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藤原泰衡の首桶にハスの種が入っていたのはなぜですか
こんにちは。お世話になります。 もうすぐ中尊寺金色堂を訪れる機会があるので、下調べをしています。 季節がら、有名な「中尊寺ハス」がまだ少しでも咲いているといいなあと思いつつ、 ふと、「なぜ藤原泰衡の首桶にハスの種が入っていたのだろう」と疑問を抱くようになりました。 葬ったどなたかが入れたのでしょうか? それとも葬った時に偶然入ったのでしょうか? Webでいろいろ見てみたのですが、「なぜ入っていたのか」に言及しているところが見つからなかったので、 こちらにて質問させていただきます。 お分かりになる方がいらっしゃいましたら、教えていただけると嬉しいです。
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質問者が選んだベストアンサー
蓮の花は極楽往生の象徴です。蓮の花は汚い泥の中から 茎をのばしているのに汚れない美しい花を咲かせます。 それと同じように泥のように穢れたこの世から 清らかで美しい極楽に往生しすることを蓮の花にたとえました。 いまでもお盆の供花に蓮の花や蓮の花托を供えるのはそのためです。 また仏像の下には花弁の模様が配されていることが多いのですが あの模様も蓮華座といい、蓮の花を表しています。 極楽浄土では成仏した人々や仏様達は皆蓮の花のうてなに座っていると 考えられていました。 首桶の中のハスの実も、泰衡の極楽往生を祈って入れられたと 考えるのが自然でしょう。
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- onbase koubou(@onbase)
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「推定」としてはNo.1で回答されているとおりでしょう。 というのは「泰衡の首」は、調査が行われるまで中尊寺には「忠衡の首」と伝えられていたからです。 忠衡は泰衡の弟で源義経を立てて鎌倉に対抗しようとして泰衡に討たれたと言われる人です。 そのため泰衡の首が金色堂に納められた経緯や理由は伝わっていないのです。おそらくは「鎌倉に抗して罪人として処罰された泰衡」を葬るわけにいかずそのようにしたのかと思われます。故にその中の蓮の花(実)もどういう理由で入っていたのかは記録がありません。 しかし、最初に述べたとおりNo.1で回答されているとおりで間違いはないでしょうね。
補足
関山中尊寺の公式サイトにも記述がなかったので、そうなのかな、とは思っていましたが、やはり「なぜ入っていたのか」は、正確なところはわからないのですね。 いつの日か解明されてほしいような、謎のままであってほしいような・・・。
お礼
このたびは私のくだらない質問にも丁寧な回答をいただき、お二方ともありがとうございました。 ベストアンサーは、真っ先にわかりやすい回答を下さったPopoAminさまに贈らせていただきます。 onbaseさまも、すっきりと丁寧な回答を下さって、とても勉強になりました。 学生時代の歴史の成績は惨憺たるものでしたが、一生懸命お答えくださったお二人のご厚意を無駄にしないよう、きちんと見学してこようと思います。 ありがとうございました。
補足
私は歴史には疎いのですが、Wikiとかを見ていたら、結果として泰衡が一族の滅亡を招いてしまったように思えました。 でも、そんな泰衡にも、極楽往生を願って丁重に葬ってくれるような親密な人がいたのかもしれないのですね。 ちょっとだけ「歴史のロマン」というものに触れた気がします。