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放射線取扱主任者第一種 化学
1000Bqの無担体の111Ag+の希硝酸溶液に10mgのAgNO3を溶解して十分に混合したのち、希塩酸を加えてAgClの沈殿を得た。この沈殿1mgあたりの放射能(Bq)に最も近い値はどれか。ただし、Ag、AgNO3、AgClの原子量・式量はそれぞれ108、170、143とする。 答え:120Bq
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1. もともとの希硝酸溶液(AgNO3溶液とみる)に溶けている111Ag+をx[mg]とすれば、これで1000[Bq]の放射能を持っている。 2. 10mgのAgNO3を溶解、希塩酸で沈殿させれば、Ag+はすべて沈殿する。10mgのAgNO3のAg+は、10×108/170[mg]です。 3. AgCl沈殿の量は、10×108/170[mg]+x[mg]です。 4. 3.の沈殿中には、もともとのAg+と、加えたAgNO3からのAg+が、x[mg]対10×108/170[mg]の割合で入っている。 5. それは、AgCl沈殿1[mg]中でもおなじ。もとのAg+の割合は、x[mg])/(10×108/170[mg]+x[mg])です。 6. AgCl沈殿1[mg]中のAg+は、1×108/143[mg]です。xは微量なので、111Agも108Agとした。 7. AgCl沈殿1[mg]中の111Ag+の量は、(1×108/143[mg])×x[mg])/(10×108/170[mg]+x[mg]) (1×108/143[mg])×x[mg])/(10×108/170[mg]+x[mg])=(1×108/143[mg])×x[mg])/(10×108/170[mg]) =0.119x[mg] 8. x[mg]で1000[Bq]だから、0.119x[mg]なら、 0.119x/x×1000=119[Bq] です。 ここでは、考え方の流れを説明したが、始めから、xが微量だとすれば、 (1×108/143[mg])/(10×108/170[mg])×1000=119[Bq] でよい。 なお、xが微量というのは、壊変量[Bq]が小さい(1000や10000)で半減期が短い(10年や100年)なら[mg]で測れる量にはぜんぜんならない。 ちなみに、111Agの半減期は7.45日。
お礼
ご丁寧にわかりやすくありがとうございました(^-^)/ 本当に助かりました‼(>_<)