで理解できました。 語学に天才的な才能があるのは、生徒の方です。念のため。 私の説明が曖昧で、誤解をさせてしまっていたら申し訳ありません。
お礼
1311tobiさま ご回答をいただき、たいへんありがとうございました。 引用でご説明をいただきましたが、さすが辞書の説明。明瞭簡潔で どれもズバリとポイントをついていて、とても理解し易く助かりました。 ネット上で見れる辞書がある事すら知りませんでしたので、教えていただいて大変助かります。 他にも参考になりそうなサイトをいくつも教えていただき、ありがとうございます。 是非勉強しに行きます。 本当にありがとうございました。
補足
1311tobiさまの補足欄をお借りして、ご回答をいただきました皆様に 再度お礼申し上げます。 どなたの回答もみなわかりやすく、とても助かりました。 お陰さまで、日本語レッスンは一旦終了しました。 週3回1日おきに1時間半~2時間のレッスンを3週間。の合計9回のレッスンで、教材に使った「みんなの日本語 初級1」を(多少駆け足ではありましたが)終了してしまいました。 生徒の子の理解のスピード、記憶力の確かさ、そしてそれらを応用する能力は、本当に目を見張るもので、「語学の天才(天才なのは語学だけではないらしい)」と言われるのも納得の凄さでした。 この日本語レッスンは急に決まった話で、教材を日本から取り寄せる時間もなく。 こちら(ドイツ)のネットオークションで中古の日本語教材を入手し、文法の不明点はネットであちこちの日本語教育サイトを参考に調べつつ、進めてきました。 が、中には 読めば読むほどわからなくなるような長い長い解説などもあり、 ここで質問をさせていただけて、ズバリ的をついた回答をいただけたことは、大きな助けでした。 自国語だから普通に話せるし書けるけれども、日本語の文法をきちんと理解してそれが出来ている訳ではないのだ。ということを今回痛感しました。 昨今の日本ブームもあり、今後もこのように日本語を教える機会がまた出てくるかもしれませんし、 これをいい機会に、自分の母国語をもう少しきちんと理解したい。思っています。 皆様に教えていただいたサイトを参考にさせていただきます。 有難うございました。