• ベストアンサー

金属の最低酸化数

参考書に「金属は電子を受け取らないから最低酸化数は0」と書いてあったのですがどうして電子を受け取らないのですか? スズとかだったら電子4個受け取って安定になると思うのですが…

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • coirn
  • ベストアンサー率57% (26/45)
回答No.2

いいえ、金属が電子を受け取り、負の酸化数をとることはあります。 代表的なものは、低酸化数の金属を安定化できるカルボニル錯体です。 例えば、テトラカルボニル鉄(-II)酸塩では、鉄の酸化数は-2です。 ヘキサカルボニルバナジウム(-I)アニオンでは、バナジウムの酸化数は-1です。 また、特殊な条件下で存在する「アルカリ化物イオン」も-1の酸化数をとります。 セシウム化物イオン Cs- や、カリウム化物イオン K- といったものです。 ただ、高校の範囲ではこのような化合物が登場することはないでしょうから、 「最低酸化数は0」と覚えておいても問題はないでしょう。

bob4649
質問者

お礼

丁寧な回答ありがとうございます。非常に助かりました。 またいろいろ質問すると思うので今後ともよろしくお願いします。

その他の回答 (2)

  • htms42
  • ベストアンサー率47% (1120/2361)
回答No.3

普通は#1のような理解で充分だと思います。 >あと金属に電子を無理矢理押し込んだとしたらどうなるんでしょうか? 「無理やり電子を押し込む」ということができるためには陽性のものすごく強い元素が必要です。 それもやはり金属です。金属は陽性元素ですがその陽性の強さに幅があります。 陽性の強い金属と陽性ではあるがそれほど強いというほどでもない金属の組み合わせであれば弱い方が負の酸化数を持つということが起こるでしょう。 金属ではないですが水素の場合は教科書にも出てくることがあります。 普通、Hは陽性元素の代表として出てきます。化合物の中では+1です。 でももっと陽性の強い元素と組み合わせになると-1になります。NaH,CaH2などが例として出てきます。水素化物イオンH^-になっています。電子配置で考えるとHeと同じになっていますから条件さえ整えば安定に存在できるイオンであるだろうという予想は成り立ちます。 でも水に出会えば水素を出して分解します。NaH+H2O⇒NaOH+H2 だから高校では相手によってはH^-というイオンになることもありますよという例として出てくるだけで反応が出てくることはありません。大学に行っても有機化学の分野に行かなければ出会うことはほとんどないでしょう。 #2に出てきているNa2[Fe(CO)4]という化合物で酸化数が-2になっているのは上で考えたNaHでHの酸化数が-1になっているというのと同じです。Naという金属元素の陽性が強いからです。 COがくっついているというのが原因ではありません。COはそういうイオンが安定に存在するのを助けているのです。これは特殊な化合物の例です。有機金属化合物として分類されています。 その元になっているFe(CO)5も特殊です。こういう形の錯体は高校では出てきていません。 でもNi(CO)4 は1890年に見つかったというのですから歴史は古いです。 金属のNiが気体の一酸化炭素によって溶けていくというのですから不思議な気持ちになる反応です。 Niを含む合金からNiを取り出すことができると書いてある本もありますから有機化学の分野に限定されている反応ではありません。(COが錯体を作る配位子になるということも高等学校では出てこないのですからその錯体も出てきません。有機金属化合物とウェルナー錯体とは区別して扱われているようです。普通出てくるのはウェルナー錯体だけです。) この物質は1970年にはじめて合成されたというのですから新しい物質です。 Fe(CO)5+2Na⇒Na2[Fe(CO)4]+CO http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%8B%E3%83%AB%E9%89%84(-II)%E9%85%B8%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0

bob4649
質問者

お礼

丁寧な回答ありがとうございます。非常に役立ちました。 これからもいろいろと質問すると思うのでよろしくお願いします。

  • Saturn5
  • ベストアンサー率45% (2270/4952)
回答No.1

金属とは言い換えると陽イオンになりやすい原子です。 単体では、金属の価電子が自由電子となり金属結合をしています。 したがって、単体から考えるとかならず陽イオン(酸化数は+)になり、 単体の酸化数である0が最低の値となります。 Snは0、+2、+4の3種類の酸化数をとります。 通常の条件ではSn4+が最も安定です。 SnCl2がニトロベンゼンの還元に使われるのはこのためです。

bob4649
質問者

補足

回答ありがとうございます。 つまり金属の定義として酸化数が負にならないということなんですか? あと金属に電子を無理矢理押し込んだとしたらどうなるんでしょうか? たびたび質問すいませんがよろしくお願いします。

関連するQ&A