• ベストアンサー

使役文における動作主体

他動詞を使った使役文は、動作主体はニ格で表されると思います。 「太郎が弟に荷物を運ばせた。」(荷物を運ぶのは弟。) すると、 「私は友人を待たせた。」 のような文の場合、「待つ」という行為の動作主は友人になると思うのですが、 そうすると、「他動詞を使った使役文は、動作主体はニ格で表される」という規則に反するように思われるのですが、これは私の理解がどこかで間違っているからでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.1

他動詞を使った使役文というのは、「(さ)せる」の前にある動詞が他動詞である、ということです。 「太郎が弟に荷物を運ばせた。」の場合、使役を外すと「弟が荷物を運ぶ」ですから、 主語=弟 直接目的語=荷物 動詞=運ぶ ですから、動詞は他動詞です。 したがって、「運ぶ」の動作主は「ニ」格で表示されます。 「私は友人を待たせた。」の場合、使役を外すと「友人が待った」ですから、 主語=友人 動詞=待つ (直接目的語なし) ですから、「ヲ」格で問題ありません。 ただし面倒な点が二つあります。 1.「待つ」が他動詞の場合。 「友人が太郎を待つ」を使役にすると、 ○「私は友人に太郎を待たせた。」 となり、 ×「私は友人を太郎を待たせた。」 とは言えません。 2.自動詞+使役で、「ニ」格をとる場合。 自動詞の主語が「やりたい」と思っている行為であり、かつ、その行為を許すという意味であれば、「二」格が現れます。 「私は息子にアメリカに行かせた。」 「私は子ども達にゲームで遊ばせた」

kokkokko
質問者

お礼

詳しい解説ありがとうございます。 すっきりしました。