係数?
画像が小さくてよく見えないのだけれど…
余因子展開とは、行列のひとつの行(または列)に注目すると、
行列式は、その行(または列)の各成分について一次式になる
というもの。
その際各成分に掛かる係数を、その成分の「余因子」という。
余因子展開の係数と余因子は、はじめから同じもので、
係数の違いなどありようがない。何か勘違いしているのでは?
注目した行 (ak1,ak2,ak3,ak4,…,akn) を標準基底上に
ak1(1,0,0,0,…) + ak2(0,1,0,0,…) + ak3(0,0,1,0,…) + …
と一次結合で表し、行列式が行列の各行(または列)ベクトルに
ついて線型であることを使って、線型分解する。
そこに現れる akj の係数は、もとの行列の第 k 行を
akj は 1 に、それ以外は 0 に置き換えた行列の行列式となる。
更に行基本変形を行えば、他の行の j 列成分も 0 にできる。
この行列式に行の交換、列の交換を行って、第 k 行 j 列成分の
1 を第1行1列成分へ移動すれば、交換による符号変化が (-1)^(k+j)
となって現れる。
余因子は、もとの行列から第 k 行と第 j 列を取り除いた
小行列式に、この (-1)^(k+j) を掛けたものになる。
(-1)^(k+j) は、個々の余因子にも掛かっているし、そのため、
余因子展開の係数にも含まれている。
補足
いつもご回答ありがとうございます。 detA= |1 2 3| |4 5 6| |7 8 9| とすると、第1行の余因子展開は detA= 1|5 6|-2|4 6|+3|4 5| |8 9| |7 9| |7 8| となります。 detAにおける第1行と第2列の成分をa12とします。 a12の余因子をa12^~と表します。 a12^~= -|4 6| |7 9| となります。余因子展開の場合は2がかけられますが、 余因子では2がかけられません。 この違いについて質問させて頂いたのですが、 私の余因子展開の方法が間違っているのでしょうか? 以上、ご回答よろしくお願い致します。