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ガ行鼻音について教えて下さい
先日古本屋で明解日本語アクセント辞典(第2版)を購入しました。 この辞典の解説の中で、語中語尾のガ行音というのが理解できなかったので質問します。 鼻にかかるカ゜キ゜ク゜ケ゜コ゜とあるのですが、今までそのようなことを意識したことがなかったので、私の頭の中は混乱しています。 以下に辞典中の解説に書かれてるものを引用します。 1.語頭のガ行音は鼻音化しない。但し、助詞「が」「ぐらい」、助動詞「ごとし」などは鼻音化する。 ガイコク(外国) ギンコー(銀行) ゲタ(下駄) 2.語中・語尾のガ行音は鼻音化するのを原則とする。 ハルカ゜スミ(春霞) ヤナキ゜(柳) ウク゜イス(鶯) ツケ゜ル(告げる) ヒルコ゜ロ(昼頃) 正直「えっ!?それって全部同じ発音(ガ行)じゃないの!?」という気持ちです。 巻末にある語中のガ行子音の分布図を見ると、私が生まれた県も、現在暮らしている県も(ガギグゲゴ)と発声する場所なので周囲に確かめようがありません。NHKのアナウンサーの発音を聞いても違いが分かりませんでした。 そこで質問ですが、標準語を用いて生活している人は、ガ行を区別して発音したり、聞き分けられたりできるのでしょうか?
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が行鼻音は関東の一部から東北にかけて使われる特有の発音です。 標準語の発音ではありません。 江戸っ子(神田あたり)のヒとシを混同するのと同断です。 国語学者に関東出身者が多かったためか標準語の発音と誤認されていただけです。 代々東京に住んでいる人でもが行鼻音を使わない人は多く居ます。 東京方言は標準語ではありません。 東京方言はあくまで一方言です。 美智子皇后が婚約記者会見で、『が』と発音して一部言語学者が批判したことがあり、後の記者会見では、完璧なガ行鼻濁音を使い、言語学者をあっと言わせたことがありました。 無知からとはいえ、ずいぶん不敬なことをしたものです。 最新の「新明解日本語アクセント辞典」もガ行鼻音を「カ」に「゜(半濁音記号)」を付けてつかっているようですし(参考URL)、まだ使っているアナウンサーもいることは残念です。 知識として、そういう発音もあるということを知っていても構わないと思いますが、聞き分けたり、発音したりする必要は全くないと思います。 あんな気持ちの悪い音が標準の発音とされることには我慢がなりません。 適当なサイトが見つかりませんでしたが、方言の分布について記した書物をあたれば納得されると思います。
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#5です。 一部訂正。文章の意味が意図と違って取れるので。 フランス語の音は好きですし。 いちいち鼻にかけて音を抜けさせる、フランス語のような鼻濁音は気持ち悪いですしね。 ↓ いちいち鼻にかけて音を抜けさせるような、日本語の中にフランス語のような鼻濁音をまぜるのは、気持ち悪いですしね。
人間は普段自分の話さない音について、聞かない音については、(訓練をしなければ)発声することも、聞き取ることもできないといいます。 ちょうど日本人がはじめて英語を母語とする人たちの「英語」を聞いたときに、聞き取れない音がいくつも出てしまうのと同じです。 しかし、質問者さんも、実は鼻濁音を発声していらっしゃいます。多分。 次の言葉を、声にだして、普通の速度、普通の声の大きさで言ってみてください。 おんがく(音楽) さんがく(山岳) いかがでしたか? [ng]という音がありましたね。 ではつぎに がくだん(楽団) がっこう(学校) です。先ほどとの違いを確認されましたか? もし、お分かりになれなければ、録音した音を交互にきいていただければ、発声を違えてしゃべっていらっしゃることが分かるでしょう。 あと、ひとがしゃべっているのを聞き分けられるか、ですが、気に留めているときに鼻音ではなく発声されると、「が」が強く聞こえますが、普段は気にしていません。 ただし、どうしても気になるのは、カラオケなどで「が」音が入ってくる場合、先頭の「が」であっても、鼻濁音で歌って欲しいな、とおもうのですよねぇ。できなければ、「が」の音を強く響かないようにして歌って欲しい。 ちなみに、回答者さんは、ご希望ではないので、余計なお世話ですが、鼻濁音を発声できるようになるには、先ほどのような「ん」の次にくる「が」の言葉で、感覚をつかむと、あとはだんだんと自分が話す場合は違いが分かり、他の言葉でも発声できるようになるでしょう。 ---- いま、書き込もうとして、ふと前の方の回答をみると「あんな気持ちの悪い音」という文字列が見えましたが、鼻濁音は無理して発声する音ではありません。 いちいち鼻にかけて音を抜けさせる、フランス語のような鼻濁音は気持ち悪いですしね。 でも、鼻濁音の方がきれいに聞こえるとき(聞こえる言葉)があることも、また事実ではないでしょうか? あと、「標準語」なんていう(言葉はあっても)日本語は、日本には存在しませんし、だれも「標準語を作ろう」などとも言っていません。詳しくは参考URLの#4をお読みください。
お礼
なるほど、なんとなく分かるような気がします。けれども助詞の「が」を「んが」と発音したり聞き分けたりするのはできません。一々意識して話せないですし。 今後鼻濁音を使用する地方に住むことはなさそうなので、マスターしようとも思いません。(というか諦めました…笑)
- ozasho
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はい。標準語ではない(甲州弁)ですが発音&聞き取りしてますよ。私も子供の頃から学校等で注意されて育ったので子供たちにも幼稚園の頃から注意しています。 しかし最近はこだわらない人が多くなってきたと思っていました。 歌を聴いていても区別してない人の方が多くって(わざと?)いまいち入り込めない時もあります。 また、テレビで偉そうなこと言っている人が鼻濁音ができてないだけでちょっと見下したりして...。 まさか全国共通じゃ無いなんて思ってもいませんでしたので...。gastric_stinkerさんごめんなさい。
お礼
へぇ(×20)学校で鼻濁音を教える地方が存在するとは、ビックリしました。大変ですねぇ。 ちなみに鼻濁音を使わない地域は辞典の分布図によると九州・中国・四国・近畿の一部・愛知・岐阜の一部・新潟・群馬・埼玉・栃木の一部・千葉の一部・北海道の数ヶ所となっていました。 今まで上記地域にしか(全部じゃないですよ)住んだことがなかったので、鼻濁音の存在に全く気付きませんでした。
- chaff
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私は標準語を使いませんが、発音/聞き取り共にできます。 「午後零時」は「ゴコ゜レイジ」 「加賀まり子」は「カカ゜マリコ」ですよね。 実は鼻濁音は私の名字にも使われていたりします。 関係ないですが、四国には WA,WI,WU,WE,WO (わ,ゐ,う,ゑ,を)を正確に発音できる人がいるとか.. 同様に鼻濁音も消え行く運命にあるのでしょうか?
お礼
う~ん、私にはゴゴレイジでカガマリコですねぇ。難しい、というかサッパリ違いが分かりません。 以前関西出身の人から、「せ(そ)やな」の「せ(そ)」は「せ」と「そ」の中間音やで、と教えられたことがありました。
- fine_day
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昔は「鼻濁音」(びだくおん)が普通の濁音と使い分けられていたけれど、現代では2つの音の差がなくなってきている…という話を大学の講義で聞いたことがあります。 『ガマガエルの2つの「ガ」は違う発音なのだ』 『特に若い世代では鼻濁音の発音が出来ない人が多い』 との話もありました。 専門家ではないので詳しくはわかりませんが、よろしければ「鼻濁音」で検索してみてください。関連した話題のページがたくさんヒットします。
お礼
参考URLを見ました。読んでいて思い出したのですが、昔小学校で歌の練習をする際に、先生から「ここの『が』は『んが』と発声するんだよ」と教えられました。 先ほどからNHKの音声を聞いていますが、やっぱり私の耳では区別がつきませんでした…。
お礼
実はさっきまで「鼻濁音」で検索かけて色々なサイトを見て回りました。 中には「古来から伝わる美しい日本語(=鼻濁音を指すらしい)」が使われなくなったことを嘆くような文章も見かけましたが、別のサイトによると、中国地方では数百年前から既に使われていない発音だと書かれていました。 私の周囲では全く使用されていない発音ですし、私の耳も聞き分けられないようですので、もう気にしないこととします。