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正確検定は、5以下ですか?5未満ですか?

 統計を使う必要があるのですが、 専門外で困っています。  本やネットで調べると、 『クロス集計』の時、nが少ないときは Personのχ二乗ではなく、 Fischerの正確検定を使う、 と言うことは分かりました。  しかし、Fischerを使うときの基準は、 『5以下』としているもの、 『5未満』としているものがあり、判断に困ります。 どちらが正しいのでしょうか?  よろしくお願いします。

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  • selfer
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回答No.2

こんにちは. χ2検定は,χ2分布を使うことによって【近似的】に確率計算を行います.この近似がnが少ないとうまくいかなくなり,特に一つのセルに5以下の数値がある場合は近似値が妥当ではなくなる,と判断されます. これに対して,Fisherの直接法は,確率を【正確に】計算する統計解析法です. これだけを聞いたならば,「なら最初からχ2検定を使わずにFisherの直接法を使えば良いではないか?」と思われるかもしれませんね.実際,Fisherの直接法が使えるのならば,この方法で直接確率計算をした法がよいと思います(Fisherの直接法にも使用上の注意はあるのですが,その辺は無視します). これは,Fisher法では単純に計算が複雑・煩雑なのに対して,χ2検定ははるかに計算が簡単であるという理由が大きいのです.しかし現在では,統計ソフトでFisherの直接法が使えるのならば,そちらを最初から使った方が良いでしょう.手計算が一般的な時代では,Fisher法は非常に面倒であり,nが十分に大きければ,χ2検定の近似値でも充分だったために,「ふつうはχ2検定の近似値,どうしても駄目な時には仕方なくFisherの直接法を使う」という方略をとらざるを得なかったわけです. >ということは、Fisherの正確検定を利用できる環境であれば、 >そちらを用いるに超したことはないんですね。 以上の理由から,その通り,と回答させてもらいます.

Mpiro
質問者

お礼

 なるほど。 歴史的な背景があったのですね。 これで、使い分けができそうです。 とても参考になりました。  どうもありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • mythism
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回答No.1

この場合,「正しい」基準はないと思います. ご存知だと思いますが,一般的に,χ2検定はサンプル数が小さい場合や,特定のセルの値が小さい場合には歪みが生じ,計算されたχ2値が妥当な値をとらなくなる場合があります.そのような場合には,別の手段(Fisherの正確検定)をとる必要が出てくるわけです. ここで,どの程度の頻度から「歪んでいる」と考えるかについては,あくまで経験的に主張されているだけであり,「だいたい5くらい」という共通の認識があるだけで,明確な基準はありません. しかし,一般的には,Fisherの正確検定は確率を総当りにより直接計算するため,χ2検定より歪みの影響を受けにくいのは事実です.ですから,「5以下」,「5未満」のどちらという基準はありませんが,「5以下」からFisherの正確検定を実施したほうが,より適切な検定を行うことができると考えられます.

Mpiro
質問者

お礼

 ありがとうございます。 ということは、Fisherの正確検定を利用できる環境であれば、そちらを用いるに超したことはないんですね。  経験的に主張されているだけ、なのですね。 なるほど。そういうものなのですね。 参考になりました。  どうもありがとうございました。