トランジスタのスイッチング作用
最近トランジスタの勉強をしていますが、トランジスタのスイッチング作用について質問があります。
*------------Vcc(12V)
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RL
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*------------Vout
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C
(0~5V)Vin-----R-------B NPNトランジスタ
E
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o-------------*------------o
上図の回路で正の入力電圧を印加し、NPNトランジスタを飽和させてスイッチングさせます。正の入力電圧を印加しているときは、トランジスタがONし、コレクタからエミッタへ電流が流れます。また、ONしているので、入力の位相が反転して出力に現れます。ON時のコレクタ・エミッタ間電圧VCE(sat)が0.4Vとすると、コレクタの電位は0.4Vになります。
ここで質問です。
トランジスタがスイッチONの時、VBEは0.7V(動作時のVBEはおおよそこの電圧で考えるようですね。)、VCEは0.4Vとなると、コレクタよりもベース側が電位が高いことになります。コレクタから見てコレクタ→ベースはダイオードに順方向電圧がかかった状態と考えられます。
となると、ベースからコレクタに電流が流れそうですが、実際は逆にコレクタからベースを通してエミッタに流れます。ベースからコレクタに電流が流れないのはコレクタ・ベース間に0.7V程度以上の順方向電圧がかからないためなのでしょうか(コレクタ・ベース間はダイオードのようになるので)。
もしそうであるとすると、コレクタ・ベース間に0.7V程度以上の順方向電圧がかかった場合はベースからコレクタに電流が流れてしまうのでしょうか。
NPNトランジスタの2SC1815のデータシートではコレクタ・エミッタ間飽和電圧 VCE (sat) はtyp=0.1V MAX=0.25Vです。また、ベース・エミッタ間飽和電圧 VBE (sat) はMAX=1.0 Vです。VCE (sat)が0.1VでVBE (sat)が1.0V(MAX)だと0.9Vの差となるので、コレクタ・ベース間に0.7V程度以上の順方向電圧がかかることになり、ベースからコレクタに電流が流れそうです。
実際はこのような状況にならないのでしょうか。
素朴な疑問ですがトランジスタのスイッチング動作時にベースからコレクタに電流が流れない理由がわかりません。
ご教授よろしくお願いいたします。