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「愚かにも」の「にも」の文法について
「愚かにも」の「にも」の文法をどなたかお教えください。 英和辞典のenough の例文に、 He was enough fool to believe it. 彼は愚かにもそれを信じた。 とあるのですが、そもそもこの愚かにものにもって、なんなのだろう…と。 「愚かなことに」的に思っていましたが、「不足なく愚か」という英文の概念と 一致しないような気がしまして、どなた様か詳しく説いていただきたくお願いします。
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形容動詞「愚かなり」の連用形「愚かに」+係助詞「も」で、「愚かなばかりに」「理解力に乏しいだけに」といった意味ではいかがでしょう。愚かだと判断される事態を婉曲的に指すとともに詠嘆調に表わす「も」の働きなのかと思います。なんとも愚かしいではないか、と。 一方、英文の方は、「それを信じるほど、彼は愚かさに満ちていた。」→「そんなことを信じるなんて、彼はなんて愚かなんだろう。」「愚かにもそんなことを信じてしまっているとは。」 この場合の不定名詞'fool'はつまり形容詞'foolish'の意味であり、'enough'の前に来ているのでこの場合には強調法ではなく、あくまでも'believe it'という事態に対し、'enough to'は、「不足なく愚か」→「それに釣り合うに十分なくらい愚かさに満ちている」→「何とも愚かなことを…」となり、「愚かなことに」は副助詞的ですが、そこに驚きと嘆きのニュアンスを交えて「(いかにも)愚かなことを!」と係助詞で受けた形とみなせば英和とも同調するのではないでしょうか。
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- DJ-Potato
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「愚か」「にも」ではなく、「愚かに」「も」だと思います。 係助詞「も」 類似した事物の提示や並列、列挙や添加、程度、感動、強調、不定称の語について全面的な否定及び肯定などを示す。 He was fool to believe it. と言っても、「バカだから信じちゃって」って意味は充分ですが、 このenoughはfoolを強調している使われ方なので、 強調を表す「も」を入れたんじゃないですかね。