こんばんは夜分に失礼します。僕は企業勤務と大学教育に携わる二足草鞋の者です。大学での専門領域は日本中世史ですのでその立場から少しばかりお話しさせていただきます。
誤解されては困るのですが、歴史学と歴史趣味ではレベルも相当に異なります。世間ではこの辺りが多分に誤解もされています。歴史サークルと称するアマチュアの愛好家が集まるグループも彼方此方にありますが、ああした方々は時代劇や時代小説に代表されるカテゴリーと歴史学で説明されるカテゴリーの違いにすら気が付いていないとの困った部分があります。
閑話休題、このご質問でしたらお勧めできる読み物が幾つかあり、敬愛する中世史家の石井進氏が監修した「文化財探訪クラブ」の第6巻『城と城下町』(1999年7月山川出版社刊 2003年再刊)があります。
史料的には『洛中洛外図屏風』がそれに近い存在ともいえるでしょう。こちらは淡交社から『デジタル洛中洛外図 島根美本』とのタイトルでDVDブックとして刊行されています。
『洛中洛外図』に関する研究論文は多様にありますので、大学の研究室や公共図書館で『國史大辞典』の当該項目ならびに第15巻の「補筆、史料・地名索引」をご覧になることをお勧めします。
また『國史大辞典』は2010年7月より「ジャパンナレッジ(Japan Knowledge)の一環としてインターネット上で公開もされていますが、こちらは使用にあたって契約料金も発生します。
できうることなら、かなりの所蔵場所を取りますが辞書は手許に置くことをおすすめします。
JKの利用料金は
個人利用の契約では「JKパーソナル」が月額1575円、年間一括払いでは15750円となり、「JKパーソナル+」では月額2100円、年間一括払いならば21000円になります。ので検討してみて下さい(でも僕は刊本をお求めになられることをお勧めしますが)。
お礼
具体的にご紹介頂き、有難うございました。 ご紹介いただいた史料、参考にさせていただきました。