「ありうる」の活用について
むかし下二段だった動詞は下一段になったと教科書にはかいてありました(かいてあったような気がします)。
下二段の「得(う)」はたしかに下一段の「得る(える)」になっています。
ところが、「得(う)」をふくむ「ありう」は「ありえる」にならずに「ありうる」になっています。
この現象は、どうかんがえればいいのでしょう。
・下二段「ありう」から下一段「ありえる」になったものが、下二段にもどろうとしている - 《先祖がえり》
・ほかの下二段動詞はすべて下一段への変化を完了しているのに、「ありう」だけが「ありえる」への移行途上の中途半端な段階にある - 《とりのこされ》
☆ 質問: この件について参考になる資料をおしえてください。
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■ つけたし
私がわかいころは「ありうる」より「ありえる」のほうが優勢だったような気がします。
《先祖がえり》ではないかとおもいます。
■ つけたし その2
下二段活用であれば
ありえ(ず) ありえ(たり) ありう(。) ありうる(こと) ありうれ(ども)
のように
-e -e -u -uru -ure
と活用し、
下一段活用であれば
ありえ(ない) ありえ(ます) ありえる(。) ありえる(こと) ありえれ(ば)
-e -e -eru -eru -ere
と活用するはずですが、
現実には
ありえ(ない) ありえ(ます) ありうる(。) ありうる(こと) あり?れ(ば)
-e -e -uru -uru -?re
と活用します。
■ つけたし その3
Google で検索しても「ありえる」より「ありうる」のほうが件数がおおいです。