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遊女の世間的位置づけとは?
- 遊女とは、娼婦の一種ですが、遊廓の中では社会的な地位が高い人も存在しました。また、超高級遊女は教養も身につけており、一般人から尊敬されることもありました。
- 遊女とは娼婦の一種であり、外部の自由は制限されていましたが、遊廓の中では特に高級遊女は振られていました。教養も身につけており、一般人からも尊敬される存在でした。
- 遊女は娼婦の一種であり、借金を返すために働いていました。遊廓の中では超高級な遊女になることもあり、社会的な地位も高かったです。教養も身につける必要があり、一般人からも一定の尊敬を受けていました。
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>自由 (とくに遊廓の外に出る自由) がぜんぜんなかったっていうのも分かるんですが。 いいえ、1年に1度だけ、大川端の桜見物があり、妓楼独自に行うものと、馴染みの客とのデートも許されました。しかし、当然のことながら、遊女が逃げ出さないために、見世の若衆が必ず付き添って行きました。 >>遊女っていうのは世間の人から見たらどういう位置づけだったんでしょうか。 現代で言えば、売れっ子アイドルのような存在でした。娼婦だからと言ってさげすまされることもなく、吉原の遊女は幕府公認でしたので、それ相応の社会的地位で見られていました。 また、錦絵に描かれたりしました。 そして、吉原は幕府公認の遊郭でしたので、「女郎」とは呼ばず、必ず「遊女」と呼ばせました。 >>超高級遊女ともなれば教養も相当身につけていたんですよね。 はい、確かにそうです。 遊女のランクとしては、「太夫」「格子」「散茶」「うめ茶」五寸局」(ごすんつほね)「三寸局」「なみ局」「次」のランクですが、吉原のできた当初は、大名や江戸の留守居役、富豪の商人だけが相手でした。これには、幕府以外の藩が金持ちでは、いつ幕府転覆を狙われるかわからない・・・つまり、散財をさせて裕福な大名たちを貧乏にさせることが目的でした。 従って、大名などの相手をするくらいですから、「太夫」や「格子」は、器量はもちろんのこと、音曲をはじめ和歌、お茶、香合、書、囲碁、将棋など、さらには「八代集」や「源氏物語」「竹取物語」なども「レ点」(レ点、または、返り点)なしに破読するくらいの教養が求められました。 しかし、明暦の大火で吉原が焼けた後、浅草方面の開発を進める意味と、お城の近くに遊郭があっては不謹慎という理由から浅草の北の新吉原が誕生しました。 この頃を境として、庶民にも吉原は開放されましたが、「太夫」や「格子」を呼ぶとなると、一晩に30両余りもかかり、それも1度や2度の引手茶屋でのであいにしても厳格な仕来りがあり、 まずは、男が引手茶屋に入り、そこから使いを出して、お気に入りの太夫や格子を呼ぶと、指名された太夫や格子は振袖新造、禿(かむろ)、太鼓持ち、若衆、などを引き連れて茶屋に向かいます。これが「花魁道中」です。 そして、男はやっとお気に入りの太夫または格子に逢うことができるのですが、1度目、2度目では、酒宴をもうけても遊女は一滴の酒も呑まず、盃を進められても前に並べるだけで、口さえきいてもらえません。 こうして、茶屋での酒宴の料金や太夫または格子に付き添ってきた者たちへのご祝儀、見世への心づけなどなど、いくら銭があっても足りないくらいかかりました。 3度目にして、太夫や格子が男を気に入れば、ここでやっと見世へ連れて行ってもらい一夜を共にしました。 3度目で嫌われると、これでおしまいなのですが、布団や座布団などの貢物をして、何とか手に入れようと努力しました。 そして、吉原が庶民に開放されると、一晩夜を共にするだけには、太夫は余りにも教養がありすぎてかたぐるしく需要が減少したため、宝暦年間には太夫は消滅し、そこそこの器量でそそこそこの世間話についていける「花魁」が誕生したのです。 「花魁」のいわれとしては、「おいらの姉御」「おいらんの」「おいらん」と変化をし「花魁」と言う漢字が当てはめられました。 >>中には富豪の奥さまに納まる人なんかもいたんですよね はい、いました。大体太夫の身請け金額としては1,000両位がかかりました。
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- SPS700
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花魁には教養も必要とされ、花魁候補の女性は幼少の頃から禿として徹底的に古典や書道、茶道、和歌、箏、三味線、囲碁などの教養、芸事を仕込まれていた。 そうです。下記には「江戸庶民のあこがれ」とあります。 http://photo-collage.jp/gensougarou/gall/gall/09.html
お礼
ありがとうございます。
お礼
丁寧な回答をありがとうございます。外に出られるのは年に 1回ですか。ふーむ…。