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仮にイザナキがイザナミをずっと待っていたら?
イザナキは待っているように言われたにも関わらずイザナミの居場所を見てしまい、追われることとなった、ということですが、もし仮に、見ずに復活をずっと待っていたらどうなったと考えられるのでしょうか?
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- fujic-1990
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イザナギは、イザナミの「居場所」を見たんでしたっけ? 黄泉の国へ出かけたイザナギは、戻ろうとイザナミを説得し、イザナミに「あなたの後を付いていくから、途中で振り返って私を見てはいけない」と言われたのに振り返って「見てしまった」んじゃなかったですか? そして、死骸状態の自分を見られて怒ったイザナミに追われて、イザナギは瑞穂国中国(中つ国:日本)に逃げ戻り、汚れを祓うために禊ぎをしたときに、左目から天照大神が生まれた(左が尊い)、というストーリーではなかったかと思います。 それはともかく、ずっと復活を待っていたとしたら、イザナギは死体を見ることもなく禊ぎもしなかったでしょうから、天照大神は生まれなかったということになります。 天照大神が生まれなかったということは、天上界から天孫族が降臨することもなく、天孫でないから天皇制を正当化できないという事態になったかもしれません。 天皇制を正当化できず、天皇による中つ国統治が説得力を持たないなら、国つ神らから平和裏に国譲りを受けることができなかったでしょうから、武力で決着をつけるしかありません。 ゆえに、日本の争乱はずっとずっと激しい殺し合いになったのではないでしょうか。 その結果、勝った者と負けた者の間には消せない溝が生まれでしょうから、両者の融合は行われず、例えば土佐の支配(上士と郷士)のようにあるいは朝鮮半島のように(両班と奴婢)のように、支配者と被支配者はくっきりとした2階層に分かれるものと想定されます。 国民が2階層に分かれると、闘争が発生しますから、階級闘争に明け暮れるだけの貧しい社会になるものと考えられます。 対立だけの貧しい国になったとすると、優秀な国民はすべて中つ国(日本)を脱出するはずです。 さまざまな他国に行って、優秀であるがゆえに大発明に成功し、世界の思想を発展させ、人々の尊敬を受けることになるでしょう。 中つ国に残った人々は、仕方がないから「彼は日本人の子孫である」「あの技術は日本発祥だぁ」「あの植物は日本原産だ!」などと叫んでは、世界の人々から軽蔑のまなざしで見られることになるでしょう。 「見た」ことが原因で始まる歴史改変は、「見られる」ことで終わるのでした。
ほとんどの最愛の人に死なれた人がたどる生活が待っていたのではないでしょうか。故人とは決して死体ではありません。彼は彼女を死体と勘違いしたのではないでしょうか。
お礼
なるほど、興味深いご指摘ありがとうございます、勉強になりました。
お礼
ご回答、ありがとうございます、大変勉強になりました!
補足
「イザナミを見てしまった」部分ですが、出雲大社の横にある資料館で上映されていた数分間の再現映像では、「鶴の恩返し」のようになっていました。