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進化論
進化論は古典力学とどこが共通で、どこが異なるのか教えてください。
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- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
#1の者です。 進化をエントロピーの観点から捉えようとすると、古典的な力学ではなく、統計力学的な分析が加わります。 生物は、エントロピー増大に抵抗して、成長したり、増殖したりして、エントロピー減少しているように見えます。 しかしそれは、生物にしても、社会的な要素にしても、「開放系」だからです。 生物は、自分のエントロピー増大を新陳代謝するために、環境のエントロピーの低い物(食物、燃料)のエントロピーを増大させて放出(排便、廃棄)する事で、環境も含むトータルな閉鎖系におけるエントロピー増大を加速しています。 地球上の生態系の本質は、日光によって励起された化合物の合成(光合成=植物)と分解(消化=動物)の連鎖反応です。 植物が成長(合成)するためには、二酸化炭素と水、窒素などの、化合反応の材料が必要であり、動物抜きの分解(紫外線による分解や大気中の酸素による酸化)より、動物による能動的摂食と生化学反応的酸化による、高速の分解の方が、有効なのです。 それでも、生態系全体の進化は、エントロピー減少だと言えますが、それも太陽の核融合というエントロピー増大の一環である、「日射>光合成>摂食>消化>酸化>輻射」という一時的な地上の熱滞留としての、開放系ゆえのもので、結果的にはエントロピー増大を加速するものです。 先にあるのは太陽光=植物による光合成であり、動物はその有機物の分解を加速して植物の光合成の原料にする(物質循環の加速)ための寄生的な存在に過ぎないのです。 生命の進化とは、いかなる“強い種”の創出でもなく、地球に降り注ぐ日光が輻射によって再び宇宙に還って行くプロセスに於ける、生態系としての多様化=地球上の熱容量(物質循環量と速度)の増大だと言えるのです。
- miko-desi
- ベストアンサー率19% (69/352)
時間が過去から未来へ流れる、これは我々が外部から観測することに慣れた全ての理です。 これは全てを「閉鎖系(熱力学第二法則)」にしている錯覚であって、 生物は必ずしも原因から結果としてある形なのではなく、 結果から原因(環境など)を選択しうるのではないか。 生物には時間の流れが通用しない、自らを創り続ける「自己創出、完結」かもしれない。 しかし生物は環境の変化によって進化の途中の中間的な構造が見つからない。 ブリコジンが確率した「開放系」は無秩序から秩序が立ち現れるの説でも内因果が成立しない。 進化といいながら突然変異したかのようです。 リマ。デ・ファリア「選択なしの進化」にも検証されているようですが、私は読んでません。 生物の内部の謎を疑う余地はまだまだありそうなのです。 そこで逆因果。外部観察以外の科学の進化を待つしかないのかも。
- ettime
- ベストアンサー率50% (1/2)
進化論は生物学的視点からの世界説明(世界の内に含まれる生物についての学説と言う意味で)の試みであり、古典力学は物理学的な視点からの世界の仕組みについての説明方法です。それらの方法、説明する対象の種類・範囲が違うと言う点で、それらは異なるものといえます。 進化論と古典力学が発展した当初の時代的背景を考慮すると、当時の宗教的な物語による世界説明に対しての疑問、批判としての側面もあった想像します。その点において、進化論と古典力学は共通の立場からの視点であると言えます。 生物学的進化論、古典力学には、それぞれの学説立場に多様な考え方があると思いますが、それらが人間の認識する世界のそれぞれ異なった視点からの一つの説明形式であるとするのならば、それらは方法さえ違えど科学的な(より普遍的な)方法によって世界を説明しようとする試みと言う意味では、ともに同じ方向性、情熱によってなされたものと考える事が出来ます。
- miko-desi
- ベストアンサー率19% (69/352)
重力と無機化学は共通していると思われます。 物理学と生物が異なった原点に界面電気科学、いわゆる細胞膜、皮膚のが重要であったはずです。 量子力学者のシュレデインガーは 「生体は外部から負のエントロピーを取り込み正のエントロピーを放出して 内部環境の秩序を維持している」という。 これは逆因果律、内因果。 「未来が過去を現象させているという原理」もあるのではないかというのです。
お礼
共通点:重力や無機化学の分野であること。 相違点がよくわからないです(汗) 回答ありがとうございました。
- 雪中庵(@psytex)
- ベストアンサー率21% (1064/5003)
進化論といってもピンキリです。 ダーウィンの進化論(自然淘汰説)を意味しているのであれば、 生物の形状に先入的原理(神や構造主義)を見ずに、ランダム な原理=エントロピー増大を、淘汰として原動力にして進化は 生じるというものですから、基本的に100%ニュートン力学の 範囲で可能だと言えます。
お礼
見方次第でいかようにもとらえることができるのですね。 自分なりの考えを模索します。 回答ありがとうございました。
お礼
共通点:両者が発展した背景や方向性が同じであった。それは両社とも世界について説明しようとしたことである。 相違点:世界について説明する方法が異なっていた。それは進化論は生物学的な視点、古典力学は物理的な視点であるからである。そのため説明する対象の種類・範囲も異なっていた。