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アメリカの黒人音楽の発展と黒人の環境について
- アメリカの黒人音楽についてなんですが、特にジャズの発展には多大な功績がありました。
- しかし、当時の黒人たちの環境は差別や貧困が顕著であり、音楽教育や練習には多くの困難がありました。
- それにもかかわらず、黒人音楽家たちは優れた演奏テクニックを磨き、独自のスタイルを確立していきました。
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最初は教会のミサでのアカペラのゴスペルだったはずです。伴奏にオルガンが加わることもあった。つまりJAZZの元は宗教音楽と言ってもいいです。 ギターなどは手作りです。白人が弾いてたものを手に入れ、見よう見まねで弾いていたと思われます。そもそも黒人のJAZZプレーヤーは楽譜が読めない人が多数です。でもセロニアス・モンクなども読めません。 ギターはジャンゴ・ラインハルトによりその奏法が確立しています。耳から入ったものを楽器で表現しているだけ。そもそも和音やコード進行なんてのは心地よさからできたものなので音楽理論が先ではありませんよね。 音が重なる事で気持ちが良いポイントを彼らは演奏しているのです。なので弾き方もみんな独特です。頭の中でなっている音を表現するために弦や鍵盤があるだけ。それをどう抑えればよいかは適当自分の指が動く範囲で勝手に演奏しているのです。ドレミがドレミという言葉を知らなくても音で知っている。それでOKです。全ては歌なんで、彼らの楽器は伴奏ではなく歌っている訳です。ブルースなどは歌いながら旋律を引くような奏法をします。ようするに自分の歌と弾いてるギターは同格だということになります。 カウントベイシーがカウンターベース(主旋律と逆に展開する。)旋律を多用したのも、マイルスディビスが独自のノートを使っていたのも心地よさを追求した結果です。 これがクロードソーンヒルがギルエバンスと出会ってからJAZZというものはクールというカテゴリーに突入し考えるJAZZとなります。これはギルエバンスが白人だったからだと思います。それまでの感性だけのJAZZから理論に発展する瞬間ですね。マイルスもこれに突入していきます。
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- Tann3
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ジャズ全体については何とも言えませんが、楽器の入手については、南北戦争での軍楽隊の楽器が大量に出回った、という話を聞いたことがあります。 一般に「音楽」「演奏」というと学校や教育を思い浮かべますが、もともと演奏も「職人」と同じで人から人へ、見よう見まねで伝えられるものですから、楽譜や理論は関係なく、仲間うちでどんどん腕を磨いたのだと思います。そこでは「自然発生的」に奏法や音楽が形成されていったので、メンバーの多数を占める「黒人特有の」要素が色濃く反映され、尖鋭化されていったのだと思います。 「民謡」とか「民族音楽」「民族楽器」などを考えれば、近いものがあると思います。 ちなみに、クラシックの音楽学校を表す「コンセルヴァトワール」は、いわゆる「コンサヴァティヴ」(保守的)と同じ語源で、フランス革命で貴族社会が消滅し、音楽や演奏の伝統が伝承されなくなったために作られた、という話を聞いたことがあります。クラシックの理論や奏法や教育システムは、比較的新しいものなのです。
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おっしゃるとおり民族音楽なら学校に行かなくても習得はできそうな気がします。 ただ、先鋭化があまりに急激な感じがします。 単に受け継ぐだけではなく新しいものを生み出すパワーにあふれていたと思います。 ありがとうございましたw
お礼
「伴奏ではなく歌っている」、まさにそのとおりだと思います。 理論とかは後回しで、それだけの演奏ができるというのがすごいです。 いろいろ試行錯誤とかあったと思いますし、理論がわからなければたどりつくまで相当回り道もしたのではないかと思うのです。 ありがとうございましたw