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発火点について教えて下さい。
発火点は、測定方法、装置の形、大きさ、素材、加熱方法、試料の量に影響するため、物質固有に定まった数値ではない。 上記の答えは問題集の回答によると○なんですが、 解説が載っていないので何故だか分かりません。 発火点は、決まった数値ではないのですか? 教えて下さい。
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>物質固有に定まった数値ではない この「物質固有に定まった」数値の意味です。 あなたはこの言葉から発火点はてんでばらばらの値であると思われたのではありませんか。 発火しやすい物質、発火しにくい物質の区別は存在するはずだと思うからおかしいと考えたのでしょう。 発火点が定まっていないとしてもある方法で測ったら100℃であったのが別の方法で測った値が200℃だったなんて違いが出てくるという意味ではありません。こんな大きなずれが出てくるということではないのです。 沸点、融点、密度の値のような決まり方と比べての話です。 違いの出てくる理由の一つは沸点、融点、密度などは物質を平衡状態に置いて調べることができるとされている量です。発火点、引火点は平衡状態を実現するという前提の成り立たない量です。近い値になることはあっても全く同じ値になるということは期待できないのです。ある反応がどこで始まるかという限界値を求めています。このあたりでという幅のある値しか決まらないのです。 静止摩擦係数の値の精度を上げることが難しいというのと似ているということができるかもしれませんね。静止しているものに力を加えて行ってどこで動き始めるか、その境目を決めるのが難しいのです。2つの物体が関係します。置く度に接触状況が変わります。動いてしまったあとでは動いたということが分かりますが動く前に動いたとは言うことはできません。境い目はどこにあるでしょうか。 焼けた鉄板の上に油の雫を落とします。どこで火が付くでしょうか。その時の鉄板の温度はいくらでしょうか。難しいと思いませんか。どういうやり方をしてもきちんとした値が決まるはずだなんて言うことは出来ないと思いませんか。
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測定方法 ⇒開放系と閉鎖系の2種類の測定方法があります この方法で発火点のずれが生じます 大きさ、試料の量 ⇒これは言わずもがなかと よって、発火点や引火点測定する場合、JIS規格に沿ったやり方で実施します 素材、加熱方法 ⇒素材と物質とどう違うのか問題集での取扱いがよくわかりません。ここらへん国語の問題になってくるので。 加熱方法とは、上記に述べた開放系と閉鎖系の他、JIS規格に沿ったやり方があるのだと思います。
- looksno1
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発火点の説明は、NO1さんがウィキペディアから転載されたとおりですが、参考URLをご覧いただければ理解が深まると思います。
- 7964
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発火点(はっかてん)とは、発火する限界温度のことで、発火温度とも呼ばれる。 可燃物を空気中(酸素中)で加熱していくとき、限界温度まで達すると、その後は自らの発熱反応によって温度が上昇し、その後発火する。すなわち発火点とは自然発火温度のことで、着火温度ともいわれる。発火点を決める主な因子は、加熱の時間・可燃物と酸化剤との混合比・混合物の量・器壁の状態・圧力などである。 前述のとおり発火点は、物質を加熱する容器の表面状態、加熱速度等によって大きく影響を受けるので、測定条件によって著しい差を示す。したがって発火点はその物質特有の定数がないことを認識しなければならない。
お礼
とても良く分かりました。 ありがとうございました。