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需給曲線の移動についての問題の解説をお願いします

次の文を正誤判定せよ A アジア新興国において火力発電による石油利用料が増加すると、原油の供給曲線が上方に動く B 巨大油田が新たに開発されて原油の生産量が増加すると、原油の供給曲線が上方に動く 答えは分かっているので、解説をお願いします。 供給曲線が「上方に」動く というのがよく分かりません。左右の動きでなく上下の動きというのはどういったものなのでしょうか。今までの問題でも上下の動きに関する問題はありましたが、「右上に、左下に」といったものだったので解けていたのですが、仕組みが分かりません

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回答No.2

>問題に「利用量が増加した」とあれば「よって需要曲線は右上にシフトする」と考えるのか 問題に「利用量が増加した」ということは需要曲線が右上にシフトしている状態だから「供給曲線も右下にシフトする」と考えるのか ・質問Aに答えましょう。新興国の石油利用量が増えるとは、原油にたいする需要が増える=原油の需要曲線が右に(上に)シフトする、ことを意味しますね。このとき、原油の供給曲線は、とくに「他の事情」に変化があったとは考えられないので、とくに右にも左にもはシフトする理由はありません。右にシフトした需要曲線と(当初のままの)供給曲線との(新しい)交点で定まる原油の価格と数量はより高い価格とより高い供給量(=需要量)の値をとることになります。このように供給曲線上に沿ってより高い供給量が実現することになりますが、このことは「原油の供給曲線が上に動く(シフトする)」ことではありませんので、このステートメントは正しくありません。 ・供給曲線のシフトと供給曲線上の動きである「供給量」の変化とを区別することが大事です。この問題はこの区別を理解しているかどうかの設問ですね!需要曲線と供給曲線の図を描いて考えることが重要です。この区別を間違えると、以下(↓)のような混乱に陥ることになります。    http://okwave.jp/qa/q7555252.html

sdogjbf
質問者

お礼

スッキリしました!ありがとうございました

その他の回答 (1)

回答No.1

・供給曲線の定義となぜ右上がりなのかについてはOKwaveで最近私が回答したのがある(↓)ので、それを見ていただきたい。   http://okwave.jp/qa/q7806867.html 市場供給曲線とは、市場価格のそれぞれの値に対して当該財を生産する(市場に参加している)各企業の利潤最大化生産量を集計し、価格を縦軸に、供給量(集計生産量)を横軸にとって表わしたグラフです。供給曲線は通常右上がりの曲線です。供給曲線を導出するにあたって、当該財を生産する技術、当該財を生産するために投入される生産要素の価格、市場に参加している企業数は「他の事情」と呼ばれ、財の価格が変化しても変わらないと仮定されます。上の回答での例では、野菜を生産する生産者をとりあげ、野菜生産のため投入される生産要素は簡単化のため労働、肥料、土地の3つとしましたが、野菜の生産技術、労働の価格(賃金)、肥料の価格、土地の賃貸料(地代)等が「他の事情」です。他の事情に変化があると、供給曲線はシフトします。たとえば、野菜の生産技術が改良されると、野菜の供給曲線は「右に」、あるいは同じことですが「下に」シフトします。「右に」シフトする、なぜなら野菜の市場価格が以前と「同じ」でも、野菜の利潤最大化生産量は増えるからです。「下に」シフトする、なぜならおなじ生産量でも生産に要する限界費用が「生産技術の改良」によって低下するからです。シフトした供給曲線を以前の供給曲線と「横に」比べると、右にシフトしていることがわかり、「縦に」比べると「下に」シフトしていることがわかるでしょう!したがって、供給曲線が右にシフトすることと下にしふとすることとは横に見るか、縦に見るかの違いで、同じことを表わしています。なお、供給曲線が右に(あるいは下に)シフトすることを「供給が増加する」といい、「供給量が増加する」ことと区別して使います(この言葉の違いの意味がお分かりでしょうか?)。 ・需要曲線の場合も、「他の事情」に変化があると、需要曲線はシフトします。需要曲線は(通常)右下がりの曲線なので、「右に」シフトすることと「上に」シフトすることが横から見るか、縦に見るかのちがいで同じことを表わしており、こうしたシフトが起きると、「需要が増加する」といいます。この言葉も「需要量が増加する」とは意味が違います。 ・あなたの質問の例では、Aの問題は原油供給量が原油利用料の関数として表わされるとすると、原油利用料が上昇しても原油供給曲線には変化がないので、間違いです。供給曲線のシフトと供給量の変化を混同した、間違ったステートメントです。供給曲線は「他の事情」に変化がないとシフトしないのです。 ・Bの問題も正しくありません。この場合供給が増える、供給曲線はシフトしますが、「下方へ」、(あるいは同じことですが)「右に」シフトするので、間違いなのです!

sdogjbf
質問者

補足

上下の動きについては理解できました。それでBの問題については納得できたのですが、 Aの問題は変換ミスで「石油利用料」→「石油利用量」でした。すいません。 この場合は、石油利用量が上がれば需要曲線は「上」表し方を変えれば「右」に移動するのでしょうが、供給曲線は変化がないということでよろしいですか? この場合、「利用量増加」=需要曲線が右上にシフトした状態→つまり超過需要分だけ供給曲線も右下に移動する と考えてしまうのです。 問題に「利用量が増加した」とあれば「よって需要曲線は右上にシフトする」と考えるのか 問題に「利用量が増加した」ということは需要曲線が右上にシフトしている状態だから「供給曲線も右下にシフトする」と考えるのか そこがよくわかりません。

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