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上官殺しについて
水木しげるの太平洋戦争モノの漫画なんか読んでると、 兵卒が上官に不条理、過酷と思える体罰をしょっちゅう受けてます。 実際旧日本軍では良くあることのようですが、 これを恨みに思った兵隊同士が謀りあって、 上官を人気の無いところでひっそり刺殺撲殺して死体は埋めちゃった、 みたいな事って実際起きないものなのですかね? 自分が兵卒の立場だったら到底我慢できないような仕打ちがしょっちゅう描写されてたもので。 自分だったら、どうかな。とか、考えて。 当時野戦行きとなって外地に赴いた部隊の中で、このような事はあったものなのでしょうか? また、ひとつ質問なのですが、野戦行きになったが戦闘中でもなんでもない時に、 ふっと兵隊が行方不明になって。結局戻らなかった場合、 その兵隊のご家族にはどう伝えられるものなのでしょうか? よろしくお願いします。
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- eroero4649
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現代の世界中の軍隊でもいじめはあります。英語では軍隊におけるいじめのことをチキンシットといいます。なぜ鳥の糞なのかの語源はよくわかっていません。 実は海上自衛隊なんかでも、任務中に乗組員が行方不明になることが時々起きるそうです。結構大問題になった事件もありましたね。しかしほとんどがいじめを苦に、いじめられた水兵がおそらく水に飛び込んだ(何しろ海のど真ん中なので調べようがない)のだろうと思われる事件だそうです。もし、そのいじめた上官を水の中に突き落せば、なぜ彼が行方不明になったかなんてのは当然調査が入ります。「行方不明になったあの人は、そういえばアイツをいじめていた」なんてのは大抵みんな知っていることですから、当然いじめられていた水兵に捜査が入ることでしょう。だから上官を殺すより、自殺に走ってしまうと思います。 しかし戦闘をしている最前線の部隊では、そんなのんびりしている場合ではありません。毎日戦死者が出るわけですから、どの弾に当たって死んだのかなんてのはわかるはずもありません。とはいえ、戦争をしている最中はそれどころじゃないですし、何も自分で手を下さなくても勝手に死んじゃう場合もあるでしょう。 ただ、どさくさに紛れて「味方から撃たれる」ってこともなくはないでしょうね。映画「プラトゥーン」でそういう場面がありましたね。 けれども、意外にも第二次大戦のような大戦争でも毎日ばしばし戦死者が出るような激戦地に送られる人たちは運の悪いごく一部の人たちです。例えば第二次大戦の陸軍の死傷率というのは、大雑把にいって約20%なんですね。これは、日本軍もアメリカ軍もドイツ軍も大体同じなんです。私の回答お約束の余談ですが、日本の民間船の乗組員の第二次大戦における死亡率は50%を超えているんです。つまり、兵隊さんになるより輸送船の乗組員をやっていたほうがよっぽど危険だったのです。全体の半分が死んだというのは、働き盛りの20代、30代の人たちは極めて運のいい人を除いて全員死んだといってもいいほどだと思います。 >ふっと兵隊が行方不明になって。結局戻らなかった場合、 >その兵隊のご家族にはどう伝えられるものなのでしょうか? 連絡がとれなければ、戦死扱いです。部隊丸ごと連絡がとれなければ、全員戦死扱いです。だから家族には戦死だと伝えられたのですが本当は生きていて、戦後に復員して実家の扉をガラガラッと開けて、「ヒロシ、只今帰ってまいりました!」と元気よく叫んだら、到着したのが夜だったから家族が全員(当時は大家族でした)幽霊が出たと思って襖の向こうに隠れて「成仏してくれ」と念仏を唱えられた、という話が復員兵の回顧録でよくあるパターンでしたね。
- mm058114
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旧日本軍に限らず、世界中に体罰は存在しました。 世間の体罰が問題になりだしたのも、つい最近、ここ20年くらいの事です。 上官殺しですが、平時や兵営内では、中々踏み切れません。 犯人探しが、徹底的に行われます。 ただ『0』ではありません。 闇に葬られていますが、陸軍では監獄に入れられて、 すぐに軍法会議で死刑にされたとの証言を、読んだ記憶があります。 死刑になった同年兵の証言でした。 また、殺すにいたらなくても、リンチされた兵が上官を殴ったのちは、 次の日から、上官の方が避ける様になった。 と書いている本もありました。 また、他の方が書いておられましたが、戦闘中であれば、 『鉄砲玉は前からだけ飛んでくるわけじゃないぞ』実際におどした。 と、書かれた本もありました。 この場合、本当に殺したかどうかは分かりませんが、その上官は戦死したそうです。 随分前に読んだ本なので、メモもとっておらず、題名も分からず申し訳ありません。 ただの記憶です。 次の質問ですが、 敵の捕虜になった事が明白でなかったら、 『某方面で戦闘中戦死』 が多かったでしょう。 これは、行方不明と戦死では、遺族への補償額が大きく変わります。 部隊の記録係は、これを分かっていて、戦死扱いにしてあげた事が多かった様です。 ただ、生真面目にそのまま『行方不明』と報告を出す人もいたのも事実です。 だから、実際の所、公表されている戦死者、行方不明者、戦病死者の実数は不明です。 分かっているのは、総数だけです。 また、逃亡の疑いがある時は、特高がへばりつきました。
- Key_A
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上官殺しが横行するならば、その軍隊は統制がとれず内部崩壊するでしょう。 まあ、旧日本軍の場合は、戦略(勝算)もなしに戦端を開いたんですけどね。 因みに、質問者の言う上官殺しが成功したとしても、生存者のいずれかが その上官にならなければならなかったとしたら? 旧日本軍なんて、 人数に余裕なんて全くないんだから。
- oska
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>兵卒が上官に不条理、過酷と思える体罰をしょっちゅう受けてます これが、軍隊ですね。 平成の世でも、自衛隊員が「上官からの虐めを苦に自殺」しています。 旧日本軍の場合は「天皇=軍の統帥権者」「上官の命令=天皇の命令」という教育を受けていました。 理不尽でも、耐えるしかありません。 最期の将軍「徳川慶喜公爵」の孫も、戦地では上官から理不尽な体罰・暴力を受けたようです。 ※当時の貴族(霞会館会員)は、「庶民に率先して天皇の為に働く義務」があった。 負傷して陸軍病院に入院した時に、彼が「徳川公爵」だと分かって大騒動になったようですがね。 >上官を人気の無いところでひっそり刺殺撲殺して死体は埋めちゃった、みたいな事って実際起きないものなのですかね? 実際、考えた事はあるでしよう。 が、実現不可能です。 上官が行方不明になると、その配下は徹底的に調べられます。 戦闘状態の時でも、上官は「前線の背後」にいますから銃殺する事も不可能。 一番大きいのは「上官の命令=天皇の命令」と、教育を受けている事です。 現在では、中国の周近平に向かって「お前は、間違っている」と言うのと同じ事。 >その兵隊のご家族にはどう伝えられるものなのでしょうか? 戦死です。 某南方の島では、戦闘はありませんでした。 が、餓死・マラリヤで多くの兵士が死亡しました。 かれらは、「名誉の戦死」として「死亡」と書いた紙が遺族に届けられました。
- TooManyBugs
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>上官を人気の無いところでひっそり刺殺撲殺して死体は埋めちゃった、みたいな事って実際起きないものなのですかね? そんなことはしません。 戦闘中でなければ殺したり埋めたりすれば証拠が残りますから捕まります(或いは絶対死ぬような命令を出して戦死扱いの実質的な死刑)。 戦闘中なら堂々と撃ち殺せます。 敵に討たれたのかどうかは解らないし、怪しい位ならば名誉の戦死で片付ける方がお互いのためです。 判れば次に戦死することになります。 ちゃんと「後ろ弾」という用語もあります。「鉄砲玉は前からだけ飛んでくるわけじゃないぞ」なんていう脅し文句もあります。 そのため出陣時には隊を組み替えて訓練中の上官とは組まない様にします。 >ふっと兵隊が行方不明になって。結局戻らなかった場合、その兵隊のご家族にはどう伝えられるものなのでしょうか? 状況次第 戦死、戦闘中行方不明、行方不明、逃亡などさまざま。