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ドビュッシーの小さな黒人、曲の背景を知りたいです。

今、小さな黒人を小3の子どもが弾いています。 はじめてのフランス曲な上に、小学生にはなかなかつかみ所のない曲です。 そこで、この曲はどんな背景、流れの中に作曲されたものか知りたいです。 ドビュッシーの伝記を買いましたが、この曲についての記載はありませんでした。 このころのフランスの歴史背景や、ドビュッシーにどんなことがあってこの曲を作るに至ったのか、 など、何でも良いですので、もし分かる方がいれば教えてください。 またフランスの曲を演奏するときには、どんな弾き方が一番ふさわしいのでしょうか? なるべくその雰囲気により近づくための注意点があればそれもお願いします。m(_ _)m

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  • gldfish
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回答No.1

今でこそブラックミュージックと言えば欧米において大衆音楽の花形ですが、大衆音楽としてのブラックの大波がヨーロッパに初めてやってきていたのが、ドビュッシーの生きた1900年前後だったと言っていいと思います。 つまり簡単に言うと、この音楽が生まれた背景は当時の「音楽の流行り」です。 ラヴェルの「ピアノ協奏曲」等の諸作品に、ジャズといった黒人音楽の要素が見て取れるように、元々異国文化や新しい音楽語法に対する関心の強かったドビュッシーも、作曲において少なからず当時の黒人音楽(文化)の「新しさ」の影響を受けていたはずです。 例えば、日本でも人気のピアノ曲「ゴリウォーグのケークウォーク」。これも「小さな黒人」と似た意図から作られたもので、まさしく当時のヨーロッパの人々のブラック趣味が反映したものと言っていいです。「ケークウォーク」というのが黒人ダンスのリズム形式の一種で、「ミンストレル」「風変わりなラヴィーヌ将軍」なんかでもそのリズムが用いられているとか。「小さな黒人」には「お菓子のダンスと呼ばれる黒人の踊り」という副題があるそうですが、当時黒人の子供達がお菓子を貰う為にダンスを競うという習慣(遊び?イベント?よくわかりません・・・)があったそうです。ちなみに「ゴリウォーグ」いうのは、絵本に出てくる黒人人形のキャラクター名だとか。 >フランスの曲を演奏するときには、どんな弾き方が一番ふさわしいのでしょうか? フランス音楽といっても時代によって大きく異なりますが、少なくともサティ、ドビュッシー、ラヴェル・・といった同時代を生きた人気作曲家に限るなら。 独ロマン派の音楽のように感情や主義・思想を暑苦しくぶつけるのではなく、よりドライで小洒落た感じで、受け手に託す趣。「純粋な美」や「洒落」といった感覚的な趣に主眼を置く感じでしょうか。 音楽的な観点なら、近代フランス独特の和声の色彩感を損なわないよう意識して。近代以降の音楽というのは、音階、和声、リズム、律動・・といった構成要素が元々複雑で精緻なので、「味」を意識してあまり個性的な動き方をすると、演奏が散漫でわかりにくいものになりかねません。個人的にはあまり大胆にブレさせず、秩序正しく整然と(・・・とはいっても無理はしない柔軟性は保ちつつ)演奏した方が、聴き心地のいい演奏になると思いますよ。

toro9lover
質問者

お礼

ありがとうございました。 何となく雰囲気がつかめてきました。 >独ロマン派の音楽のように感情や主義・思想を暑苦しくぶつけるのではなく、よりドライで小洒落た感じで、受け手に託す趣。「純粋な美」や「洒落」といった感覚的な趣に主眼を置く感じでしょうか。 肩の荷がおりますね。 ロマン派…たしかに重たくて暑苦しいとこあります。おしつけがましいというか。 そうでなくて秩序を保ちつつもある意味サラッと?そしてある余韻を残せたら… なるほど! お礼が遅くなり申し訳ありませんでしたm(_ _)m 

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