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夜戦の照明
夜戦時 火を焚いたら敵の的になりますよね でも手元が見れないと野砲などの弾込めも大変だと思います と言っても弾薬が積まれた場所で火を焚くのは危険ですし 夜戦の灯りはどうしてたのでしょうか? そう考えると例えば大砲に松明などで直接火を付けていた時代は 松明の火はどこにあったの? 近くじゃないと消えたとき困るし 近いと暴発の恐れがあるしゥ──σ(・´ω・`;)──ン ついでに 夜襲で火矢を用いるとき 火矢に火をつけたら当然発見されてしまいますよね? どうやって一斉に火をつけたのでしょうか?
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他の方も指摘していますが、実は近代以前の戦争(戦闘)では夜襲というのは極めて数が少ないのです。やっていたとしても、河越夜戦のように数が少ないほうが数が多い相手にやるというような少数精鋭で行う例がほとんどです。 第四次川中島合戦のような大規模夜襲は、史実としては疑問視されている例が多いです。三国志に至っては元ネタが小説三国志演義なのでどこからが本当の話で、どっからが創作なのかが分かりません。近年、中国で後漢末期つまり三国志の時代直前の馬具が出土しました。それによると、その馬具にはあぶみがついていませんでした。あぶみというのは馬に乗ったときに足を乗せるものです。それがどうしたのかというと、あぶみがないと馬上で踏ん張れないので、槍や刀を振り回すのはほぼ不可能なんです。三国志といえば魅力のひとつは武将同士の馬上の打ち合いですよね。もしかしたら、当時は一騎打ちはなかったかもしれないのです。 話がそれました。なぜ夜戦がないかというと、近代戦、時代としてはナポレオンの頃ですからだいたい200年くらい前ですね。その時代になるまで軍隊の最大の問題は「士気が低くて脱走兵が多いこと」だったのです。 ヨーロッパでも中国でも日本でも、兵隊っていうのは農家の三男、四男なんていう食い詰め者の集まりだったのです。村じゃ居場所がないから村を出て、頭も悪いから兵隊をやってるのです。だから最初から「死ぬまで戦う」なんて気持ちはさらさらない。「もう負けそうだ」となったら一目散に逃げてしまうのです。 そのため、兵隊を集団にしたのです。昔の軍隊は兵隊が一塊になりますが、あれは「みんな一緒だと怖くない」という心理を利用したものです。そしてその外側には士官がいて逃げないように見張っていました。 フリードリヒ大王の士官は右手にムチ、左手に銃を持っていました。ムチで兵隊にいうことをきかせ、それでもいうことを聞かない奴は左手の銃で撃ち殺していたのです。当時の軍隊というのはそういうものだったのです。 フランス革命(というか厳密にはアメリカ独立戦争)以降、「国民」という概念が誕生しました。革命によって市民が自らの力で国を作るという時代がきたのです。国民ひとりひとりが「我が国は、自分たちで作り上げた国だ」という意識を持つようになったので、その国民が集まった軍隊は「我が国を守るんだ」という意識が強くなり、士気の高い軍隊が作れるようになったのです。兵隊が逃げてしまうことを心配しなくなって済むようになったので、散兵戦術といって、今の戦争のように兵隊ひとりひとりが距離を置いて横に展開できるようになったのです。 で、無線通信手段がないような時代ですと、それぞれの連絡をとれないとてんでんバラバラになってしまいます。その典型が太平洋戦争のガダルカナルの日本軍で、海沿いに進んだ部隊と山沿いに進んだ部隊が通信する手段がなかった(当時の日本軍には南の島の過酷な環境で壊れずに動く信頼性の高い無線機がなかった)のでてんでばらばらに攻撃することになりました。 ましてや夜間となると、足元が見えないので移動速度が落ち、後続の部隊は遅れたり道に迷ってしまいます。そうすると攻撃した側が大混乱してしまいます(ガダルカナルの日本軍も攻撃側であるにも関わらず大混乱して統一した指揮がとれなくなった)。 河越夜戦の場合、まず攻撃側である北条軍の将兵は目印として白い布をはおったそうです。そして全員に「たとえ敵だと分かっていても白い服を着ている奴は襲うな」と厳命します。同士討ちを避けるためです。そしてコントロールできる程度の数の将兵で油断している隙を見計らってあちこちに同時多発的に襲撃をしました。 相手の上杉軍はあちこちで大騒ぎが起きて「あっちから攻めてきた」「いやこっちからだ」と情報が錯綜します。そのうち襲われて退却してきた味方を敵と勘違いして同士討ちが始まり混乱に拍車がかかり収集がつかなくなります。 「とりあえずちょっと退却して体制を立て直そう」となりますが、暗闇の中退却する味方を見て「こりゃあかん、退却だ」と退却が伝播してやがて総崩れとなったのです。河越夜戦のときの上杉軍は数が多いものの寄せ集めで指揮系統が統一されていなかったので、混乱を立て直すことができなかったのです。 あと、夜戦なんかの場合であれば基本的に大砲なんてものは持ち歩きません(もちろん近代以降は除く)。軽装の歩兵で行うのが基本です。機動力重視なのでね。 夜中に大砲がドカンドカンとなっているのを想像しているなら、それはアニメや小説などの演出であり、現実には(攻城戦のような)かなり限られたシチュエーションでない限りはありません。 現実の戦争は、ゲームや小説の世界とはまったく別なんです。
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- Pinhole-09
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鼻をつままれても判らぬような真の闇では戦闘出来ません。 でも火はなくとも、月明かり、星明かりがあれば出来ます。 白襷(たすき)隊などにして、同志討ちも防げたはずです。 日露戦争、遼陽会戦の前哨戦で明治37年8月25日に 弓張嶺(きゅうちょうれい)のロシア軍陣地に月光下に夜襲を 敢行して、かなりの損害を出しながら、奪取したとの記録が あります。 夜戦と伝わる多くは、夜明け前に攻撃を始める、払曉戦だとも いわれています。
お礼
お答えヽ(o'д'o)ノアリガトン♪
- jkpawapuro
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>いつの話だ!?>イメージは明治? でもそれ以前も暗闇での弾込めは難しいと思うのですが? 明治時代の陸戦となると、わざわざ夜間に砲撃戦を行うのはまれです。 自分の場所は相手にばれやすく、相手は見えないからです。 当時の砲戦は直接弾着を見て修正していきながら目標に命中させるので、夜間砲戦は非効率です。 弾が限られているので、それをやるとだいたい弾の無駄です。 あと明治時代だったら懐中電灯があるのではないでしょうか?
お礼
他の方の回答にもあるように 夜戦は無かったが正解みたいですね 再度の回答ありがとう御座います 懐中電灯は松下さんの取り外し式自転車ライトが大発明だから多分明治時代はまだなかったと思います^^;; 発電機は有ったみたいだけどやはりかがり火だったんでしょうね^^;;
- PENPENMAKKY
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戦国時代、夜襲は3回しか記録されてないよ 三国志にしても小説の話であって、現代でも夜戦は避けますよ 傭兵は夜戦やったら帰ります(契約違反なんでね) 第二次大戦中、サイパンで日本軍の参謀が夜襲を実施しました 第9戦車連隊を中心に夜戦には反対しました 理由は戦車を夜戦に使うのは愚の骨頂だからです 履帯とエンジンで轟音を響かせる戦車が昼間に接近したら敵兵はパニックになります ところが夜間になると敵陣地に向けて戦車を動かしてます!と、なってしまうのです 米軍は戦車の音がする上空に照明弾を打ち上げ、日本軍は全部照明弾で場所が露呈され、 米軍は闇の中から射撃しました 自分はドラマの見過ぎなんだと思ってください
お礼
゜+。(ノ`・Д・)ノオォオォ。+゜ なるほど 小説とドラマの中だけってことですか ┏○)) アザ━━━━━━━━ス!
- 畑山 隆志(@deltalon)
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質問者も状況がわかっていないので、上手く答えられないが…、 *火を焚いて発見されても良い状況なら好きにやれる。 つまり城攻めで包囲した側が打つ分には、見られたら困るわけじゃない。 *夜戦ったっていろいろあるんだけどね。松明の時代の火薬は今ほど火がつきにくいから近場でもOK。そもそも火縄銃の射手は火薬も玉も一人一人持っていたんだから、引火もヘチマもなかろう。 *手元が見れないと野砲などの弾込め←いつの話だ!?
お礼
火薬は今ほど火がつきにくいから近場でもOK。 >ほぅほぅ(*゜д゜))そっかヾ(´▽`;)ゝ いつの話だ!?>イメージは明治? でもそれ以前も暗闇での弾込めは難しいと思うのですが?
大砲は敵の弾が飛んでこない所や大砲の位置が判らない場所(山の向こうとか)から打ちますので、照明し放題なんです。
補足
┏○)) アザ━━━━━━━━ス! 確かに山陰とかはそうかもしれないけど 敵の弾が飛んでこない場所って・・・ 敵の射程の方が長い場合は大砲は使えないってことですか?? 山陰でも大砲が届く距離で照明をたいたら的になるだけだと思いますが・・・・ あと弾薬の横でかがり火を焚いたのでしょうか?
- PENPENMAKKY
- ベストアンサー率17% (344/1984)
戦争に昼夜が無くなったのは第二次世界大戦頃からですよ 19世紀迄は日中に雌雄を決するのです 夜間は交流タイム
補足
(〟-_・)ン?戦国時代でも夜襲は常套手段だと思いますが・・三国志でも夜襲は度々出てくるし韓国の戦記物も夜襲は出てきます 確かに日露戦争で休戦日があったり夜間に仲間の死体を回収して弔うなどの話はありますが 夜襲は古今東西 戦の常套手段だと思いますけど?
お礼
大変わかりやすく例も上げて頂き有難うございました