• 締切済み

数列の問題です

数列a_n,b_nが次のように定められている:a_1=√3/2,b_1=1/2 a_n+1=1/2a_n+√3/2b_n b_n+1=-√3/2a_n+1/2b_n (1)(a_n)^2+(b_n)^2を求めよ。 (2)a_n+3とa_nの関係式およびb_n+3とb_nの関係式をそれぞれ求めよ。 (3)a_n,b_nを求めよ。

みんなの回答

回答No.2

回転行列R(θ)や複素数e^{iθ}を使うと簡単に解けますが,それを使わずにやってみましょう. (1)a_{n+1}^2+b_{n+1}^2 =(a_n/2+√3b_n/2)^2+(-√3a_n/2+b_n/2)^2 =a_n^2/4+√3a_nb_n/2+3b_n^2/4-√3a_nb_n/2+b_n^2/4 =a_n^2+b_n^2 また a_1^2+b_1^2=3/4+1/4=1 よって(a_n)^2+(b_n)^2は初項1,公比1(公差0)の等比(等差)数列で (a_n)^2+(b_n)^2=1 (2)(1)より a_n=sinθ_n b_n=cosθ_n とおける.1/2=cosπ/3,√3/2=sinπ/3であることに注意すると漸化式は sinθ_{n+1}=sinθ_ncosπ/3+cosθ_nsinπ/3 cosθ_{n+1}=cosθ_ncosπ/3-sinθ_nsinπ/3 加法定理よりこれは sinθ_{n+1}=sin(θ_n+π/3) cosθ_{n+1}=cos(θ_n+π/3) となります.よって θ_{n+1}=θ_n+π/3+2kπ すなわち, θ_{n+1}-θ_n=π/3+2kπ(kはnに無関係な任意の整数) θ_1=π/3としてよいのでθ_nは初項π/3,公差π/3+2kπの等差数列 θ_n=π/3+(π/3+2kπ)(n-1) =nπ/3+2k(n-1)π したがって a_n=sin(nπ/3) b_n=cos(nπ/3) となります.よって(n+3)π/3=nπ/3+πより a_n=sin(nπ/3+π)=-sin(nπ/3)=-a_n b_n=cos(nπ/3+π)=-cos(nπ/3)=-b_n (3)(2)で求めました.

回答No.1

漸化式より a_(n+1)+t×b_(n+1)=((1-t√3)/2)a_n+((√3 +t)/2)b_n (1-t√3)/2×t=(√3 +t)/2となるようなtを求めると、t^2+1=0 よりt=±i (虚数単位のi=√(-1)) よって a_(n+1) +i b_(n+1)=(1-√(-3))/2 ×{a_n +i b_n} a_(n+1) -i b_(n+1)=(1+√(-3))/2 ×{a_n -i b_n} ここで(1±i√3)/2は1の6乗根になっていることに注意しましょう。(複素平面にρの位置をプロットしてみると分かりやすいです) ρ=(1-i√3)/2 とおくと ρ^3=-1,ρ^(-1)=ρ^5=-ρ^2=(1+i√3)/2などが成り立ちます。 a_n +i b_n= ρ×{a_(n-1) +i b_(n-1)}= ρ^2×{a_(n-2) +i b_(n-2)}=・・=ρ^(n-1)×{a_1+i b_1} a_1+i b_1=(i+√(3))/2=iρより、a_n +i b_n=iρ^n 同様の計算によって(またはa_n +i b_nの式の複素共役をとって) a_n -i b_n= -iρ^(-n) これら二つの式より a_n=Re(iρ^n)= -Im(ρ^n) b_n=Im(iρ^n)= Re(ρ^n) (1) (a_n)^2+(b_n)^2=(a_n+i b_n)(a_n-i b_n)=1 (2) a_(n+3)= -Im(ρ^(n+3))= -Im(-ρ^n)=Im(ρ^n)= -a_n  同様に、b_(n+3)= -b_n (3) ρ=(1-i√3)/2, ρ^2=(-1-i√3)/2, ρ^3=-1, ρ^4= -ρ=(-1+i√3)/2, ρ^5= -ρ^2= (1+i√3)/2, ρ^6=ρ^0=1  以下この6パターンの繰り返しなので、まとめると、  nが6で割って余り1のとき a_n= √3/2, b_n= 1/2  nが6で割って余り2のとき a_n= √3/2, b_n= -1/2  nが6で割って余り3のとき a_n= 0, b_n= -1  nが6で割って余り4のとき a_n= -√3/2, b_n= -1/2  nが6で割って余り5のとき a_n= -√3/2, b_n= 1/2  nが6で割って余り0のとき a_n= 0, b_n= 1 あるいは三角関数を利用すれば、  a_n=sin(nπ/3), b_n=cos(nπ/3) ともっと簡単な形にまとめられます。