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justとanyを併用した「あまり~」と訳す否定文
お世話になります。まず初めに次の英文をご覧下さい。問題の箇所"just don't... in any number"は後半にあります。 Unfortunately, patient financial investors with their eyes on the distant future interested in long-run-equilibrium values "just don't seem to exist in any number". 日本語訳はこうなるようです。 (残念ながら、株価の長期的な均衡価格に興味を持って遠い未来を見据える気の長い金融投資家は「あまりいないようである」) 「just don't のニュアンス」http://okwave.jp/qa/q2461943.html これによるとjust don'tを使った否定文は「ちょっと」または「本当に」などと、否定を強調するくだけた言い方だそうですが、この英文のようにanyが加わるとどうでしょうか。anyを使った否定文は「全く~ない」と、どんなものでも否定してしまう意味合いがあるとだけ認識していたので、「本当に、全くいないようだ」と訳していけない理由が解かりません。ここでの"just don't"と"in any number"のそれぞれの使い方、併用されることによってどのような過程でこの「」の部分の日本語訳のような解釈がなされるのかを教えてください。 この文の前では、「長期的な展望を持つ投資家がいるから理論上は金融危機は起こらないはずなのに・・・」といった趣旨のことが書かれているので、もしかして「残念ながら・・・あまりいないようである」というのは皮肉でしょうか。だとしたらくだらない質問かもしれませんが、素人に外国語の皮肉は難しい問題なので、御回答お願いいたします。
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- ad-astra
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cn242mさんのスレッドをお借りしちょっと脇道に外れてしまいますが、普通に頭がいい程度の人たちが運営する社会の経済は、やはり市場原理に委ねるよりもこまめに財政・金融政策を操りながら試行錯誤するしかないのかなぁ、などと日頃思っています。 英語では、私は単語などを調べるとき、95%超はジーニアスかリーダーズを調べるだけで終わっています。今回、any numberもそれで確認したのですが、nonbiriikoyoさんのようにきちんと英英辞典で調べられる方が多いので、本来なら自分もとうの昔にそうすべきだったのに、とあらためて英語に向き合う姿勢の甘さに気づかされました。
ad-astraさん、ご指摘ありがとうございました。いろいろ調べて見ました。ランダムハウス・Cambridge on line・OED・Webster 3rd New Int'l Dicなど調べました。ad-astraさんのおっしゃるように"any number=quite a few"と"Webster 3rd New Int'l Dic"に載っていました。OEDは検索の方法をマスターしておりませんのでおそらく載っていることでしょう。 ご質問の「株価の長期的な均衡価格に興味を持って遠い未来を見据える気の長い金融投資家」なんかいるはずはないと勝手に思っていましたので"not ~ any = no"と決め付けていました。 【ご質問の、「長期的な展望を持つ投資家がいるから・・・」といった趣旨のことが書かれているので、←ここを無視していました。】事実に即して思考を進めなければいけませんでしたね。 訂正させていただきます "any number=quite a few"=かなりの数 "not ~ in any number="not ~ quite a few"=あまり多くない ●『(残念ながら、株価の長期的な均衡価格に興味を持って遠い未来を見据える気の長い金融投資家は、どういうわけかとにかく「あまりいないようである」)』と"just"の意味も付加させていただきました。 質問者様のcn242mさん、振り回してしまったようですみません。英文の理解は上の通りで正しいと思います。 しかし投資家に関する意見は「長期的な展望を持つ投資家」は現時点の金融世界には皆無だと今でも思っております。数時間で何百億円を稼ぐ彼らに「長期的な展望」なんかありません。数時間後数日後の「短期的な展望」なら世界中の金融関係者はもっています。しかし彼らを責めることはできません。彼らは人間ではなく動物だからです。むしろ「長期的な展望を持つ天才的経済学者」の出現が望まれます。変動相場制に移行し、貨幣の商品化は急速に進みました。グローバリズムもある意味では「経済の全体主義」に陥っています。投資状況の世界均一化が一層進み、ある意味で「エントロピー最大化」へと進むことに気がつかなければ、世界の先は明るいものではないと思います。という持論が正しい英文解釈を妨げたようです。ad-astraさん、ありがとうございました。解釈に「虚心坦懐」という気持ちを忘れていたようです。
- ad-astra
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nonbiriikoyoさん(以下「No.2さん」と略称ですみません)のご回答を拝見しました。その上で、もう一度私がどう解釈したかについて説明を試みたいと思います。 No.2さんのin any caseとin any eventについてのお考えは、その通りだと思います。そしてこれはany case, any eventが持つ意味がそのまま副詞句in any case, in any eventとして利用されているケースだと思います。 一方、any numberはそれ自体で「かなり多数=quite a few」の意味があります。これはいわばanyとnumberの間にlargeの意味が隠されているように思われるのです。このany numberと、上述のany caseの意味上の差が副詞句になってもそれぞれそのまま残ると解釈しました。(また、この差があるために例文では述部動詞を否定するnotからはinで切り離されていて、いわゆる'not+any'ではないということになります。) そこで、"just don't seem to exist in any number."のanyとnumberの間にlargeをカッコ付きで入れて訳してみると、「あまりいないようである」でいいだろう、となった次第です。 ネットでいくつか文例がありましたので、貼り付けてみます。 It is quite possible a few were still made, but they clearly were not made in any number. histclo.com/photo/photo/type/dag/pd-chron.html European-American settlement did not begin in any number until after 1848 and the California Gold Rush. www.slideshare.net/Mardj/the-midwest-usa justについては、実は私はNo.2さんのようにはあまり深く考えていませんでした。It just didn't seem important to me...という訳で、この文のjustと同じだろうと。…つまり「理屈ぬきで」はあるけれど、「何が何でもそうなのだ」というまでの主張ではなく(結果的にNo.2さんと同じ解釈でほっとしていますが)、やはり皮肉な言い方なのだろうと思います。
お礼
>一方、any numberはそれ自体で「かなり多数=quite a few」の意味があります。・・・例文では述部動詞を否定するnotからはinで切り離されていて、いわゆる'not+any'ではないということになります。 not+any は、あらゆるものを全て否定する形であるから「全くない」となり、 not+in any number では、副詞句として独立しているため「あらゆるもの(大多数=quite a few)」を否定するから、「あらゆるもの(大多数=quite a few)ではない」つまり「あまり多くない」になるということですね。 解釈の過程を詳細かつ的確に描き出してくださり、非常に助かりました。心より感謝しております。
私は、はっきり言って、「誤訳」だと思います。 ●"in any number"と置き換え可能な他のフレーズを考えてみますと、"in any case"、"in any event"などがあります。これに"not"をつけて否定すると、"in no case"、"in no event"となります。alcでは ⇒"in no case"=どんな場合にも、決して~ない ⇒"in no event"=いかなる場合でも、決して~ない。と全部否定です。 ●"not ~ in any number"という定着したフレーズは見当たりませんでしたが、"in no number"と推測できます。するとご指摘の英文も全部否定にしないとおかしいということになります。 「残念ながら、株価の長期的な均衡価格に興味を持って遠い未来を見据える気の長い金融投資家は、どんな数でもない。」つまり「そういう金融投資家の数はゼロ」ということです。 ●最所フミ氏の昔の名著「英語にならない日本語」「日本語にならない英語」研究社の後者の本の中で、"just"の用法を2つ挙げられていました。今回の用法に当たる部分を抜粋してみます。 「また、just には理屈ぬきで「何が何でもそうなのだ」といった気持ちがある。"I just can't do it."とか、"I just know it."という具合に用いられ、前者は、「私にはどうしてもそれはできない」後者は、「どうして知っているかといわれても困る。ただそれを知ってるんだから仕方がない」 これらを考慮して訳しなおすと、 「残念ながら、株価の長期的な均衡価格に興味を持って遠い未来を見据える気の長い金融投資家の数はは、なぜかと言われても困るが、皆無であるように思える。」ではないでしょうか。
- ad-astra
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not+anyは「全く~ない」ですが、この文の場合、anyがin any numberという組み合わせで、前置詞inの目的語numberを修飾する形で使われています。 ...just don't seem to existで一応文が成立し、in any numberは副詞句として追加されている訳です。前置詞inによってseemを打ち消すnotからは意味的に切り離されているから「全く~ない」という意味にはならない、という理解でいいのではないでしょうか。 お考えになった「残念ながら・・・あまりいないようである」という皮肉な言い方というお考え通りだと思います。 参考: 1.It doesn't exist any more. もう全然存在しない。 2.It doesn't exist in any way. もうどのような形であれ存在しない。 numberをwayに変えると、ニュアンスは違いますがこのように意味的には大差ないことになります。しかし、notとanyが1.では直接意味的につながっていますが、2.では繋がっていません。in any numberやin any caseなどでは、もう少し意味上の差が出てくるということがここで訳をややこしくしているように思います。
お礼
<「長期的な展望を持つ投資家がいるから・・・」といった趣旨のことが書かれているので>と補足としてカギカッコつきで書きましたが、これは正確ではなく、振り回してしまったのはむしろ私のほうかも知れません。日本語の解釈の問題で惑乱させてしまい申し訳ありませんでした。実際には、金融危機の古い歴史が説明された後、「理論上は・・・起こらないとされる。つまり・・・長期的な展望を持つ投資家が・・・売り買いしているから・・・短期筋の集団心理によって引き起こされる不安定さが相殺されることになるのである。しかし残念ながら・・・」と、書かれています。ですがここで「あまりいないようである」を見ると、あえて控えめに或いは皮肉として表現されているのかも知れませんが、少なくとも字面だけ見れば投資家に関する意見ではnonbiriikoyoさんと少し食い違うところもあるようですね。 >just には理屈ぬきで「何が何でもそうなのだ」といった気持ちがある。 >"any number=quite a few"=かなりの数 >"not ~ in any number="not ~ quite a few"=あまり多くない 兎も角これらの戴いたご回答を照らし合わせることによって、理論が期待していたのとは食い違った結果になっているさま、すなわちそういう意味での皮肉を強調する英文の語句としてはjust、また、否定文の語句としてはanyが肝で、「とにかく(理屈はどうであれorご期待に添えず)あまり多くない」と解釈できるのだということが分かりました。詳しいご説明どうもありがとうございました。