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音便について質問
ある国文法書にイ音便が解説されており、その例として下記のものがありました。 『書く+た=書きた→書いた』、『泳ぐ+て=泳ぎて→泳いで』 質問:『書きた』とか『泳ぎて』とかありますが、何故この2つが例の中で取り上げられているんですか? 国文法書の意図がわかりません。
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それは、文法の本の書き方があまり親切ではない、ということですね。 「書く+た=書きた→書いた」というのは、丁寧に説明すると、 (1)カ行五段活用の動詞「書く」が完了の助動詞「た」に接続する場合は、連用形に活用する。 (2)「書く」の連用形は、「書き」であるから、「書き」+「た」=「書きた」となる。(イ音便化する前の形が【書きた】だということ) (3)「書きた」の「き」がイ音便による変化で「い」となるため、「書いた」となる。 こういう説明でわかるでしょうか? 途中の〈活用による変化〉の説明を省略しているために、意味が分かりづらくなってしまったのでしょう。 「書く」・「泳ぐ」という語を例に用いているのは、日常的に使用頻度の高い、イ音便化する動詞であるためと思われます。 「泳ぐ」の場合も、接続助詞「て」に接続する場合は連用形に活用するため、「泳ぐ」の連用形「泳ぎ」となり、この「ぎ」がイ音便で「い」になるために「泳い」になり、接続助詞「て」は、イ音便や撥音瓶に接続すると濁音化するために「で」となるので、「泳いで」となります。
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- SPS700
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これは「カ行子音」と「ガ行子音」は、「イ母音」の前では、消去される、という平安時代に起こった音韻変化に、結果として残る「イ」の名前を付けたものです。 ですから#1さんのおっしゃる通り、「書く」とか「泳ぐ」なとという語彙に特定されるものではなく、動詞に限られるものでもありません。 例えば「月」と「立ち」で、一ヶ月の始まりという、言葉があります。tuki + tati ですと「月」の第2音節は「カ行子音」で、「イ母音」の前にあります、そのため脱落し「ツイタチ」になります。結果は「イ」が残るのでイ音便の例になります。 動詞の例で「て(で)」や「た(だ)」に連なる時、と言うのは4段や5段の連用形は「イ」で終わるからです。
お礼
丁寧なご回答まことにありがとうございます^^ こりゃ参考になりますわ^^
補足
丁寧なご回答まことにありがとうございます! 本当に参考になります^^