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進化論の今

最近、ダーウィンの進化論はもう過去のものだという話を某掲示板で見かけ、現在主流の進化論はどういうものなのか気になりました。 ド・フリースの突然変異が追加されただけではない、自然淘汰とは全く別の切り口の進化論が、もう主流になってきているのでしょうか? もしそういう主流の進化論があるとすれば、どういうものなのでしょうか? 高校生ぐらいのレベルで解説して頂けると助かります。 なお、お礼・お返事は少し遅くなるかもしれません。

質問者が選んだベストアンサー

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  • piloli
  • ベストアンサー率14% (1/7)
回答No.3

現在の進化論は新ダーウィン主義とか総合説、総合進化論などと呼ばれていますが、それはダーウィン進化論を発展させたもので、根底は、つまり突然変異と自然淘汰は、地球球体説や地動説と同じくらい間違いないことだと考えられています。 多くの主要な生物学者は正統ダーウィン主義かあるいは修正ダーウィン主義を信奉していると公言していますから、ダーウィン主義が過去の物だというのはそのウイルス進化論者か創造論者くらいのものだと思いますがいかがでしょう。 で、その総合説ですが、動物生態学、解剖学、古生物学、分子生物学などの様々な分野の研究を結びつけた物で、その中でも遺伝子を扱う分子生物学が強い影響力を持っているようです。遺伝子の差異、親疎を分析することによってカバは馬よりクジラに近いと言うことがわかったり、種分化の大まかな時期を測定したりされています。またガラパゴス諸島でのフィールドワークなどから実際に今起こりつつある進化(の特に自然淘汰)が観察されたりしています。他にはミツバチの働きバチのように子を残さない個体の存在を「血縁淘汰」という考え方で説明したり、ライオンの群れやクジャクの生殖行動の研究から「性淘汰」の様々なメカニズムも明らかになりつつあります。 木村資生の中立進化論は分子生物学的な視点からは有用ですが、自然選択に関わらないため進化ではない(ダーウィン主義的な進化とは言えない)と極論してしまう生物学者もいます。 総合説は70年代末頃から盛んになってきましたから、既にご存じかもしれません。ちょっとNowThinkingさんがどのくらいお詳しいかわからないので、参考になりそうな本も上げにくいのですが・・・。 ちなみにウイルス進化論ですが、以下のような指摘がなされています。 自然選択や突然変異を否定している割に、それにかわる具体的なメカニズムを説明していないし、「その主張には他の研究結果の軽視、無視が見られ・・・議論が破綻している」。そう指摘されたのも20年以上前の話で、それ以来ウイルス進化論はいっこうに前に進んでいないようです。リンク先はウイルス進化論に呈された疑問です。創造論についてのわかりやすい反論もなかなか読み応えがあります。

参考URL:
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/virusevo.html
NowThinking
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 総合説ですか。 Wikiの方ではおおざっぱにしか説明がなかったので、噛み砕いて解説して頂けて助かります。 ダーウィンの頃から時を経て様々な分野で検証をされてきていても、まだ進化論の根幹は変わっていないということですね。 70年代からと言うと…私が学校で習ったものがそのまま今でも主流ということになります。 安心しました(笑) あと、全く関係ないですが、ご紹介頂いたサイト。 以前、血液型性格判断関係を調べていた時に読んだ覚えが。 その道では有名なサイトなのでしょうね。

その他の回答 (2)

  • TTOS
  • ベストアンサー率40% (209/510)
回答No.2

突然変異が基本なのですが,「中立説」はダーウィンと違うでしょうね。

参考URL:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E7%AB%8B%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AA%AC
NowThinking
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 中立説、ざっとですが読んでみました。 ダーウィンの頃とは違い、分子生物学の方面からの根拠があるのがかなり強力そうでワクワクします。

NowThinking
質問者

補足

それにしても…私が知りたいのは「今現在主流になっている進化論」なのです。 Wikiには言及が無かったのですが、この中立説が、実は今主流の進化論となっているのでしょうか?

  • NAZ0001
  • ベストアンサー率29% (508/1743)
回答No.1

突然変異と自然淘汰は、今でも2大柱です。ただ、一般に考えられてる遺伝情報のコピーミスや放射線などによる変異だけでは、現在の進化の速度を説明できません。とくに、複数の固体で同時に発現することが必要とされています(首の長いキリンが1匹だけ発生してそれが広まったのではなく、同時多発的に首の長いキリンが出現するくらいの速度が必要)。 説明する手段としては、いくつかあります。 1つはウィルス説。ウィルスによって、他の個体の遺伝子が運ばれたり、ウィルス自体が遺伝子の改変の元になるという考えです。これなら、同時多発的突然変異が可能です。 もうひとつは、もともと遺伝子の中に、タイマーのように潜んで出現する遺伝子の存在です。フレームシフトと呼ばれる遺伝子の変化が候補にあがっています(特定範囲のDNAが前後逆にひっくり返ることで、意味の持つ遺伝情報となる)。もちろん、この変異が有益かどうかは起こらないとわかりませんが。複数の固体で同時多発的に同じような遺伝子の変異が起こる仕組みが、もともと生物にはあるようです。 とりあえずこんなところで。

NowThinking
質問者

お礼

回答、ありがとうございます。 お話によると、進化論の主流というか根幹は、私が学校で学んだ20年ぐらい前からあまり変わっているわけではさそうですね。 でも、ウィルスによる遺伝子の改変や、DNAに元から組み込まれていた同時多発的変異、なんていう話もあるのですか。 今後の展開が楽しみです。

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