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B種接地について
- 変圧器の二次側電路での漏電とB種接地について疑問が出たため、以下の質問をしました。人体が感電しなければ閉回路が形成されず、他の系統への影響はあるのか、20Aの配線用遮断器は漏電電流で過電流トリップするのか、大きい漏電電流がB種接地に流れると対地電圧も上昇するのか、低圧系統で漏電していない系統のキュービクルの漏電警報器が鳴る理由は何か、という疑問です。
- 漏電電流が流れた状態でB種接地を取り外しても、閉回路が形成されないため特に問題は起きないとされています。20Aの配線用遮断器は、漏電電流で過電流トリップする可能性がありますが、具体的な条件によるため一概には言えません。B種接地に大きな漏電電流が流れた場合、対地電圧の上昇が考えられますが、詳細な情報がないため一般的な原理については言及されていません。低圧系統で漏電していない系統のキュービクルの漏電警報器が鳴る理由は複数考えられますが、具体的な原因については明言されていません。
- 質問内容は変圧器の二次側電路での漏電とB種接地に関する疑問です。漏電電流が流れた状態でB種接地を取り外しても特に問題はなく、20Aの配線用遮断器は漏電電流で過電流トリップする可能性があります。B種接地に大きな漏電電流が流れると対地電圧も上昇する可能性がありますが、具体的な情報については言及されていません。低圧系統で漏電していない系統のキュービクルの漏電警報器が鳴る理由については複数考えられますが、詳細な原因については明言されていません。
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1.漏電電流が流れた状態でB種接地を取り外した場合 B種接地を外すと漏電電流回路が形成されませんので、漏電は消滅します。 しかし対地静電容量のあるサージアブソーバー(無線機、無停電電源装置に設置される場合あり)などを通して地絡点(事故点)に漏電電流を供給する可能性はあります。 ※ B種接地は高圧、低圧間の混触時における電位上昇押さえる目的がありますので取り外しは慎重に! (混触防止板付きのトランスは低圧回路が非接地に出来ます。また、高低圧混触は今のところお目にかかったことはありません。) 2.20Aの配線用遮断器は、漏電電流で過電流トリップするか 20Aの配線用遮断器に、仮に25Aの漏電電流が流れると60分以内にトリップします。 3.B種接地に大きい漏電電流が流れている場合、対地電圧も上昇する? B種接地抵抗値が仮に20オーム、漏電電流が10Aとしますと接地線の電位は大地に対して200Vとなります。(この接地線に接続されるものは電位上昇) 但し、大地は常に零電位です。 4.低圧系統で漏電した時に、キュービクルの漏電警報器が漏電していない系統でも鳴ることがあります。先日もなりました。これは異常でしょうか?漏電電流は他のB種接地にも環流するとも書いてあるのをみましたが、実際理論的には何故このような事が起きるのでしょうか? 漏電によりB種接地線の電位が上昇します。これB種接地線に接続される健全トランスも電位上昇します。 動力トランスで漏電が発生して電灯トランスも漏電警報器が動作するケースがありますが、各変圧器の結線方式、電灯トランスが接続される相が関係しますのでベクトル図を描いて検討する必要があります。 電灯回路(単相3線)をR、N(接地)、T相としますと平常時はR相(対地電圧105V)N相(対地電圧0V)T相(対地電圧105V) 事故の状況により(一例) 事故例1 R相(対地電圧0V)N相(対地電圧105V)T相(対地電圧210V)となりR相とT相の対地電圧が崩れる為、片側だけ電圧が高くなった状態でT相の対地静電容量を通して漏洩電流が流れます。 RT相両方の対地電圧が同じ場合は対地静電容量による電流は相殺されて零になります。
お礼
お礼が遅れて申し訳ありません。B種接地を取り外すと感電しないとの記事を見て疑問に思いました。対地静電容量以外は、消滅するのですね。ずいぶんお詳しいので、関心しちゃいます。それにしても電気は奥深いですね。ご回答ありがとうございます。