- 締切済み
高校化学の入試問題
2012年の神戸大学の問題です。 『………略………この(a)KAgClの値は温度が一定であれば常に一定に保たれているので,(b)このAgClの沈殿が入った試験管に過剰量の塩酸を加えると,(1)式の平衡は左辺へ移動してさらにAgClが沈殿し,[Ag+]は著しく小さくなる。 問1.下線部(a)について,0.20mol/LのAgNO3水溶液1.0mLに0.20mol/Lの塩酸1.0mLを加え,よく振り混ぜたとき,沈殿せずに電離しているAg+のモル濃度を計算せよ。 ただし,KAgCl=2.0×10-10mol2/L2とし,AgClの溶解度は十分小さいものとする。 問2.下線部(b)に関連して,0.20mol/LのAgNO3水溶液1.0mLに0.40mol/Lの塩酸1.0mLを加え,よく振り混ぜたとき,沈殿せずに電離しているAg+のモル濃度を計算せよ。』 問1と問2の解法とその違いがよくわかりません。 ご教授頂けると幸甚です。 宜しくお願い致します。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
みんなの回答
- nious
- ベストアンサー率60% (372/610)
少量なら共通イオン効果によりAgClの沈澱は増加するが、過剰量ならば錯体を生成して沈澱は減少する筈。 AgCl(s) ⇔ Ag^+ + Cl^- Ag^+ + 2Cl^- ⇔ [AgCl2]^- ;log(β2)=5.04
- gohtraw
- ベストアンサー率54% (1630/2965)
もし塩化銀の溶解度積が充分に大きいとしたら、(1)の場合塩化物イオン および銀イオンの濃度はいずれも0.10mol/Lになるはずです。 ところが実際には塩化銀の沈殿ができ、両者の濃度は低くなります。 塩化銀沈殿の生成量がxmol/Lだったとすると、塩化物イオンおよび銀イオン の濃度はいずれも(0.10-x)mol/Lになるはずで、両者の積が溶解度積 になればいいので、 (0.10-x)^2=2.0*10^-10 これを解いて下さい。 (2)も解き方は同じです。(2)の方が塩化物イオンの濃度が大きいので、 より多くの塩化銀沈殿が生成しないと両イオンの濃度の積が溶解度積に等しく ならないということです。
- Saturn5
- ベストアンサー率45% (2270/4952)
これだけでは解けません。 〔Ag+〕〔Cl-〕=K(溶解度積) の値が記載されていたはずです。 Kの値が一定なので、〔Cl-〕がわかれば〔Ag+〕がわかるようになっています。 この理論がわかると、自ずから問1と問2の違いがわかるでしょう。
補足
問1のただし、のところに溶解度積が記載されています。