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蛍光X線分析での定量・定性について
蛍光X線分析について教えて下さい。 定量分析では、元素単体についてwt%等での定量値が示されるのか、または化合物として定性し(例えばMOx等)、そのwt%を示すのでしょうか。 あるいは、元素毎や化合物としてなど、分析を行う際に選択できるものなのでしょうか。 初歩的な質問ですが、宜しくお願いします。
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specialtroupe さん、はじめまして。 蛍光X線について色々と知りたいようですね。 一応、ここでの質問には、私のわかる範囲で、出来る限り、意に沿う よう努力して書いてみます。 蛍光X線装置は、酸分解などの煩雑な前処理無く直接測定できる反面、 「試料とほぼ同じ検量線を準備しなければ定量分析ができない」という 問題があります。 ですから、通常、蛍光X線で定量分析を行う場合は、その対象試料の、 対象元素が任意に変化した何点かの検量線用試料を準備する必要があ ります。 蛍光X線の原理から考えると、試料から発生した「元素」の蛍光X線 を検出するので、”元素単体か化合物としてか”という質問の答えは ”元素単体”ということになります。 但し、通常一般に化合物で検量線を作成することもあります。その場 合は、「全てがその状態の化合物である(Cuを例にすると全てのCuが CuOとして存在する)」と仮定しての計算と言うことになります。 ということなので、上記の考え方をすれば、元素毎でも化合物として も定量を行うことができます。 また、FP法という手法がありますが、この手法では、ちょっと考え 方が変わります。これについては、別に質問しているようですので、 そちらの答えを見てください。
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>示すのでしょうか。 いずれも正しく.かつ.いずれも間違っています。 というのは.蛍光X線分析では.X線を照射して.たまたま.蛍光を出した数を数えているわけです。したがって計数値に対する検量線が引ければいずれの方法も可能です。が.検量線が引けなければ何れも示しません。 この検量線を引く作業が.試料によってできたり出来なかったり.検出器に何を使っているか.試料の付近の雰囲気が何か.により.出てくる波長が変化しますし.蛍光が出てこないぶしつもあります(炭化水素など)。蛍光が出てこない成分が含まれていると.定量分析なんてまず無理ですし.運がよければ何かきょうざつ物でもあれば.これを使って.全体量を求めるなんて方法もあります。 化合物の指定は不可能です。原子を測定するわけですから。特定の元素に限る分析は可能です。これは計数範囲を特定の元素の出す蛍光に限ればよいのですから。 >初歩的な質問です 原理を適当な機器分析の本で読んだほうが.答えが簡単に出るでしょう。計っているのは適当なエネルギーを与えて(どのような機構から出るのかは本を見てください)出てきた「光が何個か」です。それを適当に検量線で変えていることを理解できれば.一連のご質問のうちいくつかは回答が得られるでしょう。 当然.誤差や検出限界を考えるには.原子物理学(かな)の知識が必要です。
お礼
蛍光X線分析における検量線について調べてみようと思います。 ありがとうございました。