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日本における羞恥

日本では、羞恥は美徳であると、専門書にあったのですが、この意味がよくわかりません。 知っているかたが御座いましたら、説明してください。

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回答No.3

道徳の言葉で何をイメージするのか、人によってイメージが異なるでしょうが、日本では「道徳に反する行為をするときに恥ずかしさを覚える」とか「道徳的に理解しがたい行為をする人を見たときに、『そのようなことをして恥ずかしくないの』という」とかします。 そのような文化圏で育つと、道徳に反した行為をするときの後ろめたい感情を恥ずかしいと称するのだと学習します。その後、言語学習が進んで、羞恥という熟語が恥ずかしくて堂々とはしていられない感覚を指す用語だと覚えると、『不道徳を犯した場合に起きる感情や感覚を羞恥・羞恥心という』と理解します。 一方、道徳的にとても適っている、みごとなほど道徳的な行為をすることを美徳をなすと言います。 そうすると、「羞恥心を感じてしまうのを避け、堂々としていられるようにするには、美徳をなすようにすれば良い」という理解が成り立ちます。「羞恥心は美徳を進める原動力になる」と考えるならば、「羞恥は美徳である」と縮めた表現をする人が出現しても不思議ではないです。   この場合の日本語の「羞恥は美徳である」は、「(羞恥=美徳)である・等価である」ということを表すものではありません。等価を示す表現だと考えてしまうと、わからなくなってしまいます。「失敗が人を強くする」「苦労は資産の元」「楽は心身を蝕む」「艱難汝を玉にす」などと同様に、因果関係の理解の仕方を積極的に推奨する表現法の一つです。   「人間は考える葦である」も「(人間=考える葦)等価である」と表すものではなくて、一つの哲学(?)的な考え方を短いフレーズで表現しているのです。 こうした表現法は「あなたは美しい薔薇の花だ」「お前は人でなしだ」「善人なおもて往生す。いわんや悪人をや」「悪人正機」などの表現でも使われます。

51885188
質問者

お礼

御説明ありがとうごさいます。

その他の回答 (3)

noname#194996
noname#194996
回答No.4

>日本では、羞恥は美徳であると 判り難い言葉ですね。意味が撮り難いですが連想として、戦前有名になった日本人の精神文化を分析した米人の著書「菊と刀」で、日本文化は恥の文化だという有名な文句がありました。この意味は白人の「罪の文化」との対応であり、体面というものを非常に重視する武士の作法から出されたもので、必ずしも日本を褒める意味は含まれて居ません。 これと無関係ではありませんが、日本人が伝統的に、自己の権益を強く主張することをよしとせず(恥だと規定しつつ)、あくまで目立たない役割に徹することをひとつの美徳にしている(いた)という指摘もあります。建前と本音というものが必ずしも西欧人の振る舞いと異なっているということですが、これは既に戦後の自由主義でおおむね失われています。 ご参考になれば。

51885188
質問者

お礼

ありがとうございます。参考にさせていただきます。

回答No.2

恥を知るということで何も日本に限った概念ではなくあまねく世界に共通してる感覚です 大阪では行列に並ぶ行為を恥ずかしいものとして嫌う傾向があります ある心理学者がテレビの生放送で言いまして面白い分析だなあと思ったことがあります

51885188
質問者

お礼

参考になりました。有難う御座います。

  • sinntyann
  • ベストアンサー率10% (67/641)
回答No.1

礼儀、礼節など、これを知らないのは、恥だ。 この、恥だということを知らなければ、直らない。 知っていれば直そうとする。それが美徳

51885188
質問者

お礼

説明していただき有難う御座いました。

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