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ウイルスが教えてくれたお役立ち情報
- 細胞の抗ウイルス応答でのオートファジーの重要性はHIVやインフルエンザや肝炎ウイルスを含むさまざまウイルスがオートファージーを抑制するための能力から示される。
- ゴルジ装置と会合する細胞のタンパクであるGAPR1はベクリン(1)の正常な環境でこのオートファジー特性を抑制することを報告する。
- したがってオートファジーの誘導が影響を与える可能性がある疾患を治療するためにベクリン1由来ペプチドは利用することができる可能性がある。
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>(1)The importance of autophagy in the cellular antiviral response is illustrated by the ability of diverse viruses — including HIV-1, influenza virus and herpes viruses — to inhibit autophagy. >細胞の抗ウイルス応答でのオートファジーの重要性はHIVやインフルエンザや肝炎ウイルスを含むさまざまウイルスがオートファージーを抑制するための能力から示される。 「細胞内の抗ウイルス応答におけるオートファジーの重要性は、HIV-1、インフルエンザ、ヘルペスを含む多くのウイルスがオートファジーを阻害する場合に明示的に分かる。」 マクロファージでも防ぎきれず、ヒトの細胞に侵入したウイルスや細菌があっても、細胞内の異常タンパク質分解機能であるオートファジー(自食)で分離・分解されれば、無害化されるわけですが、それをすり抜けるウイルスが何種類もあるようです。 そういうときこそ、オートファジーが普段は有効に働いてくれているありがたみが分かるということでしょう。 >(2)The authors also report that GAPR-1, a cellular protein that associates with an intracellular complex called the Golgi, under normal circumstances sequesters beclin-1 to inhibit its autophagic properties. >ゴルジ装置と会合する細胞のタンパクであるGAPR1はベクリン(1)の正常な環境でこのオートファジー特性を抑制することを報告する。 「著者らの報告によれば、ゴルジ(体?)と呼ばれる細胞内複合体と協同的に作用する細胞タンパク質であるGAPR-1(遺伝子)は、普通の環境下では、(オートファジーに関与するタンパク質である)ベクリン1を隔離し、オートファジーの性質を失わせるとのことだ。」 どの『ゴルジ』なのか、ちょっと知識不足で分かりませんでした。すみません。 >(3)Thus, the beclin-1-derived peptide could potentially be used for treating diseases in which the induction of autophagy might be beneficial. >したがってオートファジーの誘導が影響を与える可能性がある疾患を治療するためにベクリン1由来ペプチドは利用することができる可能性がある。 いいと思います。以下は単なる趣味的な別訳です。 「したがって、オートファジーの誘発が有効であるような疾病の治療には、ベクリン1由来のペプチドが利用できる可能性がある。」 >(4)Shoji-Kawata and collaborators observed no significant toxicity in cells treated with therapeutically relevant concentrations of the pro-autophagy peptide, nor do they report any notable side effects of its administration in mice at concentrations that have antiviral activities. >川田らはプロオートファジーペプチドの治療上の相関濃度を伴う処置をした細胞での重要な毒性を観測しなかった。それだけではなく彼らは抗ウイルス活性を持つ濃度をマウスに処置したとき著しい副作用を観測することもなかった。 「Shoji-Kawataらは、プロオートファジーペプチドの臨床的に有効な濃度で処置された細胞内では、有意な毒性を見出しておらず、マウス実験においては、抗ウイルス活性を発揮する濃度での明らかな副作用も観察されなかったとしている。」 プロオートファジーペプチドが何かがちょっと分かりませんでした。すみません。 >(5)In this respect, strategies that would induce autophagy specifically in infected or damaged cells would be preferable. >このことにおいて、感染もしくは損傷した細胞でのオートファジー特異性を誘導するための治療は望まれるべきである。 「この点において、特に感染を受けたり、損傷を受けた細胞でオートファジーを誘発するという治療方針が、より望ましいであろう。」
お礼
オートファジーが細胞器官においては時として危険因子にもなりうるけれども何より有益なことが多いということが頂戴した訳から相関的にわかりました。 オートファジーが生体内で有効に機能が働くことでHIV感染者をも救う可能性があることは読んでいてそして頂いた訳の中で感動しました。 いつもありがとうございます。