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GDPデフレータ-とCPI
自分が国会議員であり、社会保障や公的年金に関してその給付額を生活費の変化に対して調節する法案を作成中であると想定せよ。GDPデフレータ-とCPIのどちらを生活費の変化の指数として用いるか。その理由も述べよ。という問題が分かりません×
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こんにちは。物価指数の問題ですね。 GDPは、一国経済の活動を表す指標であり、GDPデフレータは名目GDPを実質GDP で割る、という方法を用いて表される物価指数です。今、一国経済、と述べまし たが、そこには勿論、一般の家計だけでなく、企業や政府の活動も加わってきま す。 CPIは、日本語に直すと消費者物価指数で、物価指数、という点ではGDPデフレータ と同じですが、計算方法が若干違います。CPIは、平均的な家計の購入する 財・サービスの組み合わせについての物価を考えます。ですから、経済構成員の 誰が購入したものであれ、計算に入れるGDPとは異なります。CPIは、企業や政府 の購入する財の価格など関係ないわけですから。例えば、企業には必要だが、 家計が必要とすることなど殆ど無い、ダンプカーについて考えてみましょう。 ダンプカーの価格が、過去のある年に比べて2倍になったとしましょう。GDPデフ レータは当然その影響を受けます。一方、CPIは、最初からダンプカーなど計算に 入れてないわけですから、変動しません。 GDPデフレータとCPIの違いはこれでわかってくださったかと思います。このことを 頭に入れれば、上の問題もそう難しいものではないでしょう。社会保障や年金な どというのは、それこそ家計の問題です。企業なんて全くといって良いほど関係 ないでしょう。ですから、当然平均的な家計の購入する財・サービスの価格が 問題になってくるわけです。従って、上のような問題を考えるとき、指標として 用いるべきは、CPIです。
お礼
とても詳しい回答をありがとうございました!例も書いてくださり理解しやすかったです♪なぁ~んだ簡単だ◎って思っちゃいました(笑)本当にありがとうございました!