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コリオリ加速度がもたらすもの:回転筒内の玉
- コリオリ加速度によって回転筒内の玉の運動が変化します。
- コリオリ加速度がない場合、玉は筒の中で直線運動します。
- コリオリ加速度がないと、玉は特定の位置で留まり、到達点には到達しません。
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回転はあるかないかのどちらかですから, >(2)も(3)もなく(1)しかなかったとすると はありえますが, >(1)も(3)もなく(2)しかなかったとすると と, >(1)も(2)もあるが、(3)がないとすると はありえないと思います。 回転があるということは, θ' ≠ 0 です。θ''≠0はあり得ますが,(2)と(3)が同時に消失するのは,回転がない場合しかありえませんね? ちなみに,コリオリ力は(回転系から見た)運動方向に対して垂直(仕事をしない)ですから,円筒の回転が外力によって一定にコントロールされており,筒と玉の間に摩擦力がないのであれば,筒内での玉の運動には影響がありません。
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- hitokotonusi
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本質的欠落しているだろうと思われるのは,基本ベクトルer, eθが時間とともに変わるという点でしょうか。 ご質問の事例は位置ベクトルの極座標表示なので意味を説明するのが少し面倒な部分がありますので,もう少しシンプルに,物体の運動とは無関係に回転する座標系を考えます。 添付図では,物体がOA方向に一定の速さvで動いています。 時刻tでは物体はA点にあり,この時刻の基準とする方向がOAであったとするとこの時刻の速度はr成分vrがv,θ成分vθは0です。 Δtだけ時間が経過した後,物体はB点にあり,おなじくOA方向(OB方向)に速さvを持っています。 しかしこのときには座標系が回転しているために,基準となる方向がθ回転し,OC方向になっています。 このため,r成分とはこのOC方向の成分であり,θ成分とはOCに垂直な成分です。 わかりやすいように添付図ではB点の速度ベクトルをC点に移動させていますが, これで見られるように,基準方向が変わったことによりvrはvから小さく,vθは0から有限の値に増加しています。 速度成分が時間とともに変わったのですから,そこに加速度成分が出現します。 これが問題にしている加速度項の本質的な意味です。 物体そのものは加速度0で運動しているにもかかわらず, 座標系の回転(er, eθの回転)によって加速度があらわれます。
お礼
ありがとう御座いました。よく追って、勉強してみます。
- yokkun831
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繰り返しになりますが,コリオリ力は筒とともに回転する立場で観測される運動に対して,その速度に常に垂直ですから,筒の回転がコントロールされているならば(定速,加速を問わず)コリオリ力のあるなしで玉の運動は影響を受けません(コリオリ力のために筒からそれとつりあう垂直抗力を受けるだけ)。もし,筒が外力のトルクなしの自由回転をしているならば,玉が受ける抗力の反作用によって,筒の回転にブレーキがかかります。角運動量保存の法則が成立することになるのです。これをともに回転する立場で見れば,コリオリ力とつりあう抗力を玉が受けている,ということになるのです。 ところで,(2)の初めの項は回転の加速による慣性力で,コリオリ力とは区別されると思います。
お礼
ありがとう御座いました。よく理解できるようにします。
- yurih
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とりあえずですが、 (1)(2)(3)式について。(2)を遠心力としていますが、正確には(2)の第二項が遠心力であり、(2)の第一項と(3)を合わせたものがコリオリ力です。 それを踏まえたうえで、、、 >もし、(2)も(3)もなく(1)しかなかったとすると((2)がない、というのは筒が回転していないということです)、玉は図の黄色の位置Bにいることになるかと思います。 >もし、(1)も(3)もなく(2)しかなかったとすると、玉は図のオレンジの位置Cにることになるかと思います。 この2文は正しいです。なぜなら、一つ目の場合角速度は0で静止系と同じだと考えてよく、二つ目の場合等速円運動を考えれば働く力は遠心力のみになるからです。 さて、コリオリの力ですが、なかなか直観的な説明を思いつきません。 それでも何かの役に立つかもしれないので、一応このまま説明を続けます。 結論から言うと、遠心力が動径方向の運動の変化に対する慣性を表すように、コリオリ力は回転状態の変化に対する慣性を表しています。 つまり、rを不変に保つために必要な力は遠心力に等しくなり、また、回転状態(角運動量)を不変に保つために必要な力が コリオリ力と等しくなる、ということです。 このことは、jecclさんが書いていらっしゃる、 >「(2)の寄与だけでは、大きな弧BEを描けない」 >でも図を描いてみて、「あぁ、直線運動によって、回転中心から離れているのだから、その分描く弧が大きくなるのか」と思うに至りました。「小さな弧と大きな弧の差分だけ、余計な距離を進めさせる力が筒から玉に掛かっていて、それが(3)の加速度をもたらしているのか」 という文章の内容も含んでいます(jecclさんの解釈は、「小さな弧と大きな弧の差分だけ」など細かいところで不正確ですが、直観としてはよいということです。)。 ところで、コリオリ力が回転状態の変化に対する慣性を表すということですが、 コリオリの力は、回転に関する運動方程式を考えることで、er×aと書けることがわかります(erは動径方向の単位ベクトルでaは加速度ベクトル。×は外積です)。 これを見れば、コリオリの力は角運動量の変化に関係していることは明らかでしょう。 もう少しスマートな解釈があるかも知れないので、参考書等あたってみてください。
お礼
すみません。お礼を入力していたつもりが、エラーかミスをしてしまったようです。 回答頂きましてありがとう御座います。 とてもお伝えしにくい疑問でありましたが、とても丁寧に回答頂きとても嬉しく思います。 今後ともどうぞ宜しくお願いします。
お礼
回答下さりありがとう御座います。 実は図面のアップにてこずり、何度もトライして苦労したため、回答を頂けてとても嬉しいです。 分かり辛いお話ですみません。 今回は、計算していった結果現れた、(3)の成分について図的に納得したい、(3)の成分が現実の世界ではもちろん生じているわけですが、それがもしも無かったら、どうなってしまうのか、それが知りたかったのであります。計算結果で現れたのでしょうがないのですが、AからEに行く玉の軌跡のうち、どう(3)が効いてくるのかを知りたかったのです。そのために、無理やり現実では生じ得ない仮定((1)も(2)もあるが、(3)がない)を作りました。すると、(1)と(2)の寄与については明確で、ポイントは、「(2)の寄与だけでは、大きな弧BEを描けない」ではないかと思いました。 当初、計算結果で生じた(3)を見たとき、「何だ、何でこれが現れるのだろう」と悩みました。 「筒の中を直線運動して、回転しているのだから、(1)と(2)だけで足りるだろう」と思いました。 でも図を描いてみて、「あぁ、直線運動によって、回転中心から離れているのだから、その分描く弧が大きくなるのか」と思うに至りました。「小さな弧と大きな弧の差分だけ、余計な距離を進めさせる力が筒から玉に掛かっていて、それが(3)の加速度をもたらしているのか」となりました。 もちろん、厳密には、BEの弧を描くわけではなく、AからEに至るまでには、弧に似た曲線を描きながらEに到達すると思います。 いかがでしょうか。 もちろん、他に(3)の成分について何か説明・ヒント・アドバイスなど頂けるとまた勉強になります。 宜しくお願いします。