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金属が酸化剤に
金属が酸化剤に 弱い理由を詳しく 教えてくださいm(_ _)m
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- hayatenone
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回答No.3
他の回答者の方も指摘していますが、「酸化剤に弱い」というのは、「酸化されやすく、そのために変性しやすい」という意味でよろしいでしょうか?以下、この解釈で回答させていただきます。 金属と酸化剤が一緒に入ると、どうなるでしょうか?これを考えれば一発で答えが出ます。 イオン化傾向という言葉をご存知でしょうか?一般に、単体の金属は陽イオンになりたがってます。アルミニウムAlはアルミニウムイオンAl3+になりたがってますよね?そういうことです。 この「陽イオンになりたがる」というのは、「自分の電子が奪われやすい」ことと同義で、要するに「酸化されやすい」ということです。 金属が陽イオンになりやすい理由は、いろいろな説明ができますが、いちばん簡単なのは「オクテット則を満たすために必要な労力を考えること」ですね。 たとえばナトリウムは11個の電子を持ってます。これがオクテット則を満たすには、(1)電子を1個あげて10個にする (2)電子を7個もらって18個にする の2パターンが考えられますが、前者のほうが楽なのはすぐわかりますね?従って、金属は陽イオン化しやすいんです。 話をまとめますね。 金属は、単体ではオクテット則を満たしていないため、ただでさえ電子を誰かに渡して陽イオンになって、安定化したがってます。そこに酸化剤を加えると、金属は「待ってました」と言わんばかりに、酸化剤に電子を渡して陽イオン化を果たします。当然、単体の金属とイオン化した金属では性質が異なりますので、見掛け上「単体金属の働きが弱まった」と感じられます。このため、「金属が酸化剤に弱い」とされるのです。