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方言・卒業論文の題材

文学部国文学科の三年生です。 卒論の題材について考えているのですが、 広島弁が好きなのでそれを取り上げたいと思っています。 しかし、広島弁の何を取り上げるか悩んでいます。 よく映画などで使われている「じゃけえのう」や「~ちょる」が大好きで、 ゼミの先生に相談したところ、「その『じゃけえのう』を現代共通語にどうしたら直せるか というのを取り上げるのも面白いかも』と言われ、そうしようと思っていました。 しかし本で調べれば、すぐに共通語の訳はわかってしまい、 そこで立ち止まってしまいました・・・。 できれば他に同じように、広島弁の文末に付く助詞について、なにかいい題材はないかと探し回っています。(文末に付く助詞でなくてもいいのですが……) そもそも本を開けばたいていのことは書いてありますし、答えが出ています。 卒論というのは、自分で新しいことを研究するものなのでしょうか? だとしたらすごく難しいなぁと、仲間うちで首を傾げています。 相談できる先輩もいないので困っています。 ゼミの先輩とは面識がありません。 突然授業で卒論について課題を出されたので大慌てです。 右も左もわからずに、お恥ずかしい限りですが よろしければアドバイスをいただければと思います。 よろしくお願いします。

みんなの回答

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.3

    #1です。忘れ物です。 1。  先生に相談したところ、「その『じゃけえのう』を現代共通語にどうしたら直せるか、、、     で、先生は広島方言を、国語の歴史と結びつける観点を示唆なさったのかも知れませんね。     『シンポジウム日本語(1)』1984年学生社にある「国語史と言語地理学」という柴田武の章     徳川宗賢『日本の方言地図』1979年中公新書の「文献国語史と方言」の章などがお役に立つかも知れません。  2。 広島には確か藤原与一関係で大学に方言研究会とか言うのがあり、 このメンバーに連絡を取ればまだ本になっていない色んな事が分かるかも知れません。     忘れ物は以上です。     

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.2

  どのくらいの規模でお書きになるか分かりませんので、思い付きを二三書きます。  1。まず対象の定義付けですね     日本のどこで話されているかを、東条操の分布などから説き起こし、国立国語研究所の『日本言語地図』などに触れ、旧藩境と現県境と方言の境界を比較して、序論にする。 2。音。   アクセントで甲種(京阪式)乙種(東京式)に分類する場合(金田一春彦の著書参考)、あるいはシンブンを2単位と聞くシラビーム方言と、4単位と聞くモーラ方言(柴田武の分類)に分ける場合、広島方言はどこに位置するか、など。 3。文法。   いろいろ見方がありますが、例えば、東京では「行っている」は、状態を表す形と進行を表す形が同じになっていますが、「いきよる」のような形で進行を、「いっとる」のような形で状態を表して、分ける方言があります。広島はどちらか、と言った事。古い例を23     特集「方言の文法」『言語生活』1980年6月号     特集「新しい方言研究」『国文学解釈と鑑賞』5月臨時増刊号1879年5月号     特集「あたらしい方言文法」『国文学解釈と鑑賞』1984年い1月号 4。語彙。   これは柳田国男の『蝸牛考』が有名ですが、約300ある前記『日本言語地図』をご覧になれば、チイサイとコマイの境界線などで広島がどこに位置するか、などがよく分かります。   ジャケエノウは、この辺りで論じるのがいいかも知れません。 5。語用論   英語で「入ってもいいですか」と言う時 May I come in? と言います。東京方言で「入って来てもいいですか?」とは言いません、しかし九州では「イマクッケン」(今来るから=今行くから)と言います。広島ではどう言うか。 6。敬語    長い間都があっただけに奈良や京都では、関東より種類が多いように思います。広島ではその点どうか、といったこと。 7。内部の種類    広島と言っても広く、テレビドラマ『てっぱん』で使われた東部の尾道から、西の大竹まで、北は、僕が一緒に学生時代下宿して「ヒバノヤマザル」と呼んでいた友人の比婆郡の言葉など、かなり違います。     まあこんなことで、結構まだ調べる事はあるかも知れませんよ。     

  • izwata
  • ベストアンサー率55% (5/9)
回答No.1

卒業論文では、あるレベルの高さで、自分であたらしいことを研究することや、既知の問題についての先行研究を修正・発展させることが求められています。 おそらく、「じゃけえのう」は「だからなあ」程度の意味でしょうが、 使われるシチュエーションが違うかもしれません。 あるいは、ご存じかもしれませんが、「役割語」という概念がありますが、 フィクションの中での「じゃけえのう」の立ち位置がどのようなものであり、歴史的にどのように変容していったかというのもおもしろそうです。 (広島弁って、フィクションではヤクザが使うことが多いですが、チンピラはあまり使わないイメージ。あるいは、ヤクザでも、昔気質のヤクザが特に使いそうな気がします。) 「じゃけえのう」を、辞書的意味だけではなく、発話される状況やフィクションの中でどのように消化されているか調べてみると、 単なる「だからなあ」では回収できない意味が浮かび上がってきそうです。

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